2020.09.01

DX推進のきっかけになる!?「ローコード開発」とは

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最近、「ローコード開発」という言葉を目にすることがあります。なぜ、ローコード開発が注目されているのでしょうか。また、似たような言葉に「ノーコード開発」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、ローコード開発の概要やメリット・デメリット、ローコード開発ができるツールなどについてご紹介します。
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ローコード開発とは

ローコード開発とは、プログラミングの専門知識はなくても業務用のアプリやシステムを作ることができる開発手法です。
従来は、プログラミング言語で「ソースコード」と呼ばれる文章を記載して開発をする手法が一般的でした。ローコード開発ツールを使えば、マウス操作と最小限のソースコードの記述で業務アプリやシステムを構築できます。
最近では、以下のように複雑な業務用のアプリやシステムの事例も出てきました。

【例1】自治体の特別給付金申請受付フォーム
コロナウィルスの影響により、各自治体は急遽、特別給付金の申請受付・支払い対応をする必要が生じました。一部の自治体では、ローコード開発ツールによって特別給付金の申請受付フォームを作り、オンラインで手続きできるようにしています。

【例2】顧客向けポータルサイト
企業によっては、コミュニティやFAQ機能を兼ね備えた、顧客向けのポータルサイトを構築しています。このポータルサイトにより、顧客と会わずにスピーディーな対応ができるようになっています。

では、なぜローコード開発が注目されているのでしょうか。要因として、以下の3点が挙げられます。

1つめは、急な環境変化です。
前述したコロナウィルスのように、ビジネス環境が急に変わってしまうことがあります。新たなシステムを構築して対応しようとすると、従来のシステム開発手法では構築に数ヵ月以上かかりました。ローコード開発ツールを利用すれば最短数日でシステムを構築できるため、急な環境変化にも迅速に対応できます。

2つめは、エンジニア不足です。
業務用アプリを作るにはエンジニアが必要ですが、エンジニアをなかなか採用できないということもあるでしょう。ローコード開発ツールを使えば、エンジニアがいなくても、業務用アプリの内製化を進めることができます。

3つめは、DXの推進です。
「社内システムの老朽化」「スマートフォンをメインとした消費者行動の変化」など、複雑性が高まる時代。日々変化する社会や顧客のニーズに対し、ITの力で時代に対応していこうという企業が増えています。
DXを推進するためには、スピーディーで柔軟なシステム対応が欠かせないため、ローコード開発ツールが活用されています。

また、ローコード開発と似た言葉に「ノーコード開発」があります。ノーコード開発は、コードを一切書かずに開発する手法です。プログラミングの専門知識がなくても、CMSを使ってwebサイトを作成したり、カートシステムを使ってECサイトを構築したりすることができます。ただし、コードを一切記述しないため、見た目や機能などが制限されることが多くあります。
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ローコード開発のメリット

このように注目されているローコード開発ですが、以下のようなメリットがあります。

<環境変化に柔軟に対応できる>
外部の会社に委託してシステム開発を行なう場合、数カ月以上かかることがあります。ローコード開発ツールを使えば数日で業務用アプリを作ることができるため、環境変化に柔軟に対応することができます。

<システム外注費を削減できる>
ローコード開発ツールを使えば、システム開発会社に外注する場合に比べ、業務用アプリの初期費用を抑えることができます。この削減した費用をシステムへ再投資することで、企業の体質強化につながるでしょう。

<生産性向上につながる>
ローコードツールの中には、機能の拡張や外部連携ができるものがあります。業務用アプリの使い勝手をよくすることができるため、生産性向上につながります。

ローコード開発のデメリット

一方で、ローコード開発には、以下のようなデメリットがあります。

<標準機能だけでは要望を満たせない場合がある>
ローコード開発ツールは、コードを記述してカスマイズができますが、基本的には標準機能をベースに開発します。そのため、イレギュラーな業務や複雑な業務に対応するアプリを作ろうとすると、要望が満たせないことがあります。

<うまく活用できない場合がある>
ローコード開発ツールを活用するうえで、基本的なシステムの知識が必要になることもあります。そのため、想定通りに業務のシステム化を進められない恐れがあります。

ローコード開発ツールを活用するために、まずはトライアルでツールの使い勝手を調べてみましょう。そのうえで、業務の中でアプリ化(システム化)できそうなところからスモールスタートしてみるとよいでしょう。
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ローコード開発ツールの例

ローコード開発ツールにはさまざまなものがありますが、ここでは一例として以下の3つを紹介します。

<OutSystems>
ドラッグ&ドロップで、パソコン・スマートフォンのアプリを作成できるツールです。100種類以上のテンプレートが用意されており、スムーズにアプリを構築できます。また、データベースや基幹システム、外部のクラウドサービスとの連携も可能です。

<Microsoft PowerApps>
Microsoftが提供する、ローコードでアプリを作成できるサービスです。スマートフォンのカメラ機能を利用したアプリをはじめ、さまざまなアプリを作ることができます。サンプルアプリも用意されているため、スピーディーなアプリ構築が可能です。

<Salesforce>
Salesforceといえば顧客管理システムというイメージが強いかもしれませんが、SalesforceではLightning Platformというローコード開発の基盤が提供されています。このLightning Platformによって、ドラッグ&ドロップでアプリを構築できます。
また、SalesforceはTrailheadという無料の学習サービスが充実しているのが特徴です。Trailheadは、クイズ形式だけでなく、実際にSalesforceを操作して学ぶことができるハンズオン形式の問題もあります。そのため、Trailheadによってローコード開発をスムーズに体験できます。

まとめ

コロナウィルスのような未知なる脅威をはじめ、法律の改正や新興企業の台頭などによって、これからも企業をとりまく環境は大きく変わる可能性があります。

ローコード開発は、現場主導で業務のシステム化を進められるため、このような環境変化に対して有効であると考えられます。また、業務のシステム化を進めることは、DXの最初の一歩ともいえるでしょう。

テラスカイでは、ローコード開発が可能なSalesforceの導入支援を行なっています。Salesforceのライセンス販売から開発・運用保守、内製化・定着化まで含めワンストップでご支援が可能ですので、ぜひご検討ください。
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