2025.06.13

Connections 2025 総括:「Agentic Marketer」の時代到来!?

今年の内容総括

6月11日、12日と2日間にわたって開催されたSalesforce Connections 2025(以下CNX2025)がついに終わってしまいました!

終了してまだ間もない状況ですが既にCNX2025ロスになっている私から、皆さんに今年のCNX2025の様子をお伝えさせていただきます!

今年はなんといっても「Marketing Cloud Next」の発表が目玉の1つだったと感じています。詳しくは以下のKeynoteまとめ記事を確認いただきたいのですが、私の理解ではData Cloudの存在を前提とした進化したMarketing Cloudであり、Salesforceコア製品との連動を意識したマーケティングユースケースを考える必要がさらに出てきたと思っています。

また、Data Cloudを前提としているので、当然のごとくAgentforceも様々な機能で登場し、ユーザーはData Cloud経由で入ってくるSalesforceコア製品を含めた多様なデータをAgentforceを駆使して利用しマーケティングを行っていく、まさに「Agentic Marketer」への変貌を遂げることが期待されていると感じました。

以降は会場全体の見どころや、私の気になったセッションを含めてCNX2025を振り返っていきます。

会場編

会場からCampgroundまで

会場から「Campground」とよばれるエリアまでの道筋からConnectionsの横断幕が張られているのですが、今年のキーワードらしきものが散りばめられています。会場内は多くの人であふれており、熱気がすごいです。

入場時は「agentic marketer」の意味が掴めていなかったのですが、イベント終了の頃にはその意味が鮮明になっていました。

Marketing Cloudブース

今年のブースはMarketing Cloud Next推しと言っても過言ではないぐらいで、合計8個もの関連ブースがありました。Marketing Cloud Nextの機能ごとに各ブースが準備されており、気になる機能をピンポイントで確認することができます。

なんとチャネルを跨いでメールとSMSでABテストが実施可能になったとのこと。 これもコアプラットフォーム上で動くMarketing Cloud Nextならではですね。

Commerce Cloudブース

もちろん今年もCommerce Cloudのブースがありました。いくつかのブースがありますが、いずれもAgentforceと連動するデモを紹介していました。

Agentforceを活用したチャットのデモ画面。

その他

会場では食事が配られたり、少しユニークな設備があったので少しだけご紹介します。

KeyNote後に配られる昼食です。ずらっと並んでいました。

レゴブロックが沢山入っている作業スペース。

ハンズオンワークショップ編

CNX2025は多くのワークショップが開催されており、私もMarketing Cloud Growth&Advanced EditionsにおいてFlowでマルチチャネルシナリオを実装するワークショップに参加してきました。

実際に触ってみると、いろいろ見えてきたことがあったので少しご紹介します。

ちょっと用語の補足:Marketing Cloud Growth&Advanced EditionsとMarketing Cloud Nextの関係性

記事冒頭では「Marketing Cloud Next」という名称を使っていましたがハンズオンワークショップ編の冒頭に今度は「Marketing Cloud Growth&Advanced Editions」という名称が出てきたと思います。これは私の拙い英語での理解なので恐縮ですが、Marketing Cloud NextはMarketing Cloud Growth&Advanced Editionsの機能を含めた総称 or 上位エディションのような位置づけと理解しています。
ちなみにMarketing Cloud Growth&Advanced Editionsは2024年にSalesforceから発表されている製品になります。

まるでAccount EngagementのEngagement Studio?

今回のワークショップは、Flowを使ってメール開封者におけるSMSのopt in/opt outの属性を判断して、次のアクションとしてSMS送信を行うのか追加のメール送信をするのかを分岐させるテーマでした。

大勢の参加者と共にチャレンジしてきました!

実際のシナリオ設定画面。Flow設定画面なので馴染みがあります。

+ボタンをクリックして出てくる右側のサイドバーから必要な情報を設定していきます。分岐条件やメール、SMS配信の選択をするのですが、Account EngagementのEngagement Studioを触ったことがある人だとかなり既視感がある操作感ではないでしょうか。

最終的に完成したシナリオです。SalesforceのFlowやAccount EngagementのEngagement Studioを触ったことがある人なら直感的に作れてしまいます。

セッション編

今年も2日間で270以上のセッションが開催され、これまでの参加ブログでいくつかのセッションを紹介していますが、ここからはいくつか個人的に気になった内容を紹介します。
私自身がマーケティング寄りの業務に携わっているため、Marketing Cloud関連が中心になっているのはご容赦ください。

Marketing Cloud Advanced Edition事例セッション

Marketing Cloud Advanced Editionを利用しているIndeed社の事例が紹介されていました。
Indeed社はData Cloudを活用してSales CloudやService Cloudの情報に加えて外部データも統合するだけでなく、Salesforceプラットフォーム上に構築されているMarketing Cloud AdvancedによってFlowを起点に各製品と連動させ、部門間の業務フローをシームレスに連携することを実現していました。これにより迅速に、統一性をもった顧客体験を提供することが可能になっています。

Data Cloudが中心になったアーキテクチャ図

Marketing Cloud ロードマップセッション

Marketing Cloud Nextのロードマップを紹介するセッションもありました。統合されたデータセット、統合されたワークフロー、Agentfoceの3つの観点で今後も機能を拡張していくようです。この3つの観点はConnectionの他のセッションでもよく耳にした重要なキーワードです。

今後もどのような機能拡充があるのか楽しみです!

終わりに

本当にあっという間の2日間でした...!AgentforceやData CloudはSalesforceにおける勢いのある製品だと理解はしていましたが、このCNX2025ではもはや今後の利活用を進めるにあたっての前提にまでなっているように感じました。

テラスカイもこの勢いに負けず各製品についての検証を進めていますので、皆様に還元できるようにより一層日々注力していきます。

高層ビルが立ち並ぶエリア。シカゴは街のスケールも大きかった...!

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