2020.12.16

Dreamforce to You 2020 Day 1 “Customer 360”始まりました!

はじめに

新型コロナウィルスの猛威が続く2020年の年の瀬。salesforce.comの最大の年次イベント「Dreamforce to you」が始まりました!今年はDreamforce to you(#DreamTX)という名称で、600以上のセッションが放送されます。
例年ですと数十人が現地に出張し、最新情報やデモブースで会話した内容など、公式発表から一歩踏み込んだ情報をブログでお届けしていました。しかし今年はオンライン。現地の熱量はお伝えできないですが、その分誰でも参加できるようになったのがメリットですね。
そこで今年は、有志がウェブ会議で同じセッション動画を見ながら、感想をワイワイ共有したりしていました。では、どんな内容だったかを振り返りつつご紹介していきます!

英語ができない人のために、Googleでライブ翻訳!

Welcome Session「DreamTX Welcome Day 1: Customer 360」

説明

Salesforce CMOのStephanie Buscemi氏と一緒に、世界No.1のCRMであるCustomer 360を使って、お客様の周りのすべてのチームを統合する方法をご紹介します。Bentley Motorsは、単一の真実の情報源でシームレスな従業員と顧客の体験を提供する方法をご紹介します。

感想

トークショーのように男女MCの軽快なテンションで始まったDreamTXの一本目。テーマはCustormer360です。2年前に提唱され始めたワードですが、CRM(顧客管理システム)であるSalesforceが「顧客を中心に置く価値の重要性」を繰り返しメッセージアウトしています。個人的には、マークの基調講演のダイジェストが要点抑えてて(しかも編集がかっこいい!)ありがたかったです。
去年創業100年を迎えたベントレーモーターズのIT役員の方が、Salesforceを使っていかにニューノーマルに適応していったか、の事例を語りました。ベントレーはキーノートでも登場していましたね。
登場したスピーカー5人中、4人が女性なんですよね。Appleのカンファレンスなど見ていても感じるのですが、女性が非常にエネルギッシュに活躍されているのが印象的でした。
Customer360をおさらいしたい方に、丁度いいセッションです。Youtubeに動画があがっていました。

DreamTX Welcome Day 1 | Dreamforce 2020 | Salesforce

Session 1「Connect to Customers with a Single Source of Truth」

説明

このセッションに参加して、Single Source of Truthが統一された顧客プロファイルの作成にどのように役立つか、また、最新のソリューション・スイートが、これまで以上に顧客と顧客を結びつける単一の真実のソースを構築するために必要なツールをどのように提供しているかを学びましょう。Single Source of Truthはまた、世界的な顧客IDおよびアクセス管理プロバイダであるAuth0との新たなパートナーシップを発表することを誇りに思っています。Auth0のチーフプロダクトオフィサーであるShiven Ramji氏をお招きして、Auth0とSalesforceがどのように連携してシングルソースオブトゥルースをさらに強化していくのかをご紹介します。

感想

salesforce.comによるSlackの買収ニュースの印象がどうしても強いですが、11月には”Auth0"とのパートナーシップが発表されていたのはご存じですか?Customer 360 Identityのベンダーに、Auth0が採用されました。CRMの究極の目標は、信頼できる唯一の情報源。顧客との様々な接点を管理するためには、様々なチャネル、アプリ、利用されたデバイスなどを横断的に把握できるIDサービスが非常に重要です。
通販サイトでの顧客体験デモが紹介されました。Customer 360データマネージャー、Customer 360オーディエンス、GDPRなどにも対応できるCustomer 360プライバシーセンター。この4つにより、Single Source of Truthが実現されます。

Session 2「Marketing Cloud Innovation and Releases」

説明

今日のデジタル化された顧客は大きな期待を持っています。そのため、Marketing Cloudは、リレーションシップを成長させ、顧客を知り、すべてのインタラクションを人間化し、インパクトを最適化するための支援に焦点を当ててきました。そして、この1年は忙しい1年でした。私たちはメール、モバイル、ソーシャル、広告、ウェブ、アナリティクスの分野でイノベーションを起こしてきましたが、それらはすべてEinsteinの人工知能によって実現されています。2020年に向けて最も影響力のあるイノベーションについて学び、Marketing Cloudの次の展開を独占的に見てみましょう。

感想

Marketing Cloudのデモがたっぷりと紹介された、MC好きの方にはおすすめのセッションです。Customer 360 Audiencesによって効率的に顧客をセグメント分けできることや、Pardotでメール作成画面からフォームを編集できることなどが説明されました。
また、2018年にsalesforce.comグループの一員になったDatoramaの紹介もありました。BIツールではなく”MIツール”と呼ばれたりもしていますね。Web広告をやるにしても、GDN、YDN、Twitter、Facebookなどいろいろなプラットフォームがありますが、「どの媒体が一番効率的か」を見るためには、結局エクセルで手作業が必須です。Datoramaによって面倒なレポート作成作業を自動化できるとのこと。
これからも、Salesforceはマーケターの頼もしい味方であると言えそうです。

みんなのコメント

・Datoramaのダッシュボードがすごい。Web広告関連の集計で助かる
・マーケのコストは集計が大変だから。こういうツールで明確な計測ルールができて、自動化されるのはありがたい

Session 3「Digital Imperative: Increase the Speed of Work with Einstein Automate」

説明

チームをより生産的にする方法を考えていますか?従業員にスーパーパワーを与える方法をお探しですか?Einstein Automateを使えば、スマートなワークフローと自動化ツールを使って、あらゆるものを自動化し、すべてを統合し、あらゆる業界を変革することができます。このセッションでは、Salesforceプラットフォーム、Einstein、AppExchange、MuleSoft、Industryがどのように連携してクラス最高の自動化製品を提供しているのかを掘り下げていきます。

感想

紹介されていたのは、Flow OrchestratorとMuleSoft Composer for SalesforceとOmniStudio。Flow Orchestratorは、従来のFlow BuilderやPardotのEngagement Studioと似た印象でしたが、AIが自動化できる業務を自動的にレコメンドしてくれると紹介されていましたね(英語が聞き取れず理解が不十分かも知れません)。MuleSoft Composerはマウスで数回クリックするだけで、外部のシステムとSalesforceを繋げる処理を作ることができるサービスです。恐らくコーディングは最小限に抑えることができるノーコードの開発ツール。Single Source of TruthをSalesforceで実現する強力なピースのひとつですね。
もう一つ「AppExchangeサイトでは、パートナー企業が提供しているソリューションがもうラインナップされてますよ」と紹介されていました。アプリではなく”ソリューション”という紹介なので、ようはリブランドなのかな?とも思いましたが、詳細を待つことにします。

Session 4「Financial Services: From Stabilise to Grow」

説明

金融サービス機関(FSI)は、サービス提供への期待が変化したため、今年は優先順位を根本的にシフトさせなければなりませんでした。金融サービス機関の経営者が昨年、成長戦略に向けて行った最新のトレンドをお聞きください。金融機関が、より効率的、安全、コンプライアンスに準拠した方法で、パーソナライズされたシームレスな顧客体験を提供できるようにする、新しい金融サービスのイノベーションをご紹介します。First Interstate BankがどのようにSalesforceを活用して、安定化から成長に向けて必要なスピードと俊敏性を実現したかをご紹介します。業界チャネルの変革 Capgeminiによるプレゼンテーション

感想

「手作業によるエラーをなくす」「デジタルを通じた魅力的な顧客体験を提供する」といった観点から、Financial Services Cloudは保険業界に欠かせないプラットフォームになっているということが語られました。
Financial Services Cloudによって構築された顧客基盤により、顧客同士のつながりが見えるようになるため、アップセルに活かせるとのこと。
また、Financial Services Cloudはコンプライアンス面も強化しているということですので、今後も金融業界で導入が進みそうです。

おわりに

いかがでしたか?会期はあと3日まだまだ続きます。明日以降も随時更新していきますので、ご期待ください!

動画リンク(視聴のためにサインアップが必要)

Dreamforce to You 2020 レポート

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