2025.06.12

Connections 2025 Day1:Main Keynote(Marketing Cloudの進化)

ここでは「Salesforce Connections(CNX) 2025」のMain Keynote(基調講演)のマーケティング製品に関する新情報をお届けします!
ぜひ最後までご覧ください!

『Marketing Cloud Next』

大きなホールには、世界中のマーケターとSalesforceファンが集まり、開始前から高揚感が漂っています。会場をぐるりとひとめぐりした後、いよいよ今年のConnectionsの幕開けとなるMain Keynoteへ。

Main Keynoteは、イベント全体の方向性を示す最重要セッションです。

これまで何度も耳にしてきた「Agentforce」や「Data Cloud」に加え、新たに「Marketing Cloud Next」という言葉が登場しました。一体「Marketing Cloud Next」とは何なのでしょう…?

その前にまず:Marketing Cloudとは?(おさらい)

「Marketing Cloud」とはSalesforceが提供するマーケティングオートメーション(MA)ツールのことです。「Marketing Cloud Account Engagement」はBtoB向け、「Marketing Cloud Engagement」はBtoC向けと定義されており、機能にはさまざまな違いがあります。企業のマーケティング戦略に応じて、これらの製品が選ばれます。

Marketing Cloud Nextによって実現する真の1to1

上記に挙げた機能を一つにまとめ、マイクロサービスとして再設計。さらにそれをSalesforceプラットフォーム上に統合した次世代のマーケティングアプリケーション、それが「Marketing Cloud Next」です。新しい製品というより、進化系に近いといえます。

何万通ものメッセージがMarketing Cloudから送られているなかで、その多くが一方的なコミュニケーションとなってしまっています。Marketing Cloud Nextによって、Agentforce、Data Cloudの力で顧客一人ひとりとの対話として深め、よりパーソナライズされたコミュニケーション(双方向の会話)を実現します。

Marketing Cloud Nextは「キャンペーンの作成」「オーディエンスセグメントの定義」「コンテンツの生成」といった基本機能を、自然言語による操作でシンプルに構成できます。(※キャンペーンの作成については後述します)

これまでAccount EngagementはBtoB、Marketing Cloud EngagementはBtoCといった機能の違いがありましたが、Marketing Cloud Nextは1つの製品で両方に対応しているとのことです。

2兆通のメッセージを、2兆の会話に変える!

キャンペーンづくりが変わる!SlackとAgentforceで始まる次世代マーケティング体験

マーケティングキャンペーンの企画・設計で鍵を握るのは、Slackのcanvas機能と、Agentforceです。

Slackのcanvasでは、関係者がリアルタイムでやりとりしながら、必要な情報を一か所に集約できますが、この共有資料から、Agentforceがキャンペーンの文脈を読み取り、自動的に「次に何をすべきか」を提案してくれます。しかもそのまま、Marketing Cloud Nextに接続され、AIが自動でオーディエンス設定やキャンペーンの骨組みまで作ってくれるのです。

つまり、Slack上の会話がそのまま“キャンペーン設計図”に変わるという…。もはや複数のツールを行き来したり、情報を手動で転記したりする必要はないというわけですね。

Keynoteの印象まとめ

「Marketing Cloud Next」の発表を受け、AIによる進化はさらに一歩先へと踏み出している印象を受けました。
AIが補助役から“マーケティングパートナー”へ進化するフェーズに突入したことを、確かに感じさせる内容でした!

おまけ

バッキンガム噴水(夜)をホテル近くで撮影。静かに佇む水面が美しい。
でもその数分後、中央から大きな水柱が立ち上がる瞬間が……あと少しだけ、立ち止まっていれば見られたのに。旅先では、こういう“少しの差”が記憶に残りますね。
16 件
     
  • banner
  • banner

関連する記事