はじめに
初めまして。テラスカイでデジタルマーケティングを担当しているNOと申します。
先日縁がありまして、育児休業を取得しました。やはり男性の育児休業は、世の中的に少ないほうだと思いますので、テラスカイで取るのはそんなに大変じゃなかったよーという私の体験談と、あと取得時にちょっとお得なやり方もありますので、つらつらと書いていきたいと思います。
子供をシステム開発に例えますと、あんなに不具合だらけの状態で、よくリリースしたものだ、と呆れるくらい。何か動けばすぐエラー吐きますし。かわいいですけども。
私の状況と育休の取り方
我が家は妻と私の二人で、両方とも実家は田舎の奥の方です。東京でDINKsなので、割と一般的な環境だと思っています。
- 両方の実家が遠く、かつ介護があるので、両親の支援が一切期待できない
- マタニティブルーとか産後の家庭崩壊を回避したかった(奥さん側が、真面目で責任感が強くて、不器用な人はなりやすいそうです)
- 休んだ期間は11月~1月の2カ月半です。
- 週一でウェブ会議1時間を実施していました。これは会社から命令されたものじゃなく、自分から言い出しました。理由は社会との繋がりを持っておきたかったからです。※そもそも育児休業中の従業員に、会社は指示を出せません。
というか実は育児休業ではない
休業って言葉が良くないんでしょうが、まったく休業はできません。
めっちゃ忙しい。自分は割と器用な人種だと思っていましたが、各種乳児イベントに対応できるスキルがない。「まるで新人バイト」と言いますが、本当にそう思いました。
- 例えば入院中の授乳ルーチンはこんなです。※3時間ごとに発生します
- 飲む前の体重計測(かごに入れる)
- ダイレクトで飲めないので、搾乳する。めっちゃ痛いが20mlくらい出す
- 哺乳瓶に入れて温める
- 飲ませる
- 飲んだ後の体重計測
- 哺乳瓶洗う
- 熱湯消毒
これに加えてオムツや泣きのイベントがさみだれ式に発生し、加えて掃除・洗濯・沐浴・買い出し。気がつけばそこに次の授乳タイミングが。4日目には睡眠不足になっていました。これが一番、辛くて辛くて。ワンオペ育児のお母さん達は、睡眠不足で精神的に追い込まれるんだなと実感しました。
妻には言えませんが、仕事のほうが何倍も楽です。
スムーズな育児休業を取るコツ
育児休業は育児・介護休業法によって決まっていることなので、一部の例外を
除けば* 必ず取得することができます
*現勤務先で働き出してから1年未満の場合や、1週間に2日以下しか働いていない場合は対象外です *
社内に制度があるかどうかは関係なく、会社は拒否できません。とはいえやっぱり人間関係なので、別にテクニックを意識した事は無いのですが、円滑な取得できたのはこれが理由かなと今になって思ってます。
- 上司には早めに宣言しておく。安定期入ったらすぐ。自分は五ヶ月ぐらいかけました。
- 育児休業の申請書をとりあえず出す。「ほんとうに育児休業を取るんだぞ」と自分に宣言する事で、意識が変わるので。
- 育休を取得すると決めた段階で、全ての取締役と本部長クラスには1対1で会話。
最後のは会社によっては難しいかも知れませんが、やっぱり人間同士なので会話が一番です。もちろん伝えにいく時に少し身構えましたが、驚くほど肯定的な意見しかありませんでした。
偉い人①:おーそうですか、いいじゃないですか。頑張ってください!
偉い人②:俺の時は何もやらなかったからなぁ・・(遠い目)うんうん、休め休め。
偉い人③:ほう、ほう。そうなんだね。おめでとう!頑張ってこい
偉い人④:へーいいじゃん!奥さんが大変だから、しっかり支えてあげてください
偉い人⑤:へー凄いね。写真送ってきてね!
これぐらいの感触です。 育児休業制度は会社側にとって、「水戸黄門の印籠」みたいな側面もあるのですが、全員が「本心から」応援してくれていたように思います。感謝感謝。
オススメの取り方
- 1ヶ月だとちょっと早くて、頑張って2カ月は取ってください。一般的に奥さんの体力回復に1ヶ月かかると言われています(いわゆる床上げ)
- 月末に取得開始し、月初めに仕事復帰してください。税金が安くなります。
(参考)男性コンサルタントが経験して語る、育休制度の使いづらさと使用時のノウハウ - 仕事が頭から抜けきれない人もいると思います。とはいえ奥さんも初めての生命体に必死なので、とにかく最初の1ヶ月はがっつり育児に専念して、奥さんが慣れてきたころに少しずつ仕事へシフトしてはどうでしょうか。
- リモートワークで頑張りたい、という人もいます。良いと思います。頑張ってください。でも、育児はとにかく大変なので、働くの結構キツイです。仕事と育児の両方が中途半端になるようでしたら、どっちかに全振りしたほうがいいですね。
感想
自分は、育児休業とって本当に良かったと思っています。うちの家庭はもちろんですが、会社にとっても、一つ良い前例を作れたんじゃないかな、と振り返って思います。周りに大小様々な迷惑かけましたけど、戻ってきた時に仲間は最終的に笑顔で迎えてくれました。メンバーのみなさまマジ感謝です。
他にもこんな効果がありました。
- 時間を決めたWeb会議の効果で、打合せをダラダラやらなくなり、効率よく進めるように意識が変わりました。あらかじめGoogleドキュメントでアジェンダ立ててから話し始めるので、会議内容が濃いです。
- 生産部門であるエンジニアからも育児休業の希望者が出てきまして、複数相談いただいています。
- 一人目で苦労して家庭内がギクシャクしちゃうと、二人目作るのもままなりませんので、あとに続く人のためにも頑張って取ってくださいね
以上です。
育児休業に悩んでいたり、ついでに転職も考え始めた方。テラスカイの見学に来てみませんか?私で良ければ相談に乗りますので、下のバナーから会社情報見てみてくださいね。ではでは。
このブログを公開したあと、実は社内の男性陣からの反響が多く出てきて驚いています。書いてよかったなあ。どんどん育休男子が増えて、ワンオペ育児で辛い思いをするママさんが減るといいなと思っています。