2025.06.13

Connections 2025 Day2:Marketing Cloud Nextについて知っておきたい5つのこと

はじめに

アメリカのシカゴで6月11日から2日間にわたって開催されたConnections2025が、興奮冷めやらぬ間に閉幕いたしました!
Connections2025では、2 日間で270 のセッション・50の製品デモ・30のワークショップを通じてSalesforce のデジタルエンゲージメントの世界観を体感できる場となっております。
そんな会場で心を揺さぶる瞬間の数々が、今も私の脳裏に焼き付いています...!
本記事では、そんな私がConnections2025で参加したセッションの中からピックアップした「Marketing Cloud Keynote」のセッションを皆様にお届けしたいと思います。

Connections2025の会場入口

Marketing Cloud Keynote:Unlock Agentic Marketing Today

Marketing Cloud Keynote 会場

Marketing Cloud Keynoteのポイント

昨日のMain Keynoteで大きな話題となった「Marketing Cloud Next」という次世代のマーケティングプラットフォームが発表されました。特にAgentForceとData Cloudという主要な技術に焦点が当てられ、顧客が現在のマーケティング活動をより効率的かつ効果的に行えるように設計されているそうです。「Marketing Cloud Next」とは自立型マーケティング技術スタック。AIを前提としたものでデータとAgentforceを活用したマーケティングが変革されるものとなっています。Salesforceが提唱する「次世代の」マーケティングプラットフォームとして、 適切な顧客のターゲティング、効果測定とROIの可視化、キャンペーン成果の最適化が主な機能だということです。ここからは、Marketing Cloud Nextについての5つの特徴、機能について記載していきます!

「Marketing Cloud Next」について

Data Cloudとのデータ連携

Data Cloudで顧客特定、統合することで、パーソナライズされた対話がMarketing Cloudで機能すると示されました。顧客体験に焦点を当て、AIを活用して収益向上、コンタクトの体験向上、運用効率向上を目指しているとのことです。

Agentforceによるパーソナライズ

Agentforceによって、リアルタイムのデータを基に情報の出し分けし、双方向のマーケティングが実現されると示されました。
注目すべきポイントは、柔軟なファーストクリックおよびラストクリックの接点でキャンペーン効果を測定できること、そして、AIがあらゆるタッチポイントを最適化することで、ビジネス目標を顧客の成果に変えることができるとのことです。
これまでパーソナライゼーションは、データサイロ、手動プロセス、複雑なスクリプトのために常に困難でしたが、AIだけが真に1対1のパーソナライゼーションを大規模に実現できるという考えが示されました。Marketing Cloud Nextでは、ユーザー体験を簡素化し、ワークフローにパーソナライゼーションを組み込むことに焦点を当てています。Data Cloudからのリアルタイムデータに基づいて動的なヘッダーやパーソナライズされたオファー、関連コンテンツを生成し、顧客に合わせた体験を提供できるようになるようで強力な共同作業者になってくれそうです...!

一貫性を保つロイヤルティプロモーション

ロイヤルティプロモーションはしばしばマーケティングキャンペーンと分離されていましたが、ロイヤルティは顧客の72%をリピートさせる重要な要素で、ロイヤルティ機能は、Agentforceが生成するプロモーションをキャンペーンに組み込み、ロイヤルティを拡張できるようになるとのことです。
Agentforceによって、新しいロイヤルティオファーやプロモーションのアイデアを生成し、既存のキャンペーンに自動接続することができるようになり、プロモーションを実行した場合の予測収益の見込みまで分かるようになることが示されました。

デジタルウォレット内の消費管理

皆さんの中にも待ち望んでいた方いらっしゃるのではないでしょうか?
デジタルウォレットによって、マーケターが効率的にキャンペーンを計画・管理できるよう一元的にすることで、予測の改善や消費閾値アラートでキャンペーン費用を管理することができると発表されました。
デジタルウォレットは、Marketing Cloud Next内に直接組み込まれており、別のツールにアクセスする必要なく、マーケターが作業フローの中で利用できます。
また、キャンペーン計画の効率化を要する機能により、マーケターが異なるツールやチーム間での情報の追跡やスプレッドシート作成、クレジット消費量を推定したりする無駄な時間を省くことが可能になります。例えば、SMSキャンペーンを計画する際に、利用可能なクレジットが十分にあるか(例:30%しか消費されていないため十分であること)をリアルタイムで確認できます。
つまり、マーケターは、すべてのキャンペーンの概要を確認、パフォーマンスをチェックし、利用可能なクレジットを確認し、包括的なキャンペーンをすべて一箇所で作成できるようになり、効率が向上されるようです!

ジャーニービルダーをフローに統合

ここでは、ジャーニービルダーとフローを接続して、顧客体験を統一すること、Agentforceを使用して、各顧客にとって次に最適なジャーニーを優先することが示されました。
マーケターはもはや一つのジャーニーのために一つの顧客セグメントを定義する必要はなく、Agentforceが各顧客に最適なジャーニーをリアルタイムで推奨し、適応されるため複雑なロジックを組む労力から解放されるようです。
既存のジャーニービルダーをフロー内で直接使用できるようですが、再構築する必要はないみたいで一安心です...!
フローによって、ジャーニービルダーで可能なことすべてを簡素化される未来が待っているようで楽しみです!
リリースは2025年10月に一般提供開始ということで、待ち遠しいですね!

Marketing CloudとMarketing Cloud Nextの関係図

さいごに

Connections2025も閉幕し、これから帰国に向けた準備を進めています。
あっという間に時が過ぎましたが、最新情報やグローバルな事例を交えたお話を伺えたり、参加者同士の交流パーティーでインスピレーションを受ける機会があったりする等、充実した時間となりました!
世界的に注目が高まっているAI分野において、SalesforceではAgentforceを使用してどんなことができるのか、マーケティング分野において今後どんな進化をしていくのか等、顧客体験の時代が大きく変わる予感がしたワクワクするイベントとなりました!
最新情報をキャッチアップしていき、お客様に還元できるようにいたします!

Connections2025 会場

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