Salesforce内のレコードを検索するための画面を簡単に作成することが出来る便利なAppExchange「Record Hunter」がリリースされていたのでご紹介します。
Record Hunterとは
「Record Hunter」はSalesforce Labsから提供されているAppExchangeであり、プログラミングによる画面開発をおこなわずにSalesforce上のレコードを簡易的に検索する画面を構築することが出来ます。
クリックベースの簡単なプロパティ設定をおこなうだけで、あっという間に画面を作成することが出来ます。
クリックベースの簡単なプロパティ設定をおこなうだけで、あっという間に画面を作成することが出来ます。
主な機能と特徴
「Record Hunter」主な機能と特徴をAppExchangeマーケットプレイスのRecord Hunterページから一部を抜粋して紹介します。
・検索対象オブジェクト名と検索条件項目名を指定するだけで簡単に検索画面が構築できる
・検索条件項目は対象オブジェクトの項目だけでなく、親オブジェクトの項目も設定可能
・キーワード検索(SOSL)と項目を使った条件検索(SOQL)が同時に利用可能
・検索ロジック(AND, OR)もカスタマイズ可能
・検索条件項目のレイアウト表示(列数)指定が可能
・検索結果に表示する項目の指定が可能
・検索条件項目のデフォルト値設定が可能(固定値または表示中のレコードから取得)
・検索対象オブジェクト名と検索条件項目名を指定するだけで簡単に検索画面が構築できる
・検索条件項目は対象オブジェクトの項目だけでなく、親オブジェクトの項目も設定可能
・キーワード検索(SOSL)と項目を使った条件検索(SOQL)が同時に利用可能
・検索ロジック(AND, OR)もカスタマイズ可能
・検索条件項目のレイアウト表示(列数)指定が可能
・検索結果に表示する項目の指定が可能
・検索条件項目のデフォルト値設定が可能(固定値または表示中のレコードから取得)
Record Hunterの使い方
商談検索画面を作成してみる
Record Hunterの使い方について、商談レコードの検索画面作成を例に設定方法をご紹介します。
1) 「Record Hunter」をインストールする
まずはAppExchangeマーケットプレイスから「Record Hunter」をダウンロードして、インストールまで完了させましょう。
まずはAppExchangeマーケットプレイスから「Record Hunter」をダウンロードして、インストールまで完了させましょう。
2) Lightningページを作成する
①[設定] > [Lightning アプリケーションビルダー]から[新規]ボタンをクリックしてLightningページを作成します。
②Lightningページの「種別」を選択する画面になるので、『アプリケーションページ』を選択して[次へ]をクリックします。
③「表示ラベル」に任意の値を入力して[次へ]をクリックします。
④任意のレイアウトを選択して[完了]をクリックします。(例では『1列』を選択)
①[設定] > [Lightning アプリケーションビルダー]から[新規]ボタンをクリックしてLightningページを作成します。
②Lightningページの「種別」を選択する画面になるので、『アプリケーションページ』を選択して[次へ]をクリックします。
③「表示ラベル」に任意の値を入力して[次へ]をクリックします。
④任意のレイアウトを選択して[完了]をクリックします。(例では『1列』を選択)
3) コンポーネントを配置する
①Lightning アプリケーションビルダー画面の左に表示されているLightningコンポーネントから[Search Box]をページレイアウトのエリアにドラッグ&ドロップで配置します。
②同様に[Data Table]を配置します。
①Lightning アプリケーションビルダー画面の左に表示されているLightningコンポーネントから[Search Box]をページレイアウトのエリアにドラッグ&ドロップで配置します。
②同様に[Data Table]を配置します。
4) プロパティを設定する
ここでは主な設定項目のみをピックアップしてご説明します。
ここでは主な設定項目のみをピックアップしてご説明します。
<検索条件項目のプロパティ設定>
①「Target Object」に検索対象となるオブジェクトのAPI参照名を入力します。
『Opportunity』(商談)
②「Field Names」に検索条件項目のAPI参照名を ","(カンマ)区切りで入力します。
『Name,OrderNumber__c,Amount,CloseDate,StageName, ,AccountId.Name』
メモ参照項目の後に"."を使用することで、参照先オブジェクトの項目を設定することが可能です。
③「Section Header」に検索条件項目のセクション名を ","区切りで入力します。
メモ任意のSection Header内に検索項目を配置したい場合、「Field Names」に空の項目", ,"を入れてレイアウトの調整が可能です。
<検索結果一覧のプロパティ設定>
①「Target Object」に検索結果の表示対象となるオブジェクトのAPI参照名を入力します。
『Opportunity』(商談)
②「Column Fields」に検索結果一覧へ表示する項目のAPI参照名を ","区切りで入力します。
『Name,OrderNumber__c,Amount,CloseDate,StageName,AccountId.Name』
以上で設定は完了です。
非常に簡単な手順でLightningExperienceの検索画面を作成することが出来ました。
①「Target Object」に検索対象となるオブジェクトのAPI参照名を入力します。
『Opportunity』(商談)
②「Field Names」に検索条件項目のAPI参照名を ","(カンマ)区切りで入力します。
『Name,OrderNumber__c,Amount,CloseDate,StageName, ,AccountId.Name』
メモ参照項目の後に"."を使用することで、参照先オブジェクトの項目を設定することが可能です。
③「Section Header」に検索条件項目のセクション名を ","区切りで入力します。
メモ任意のSection Header内に検索項目を配置したい場合、「Field Names」に空の項目", ,"を入れてレイアウトの調整が可能です。
<検索結果一覧のプロパティ設定>
①「Target Object」に検索結果の表示対象となるオブジェクトのAPI参照名を入力します。
『Opportunity』(商談)
②「Column Fields」に検索結果一覧へ表示する項目のAPI参照名を ","区切りで入力します。
『Name,OrderNumber__c,Amount,CloseDate,StageName,AccountId.Name』
以上で設定は完了です。
非常に簡単な手順でLightningExperienceの検索画面を作成することが出来ました。
表示中のレコードからデフォルト値を設定する
プロパティの設定により検索条件項目にデフォルトで固定値を設定したり、表示中のレコードから値を取得してデフォルト値として設定する事が可能です。
①Lightning アプリケーションビルダーで「種別」=『レコードページ』のLightningページを作成します。
②[Search Box]と[Data Table]を配置します。
③[Data Table]の「Default Values or Field Names」にデフォルト値として設定したい項目を入力します。
『,Name』
メモ 2番目の検索項目に取引先レコードの「取引先名」(Name)をデフォルトで設定するため、『Name』の前に『,』を入力しています。
最後に
ここでは紹介しきれませんでしたが、プロパティの設定次第で検索ロジック(AND, OR)のカスタマイズや、検索結果からレコードを複数選択してLightningフローにレコードIDを引継いだりすることも出来る様です。
複雑な画面レイアウトや検索条件項目の設定など、難しい要件の場合はプログラミングを要する個別開発にて対応する必要がありますが、単一オブジェクトに対する簡易検索程度であればとても便利に使えるLightningコンポーネントだと思いますので、みなさんも是非使用してみてください。
複雑な画面レイアウトや検索条件項目の設定など、難しい要件の場合はプログラミングを要する個別開発にて対応する必要がありますが、単一オブジェクトに対する簡易検索程度であればとても便利に使えるLightningコンポーネントだと思いますので、みなさんも是非使用してみてください。
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