2022.09.30

管理職でも取りやすかった!2回目の育休取得を後押ししてくれたのは

はじめに

こんにちは。経営企画でマネジメントをしています、NOと申します。自分は4年前に育児休業の記事を書きました。
育休を2ヶ月終えて、男性が育児休業を取る時のお得なコツとか
https://base.terrasky.co.jp/articles/XXOiy
あの記事はなかなか反響いただきまして、SNSなどでたくさんシェアしていただきました。当初は想定していなかったんですが、社員も結構読んでくれたり。そのお陰もあって、今では社内のプレパパ、プレママの皆さんから相談を受けるようになりました。

今回また子宝に恵まれまして(しかも双子!)、2回目の育児休業を取らせてもらいました。育休は4年前に取っていたので心配はなかったんですけども、また改めて育児休業という制度について考える機会となりました。

本記事では、4年前と現在で「世の中変わったな」と強く自分が感じることができた変化について、ご紹介していきます。読んでくれた人が、出産・育児休業というライフイベントに向き合うきっかけが作れればいいな、と思います。

双子はあくびも同時

以前との違い① 育休を取った人が増えていた!

前回の育休は2017年でした。当時の育休は日本全体でどれぐらいの利用者がいたのか調べてみたところ、2017年の男性の育休取得率は約5%とのこと。これが2021年では約14%まで向上しています。約3倍弱まで増えてますね。左利きの人よりもちょっと多いくらいでしょうか。少子高齢化対策の一環で、政府が本腰入れて取り組んでいる施策ということもあり、育休に入る男性が毎年右肩上がりで増えているようです。

ではテラスカイ内ではどうでしょうか?管理部門の皆さんに調べてもらいました(ありがとうございます)。子供が生まれたご家庭のうち、56%のパパさんが男性育休を取得していました。国内の取得率と比較しても、高い水準になっている事がわかります。

また、そのうち約半分が1ヶ月以上の長期休暇を取得したということで、これはなかなか特徴的かなと思います。最近話題の「取るだけ育休」にならないように、しっかり育児に向き合う時間を作って、奥さんと一緒に頑張ってる様子が伺えますね。

他の社員の育休ブログもありますので、ご紹介しておきます。
「あー、やっと泣きやんだ。」 育児休暇を取得してみてはじめて分かった理想と現実。
https://base.terrasky.co.jp/articles/QSBvt

「2回目の取得で改めて実感!男性が育休を取得するメリットが大きすぎる

https://base.terrasky.co.jp/articles/giZz8

実録!男性育休のリアル 2ヶ月間の体験談

https://base.terrasky.co.jp/articles/KrOTt_hrblog

以前との違い② 育休関連の情報が世の中に溢れてきた!

情報がたくさん増えてきたことで、自分は育児休業について多角的に捉えることができるようになりました。男性が育休を取ることは、ワーク・ライフ・バランスの推進や女性活躍に繋がるというのはぼんやり知っていました。でもそれだけではなく第二子以降の出生率向上に繋がるというのは、今回はじめて知ったことです。
思い返すと、前回の育休のときはWebサイトやニュースなどの情報が少なかったかなあと感じています。特に長期でお休みになるため、税金のことや社会保険のことなど結構心配なことは多く、基本的には厚生労働省などの一次情報にあたるしかありませんでした。

そのため、自分が会社で初めて男性育休を取ることが、世の中的にどうなのかよく分かりませんでした。一般的にはどれくらいの休みを取るものなのか、自分のキャリアにどんな影響を与えるのかなど、”相場感”が分からず、手探りだった記憶があります。

育休中の過ごし方なんかも、他の方の山あり谷ありの実体験があるといいですよね。当時はネットで検索しても、育休取った男性の多くは見事に育児と仕事を両立していて、スーパーマンのような印象を受けました。実際はそこまで誇れることでもなくて、もっともっと日常のことなんですけどね。

最近では男性の育休をテーマにドラマが制作されるなど、育休がより身近になってきたと思います。
その他、今回の育休で知ったことをご紹介しておきます。

日本の育児休業制度は世界一の手厚さ

  • 2019年にユニセフが出した報告書「先進国の子育て支援の現状」では、OECD加盟国など41カ国のうち、収入保証ありの育児休業の長さでは、日本の制度が1位の評価を得ているそうです。しかし、父親の取得率は最低レベルということも併せて指摘されています。

男性育児休業期間の理想と現実、 上司と取得希望者で大きなギャップ

  • 育休を取りたい男性が理想とする期間は 「1ヵ月以上」の希望者が7割。でも、上司として許容したい部下の育休期間は「1週間未満」が20%という結果に。部下が1ヶ月以上の育休を取ると、業務量調整や同僚の負担が大きくなります。そのため上司層は「余力のある人員配置」「経営層の理解」「フォローする同僚への配慮・評価」を必要と感じているそうです。

双子、左右対称にもなります

以前との違い③ 社内は更に取りやすくなっていた

こちらは主にテラスカイ社内のことです。自分は育休取得が2回目で、両方とも2ヶ月以上の休職です。しかも前回と違って自分は管理職。自分しかできない仕事はもちろんありますし、残っています。

そんな中で、今回も仕事の整理をしていきながら、育休取ることをいろんな人にカミングアウトしていくんですが、皆さん驚くほどポジティブな反応ばかりいただきました。チャットツールに反応が残っていたので、まとめてみます。

私:おつかれさまです!宣言してた通り、明日子供が生まれることになりました。双子の男子です。また育児休業を取らせていただくことになりまして、復帰はお盆明けの予定です。戦線離脱ご容赦くださいませ🙏

凄く偉い人1)おめでとうございます!これからもますますライフイベント楽しみですね!情報発信も期待してますね。

凄く偉い人2)双子は良いぞ!俺も双子だ!と意味不明なこと言ってますが、母子ともに健康であることを真に祈念します。

凄く偉い人3)了解です。宣言してましたっけwおめでとうございます

周りからの反発があるのでは?と心配になる人もいらっしゃいますよね。少なくともテラスカイ、かつ自分の周りでは不平を言う人はいませんでした。むしろ「どうぞー」くらいのノリだったように思います。
会社の文化としてなのか、男性で育休を取ることは結構当たり前になっているようです。技術部門の偉い人(子供あり)と話したときも「うちはみんな取ってるから。当たり前だよね」と言ってました。上層部の理解があるのは心強いですよね。

点対称もいける

2回目の育休を後押ししてくれたもの

育休2回目ということで、当初は少しだけ躊躇する気持ちがあったのですが、背中を押してくれたのは結局のところ「快く送り出してくれた社員ひとりひとり」や「会社の雰囲気」だったなあと思います。誰ひとりネガティブな意見をもらいませんでしたから、2回目ということに後ろめたさを全く感じることなく、祝福されて休みに入り育児に集中することができました。温かいコミュニケーションをしてくれて、本当にありがとうございました。

こういった育休に対しての思いや経験をブログでシェアしていくことで、自分が今度は誰かの背中の後押しできればいいな、と考えています。

最後に

2022年10月から育児・介護休業法が改正され、新たに「産後パパ育休」が導入されます。これにより育休をさらに分割して取得できるようになり、業務の都合や会社の状況を考慮しながら休業できるようになります。

ちょっとずつ休むことができるので、相当取りやすくなるはずです。赤ちゃんにとっては一生に一度の機会、状況が許すなら取ることをお勧めします。育児は大変ですが楽しいですよ。
それでは!
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