2023.01.19

パパ育休、会社にはいつ伝える?出産までに男性がやること、できること

はじめに

こんにちは。経営企画のNOと申します。育休ブログの後編になります。前回の記事では、管理職の立場で育休を取得したことについてご紹介しました。
今回の記事では、妊娠発覚から出産日までの「育休に入る前」の経験を一つの例として、時系列でご紹介していきたいと思います。育休を取ろうと悩んでいる最中のパパさんに見てもらいたいなと考えています。

なぜこのテーマをブログにしたかと言いますと、育休を取ったパパさんの実に50%の方が、「育休を取ることに不安があった」という調査データを見たからでした。
当たり前ですが、初めて育休を取ろうとしているパパさんは、特に会社への伝え方について迷うと思います。いつ伝える?どう伝える?最初に誰に伝える?考えることがたくさんあります。

みなさん、仕事をしている状況はそれぞれ違いますので、自分の話もただの一例にしか過ぎません。ですが、育休取得で悩んでいるパパさんの、背中を押すことに繋がればいいなと思っています。

むくむく育ってます

妊娠発覚~安定期に入るまで(~16週) 

我が家は不妊治療をしていて定期的なエコー検査をしていたので、妊娠発覚が早かったです。妊娠5〜6週の心拍確認で気づくことができました。一般的なご家庭だと、奥さんが身体の異常に気づき病院に行って妊娠発覚、という流れになると思います。
この時期から女性側はホルモンバランスが変わり、身体に変化が出てきたり悪阻で元気がなくなったりします。男性は何も変化がなく、パパの自覚がまだ生まれない時期です。
  • 育休取得のコツ:この段階から上司に予告をする

  • 実際にはまだ流産の可能性が高いので、伝え方としては「もしかすると◯月ごろに子供が生まれます。生まれたら◯ヶ月の育休を取りたいと考えています」などが良いと思います。理由は、上司の方には業務量を調整してもらう必要があるからです。直前に打ち明けられるより、この段階で軽めに伝えておいたほうが、上司も相当動きやすいと思います。
  • 頭出しをしておくことで、上司側にも心構えをしてもらう。もちろん育休のあとは復職する訳ですから、どうやって休みを取るかについて上司と一緒に、前向きに建設的な話し合いができるようになります。

※ちなみに、上司側(会社側)は、4月の法改正で部下の相談に乗り、育休の意向を確認することが義務になりました(個別の周知・意向確認の措置の義務化) 「育休取りたい」 男性部下に言われたら 上司のトリセツ: 日本経済新聞

自分が上司に伝えたのは、妊娠8週目です。基本テレワークなのでコミュニケーションに多少困りますが、「まだ分からないのですけどー」と軽いノリで相談し、「おおー良かったじゃん!おめでとう」と言われたことを覚えています。
「流産の可能性があるから、安定期に入ってから伝えよう」という考え方もありますが、任されている仕事が少しでも属人的なものでしたら、早め早めが良いと自分は思います。
※我が家は、上司に伝えた1週間後に双子と発覚します

妊娠安定期(17週~27週)

安定期。流産の心配が減ってくる頃です。一般的にはこの時期に、直属の上司や周りの人に伝えることが多いようですね。奥さんの身体も安定してきて、出産後の生活にあれこれ思いを巡らせる楽しい時期です。育休取得のポイントは2点あります。
  • 育休取得のコツ①育休の期間を決めて育児休業申出書を会社に提出する
  • まず育休のスタート日を決めます。里帰り出産じゃない方は出産予定日を開始日にすることをお勧めします。初産の場合は1週間くらい早く生まれる可能性があるので、その場合は有給を使うかもしれないことを上司に伝えます。里帰り出産の場合は奥さんが帰ってくる日になりますので、床上げと呼ばれる出産後4週ごろを開始日にすると良いと思います。
  • お悩みポイントの育休期間ですが、2~3ヶ月をお勧めします。1ヶ月だと奥さんの体調が回復しきらず、やや短いかもしれません。2~3ヶ月にしたい理由は、国が推奨する赤ちゃんの予防接種が2ヶ月目にスタートするからですね。赤ちゃんを病院に連れていくのも、慣れないうちは結構な負担がかかりますから。
  • 育児休業申出書の提出は、スタート希望日の1ヶ月前までです。

  • 育休取得のコツ②周りの人に伝えて、仕事量のコントロールを始める
  • この時期に、育休に入ることを仕事仲間に伝えていきます。自分がいなくても仕事が回るように、引き継ぎを開始したいからです。仕事も大切ですし、仲間の負担が増えるので忍びないのですが、「自分の子供の育児ができるのは自分と奥さんしかいない」という現実を理解し、ぐっと堪えて仕事を引き継いでいきます。引き継いでくれた方には、最大級の感謝をしていきます。
  • また、どうしても自分じゃないとできない仕事もあると思います。そういう仕事は一人で悩まずに、上司に「この仕事がどうしても引き継ぎできないのですけど、どうしたら良いでしょう?」と聞いてみるのが良いと思います。特にテレワークだと、上司は部下の悩みに気付きにくいので、能動的に発信することが大切です。 ※我が家はこの時期に切迫早産と診断され、奥さんが予定日までずっと入院になりました

妊娠後期(28週~40週)/出産後

いよいよ予定日が近づいてきましたが、ママ側はまだまだ気が抜けません。お腹はみるみる大きくなりますので、買い出しや立ち仕事は減らしてなるべく安静に過ごすことが推奨されています。
  • 育休取得のコツ:いつ生まれても良いように、最後の詰め
  • これまでにやり残していることがあるなら、消化していきます。気をつけておきたいのは、いつでも病院に駆けつけられるように、連絡がつかない状態をできるかぎり回避することです。この時期は、母体の容体が急変する可能性があるからです。通知に気づけるように、スマホはマナーモードをこまめに切っておくなどですね。
  • 出産後は扶養申請書など、会社へ提出する書類が結構な量ありますので、モレが無いように提出していきます。また、特別休暇や慶弔見舞金など、申請しないと受け取れない制度がたくさんありますので、忘れずに。
  • 私の場合は、総務の方が丁寧にガイドしてくれて大変助かりました。育休制度が変わる少し前のタイミングだったので、情報が錯綜する状況が多少あったのですが、おかげでトラブルなく育休に入ることができました。

ほがらか3兄妹

おわりに

以上、私の経験を時系列でお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。2022年10月に法律が改正され、自治体や地銀などでも育休が当たり前になりました。また育休の取り方も長期で取得するのではなく、仕事の状況に合わせられるように分割するなど、更に育休が取りやすい時代に変化してきています。

テラスカイでは、社員ひとりひとりが育児や介護、趣味や学習など生活と仕事の両方を充実させることができるよう、福利厚生制度の拡充をしています。その他の制度については、こちらのページをご覧ください。
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