目次
via pixabay.com
はじめに
Salesforceのリリース作業、もっと簡単にできたらいいなと思ったことはありませんか?
そんなときに役立つのがFlosumです。FlosumはSalesforceに特化したDevOpsツールの一つであり、リリース管理やバージョン管理等を行うことができるアプリケーションです。
このFlosumを使用することで、より簡単かつ効率的にリリース作業を行うことができます。
今回はそんなFlosumの使い方と便利機能についてご紹介します!
そんなときに役立つのがFlosumです。FlosumはSalesforceに特化したDevOpsツールの一つであり、リリース管理やバージョン管理等を行うことができるアプリケーションです。
このFlosumを使用することで、より簡単かつ効率的にリリース作業を行うことができます。
今回はそんなFlosumの使い方と便利機能についてご紹介します!
リリースまでの流れ
それでは早速Flosumを使用した簡単なリリースを行っていきます。
今回は移行元に開発組織を、移行先にテスト組織を使用します。
今回は移行元に開発組織を、移行先にテスト組織を使用します。
①Orgを接続
はじめに、移行元組織と移行先組織の2つの組織をFlosumのOrgsオブジェクトにて接続します。
必要情報を入力しAuthorizeをクリックするとSalesforceのログイン画面に遷移するので、接続したい組織でログインしアクセス許可を行うことで接続完了となります。
必要情報を入力しAuthorizeをクリックするとSalesforceのログイン画面に遷移するので、接続したい組織でログインしアクセス許可を行うことで接続完了となります。
②Snapshot作成
次に、開発組織で開発した資材をFlosumに取り込むためにSnapshotの作成を行います。
Snapshotとは?
Snapshotは、移行元組織のメタデータを取得する機能です。変更期間や資材タイプ、資材名等の条件を指定し、接続された組織のメタデータを取得します。
開発組織のOrgsの詳細画面でCreate Snapshotをクリックします。
①Snapshot名と②変更期間、③絞り込む資材の条件を入力しCreate Snapshotをクリックすると入力した条件でメタデータを取得します。
画面遷移後のis Compreted項目にチェックマークが表示されるとSnapshotの作成が完了となります。
取得するメタデータの量が多いと完了までに時間を要することがありますが、その場合チェックマークが表示されるまで画面を更新し続けます。
取得するメタデータの量が多いと完了までに時間を要することがありますが、その場合チェックマークが表示されるまで画面を更新し続けます。
③Branch作成
次にBranchを作成します。
Branchとは?
Branchは、取得したSnapshotからリリース対象の資材のみをまとめたものです。
作成したSnapshotの詳細画面からCommit to Branchをクリックします。リリースする資材を選択し、Continue Commit to Branchをクリックします。今回はリストビューとApexトリガを選択します。
④差分確認
次にBranchの資材と移行先組織のメタデータを比較し、差分確認を行います。
差分確認とは?
差分確認とは、リリースを行う前に移行元組織と移行先組織でメタデータに差分がないかの確認を行うことです。
差分確認とは、リリースを行う前に移行元組織と移行先組織でメタデータに差分がないかの確認を行うことです。
作成したBranchの詳細画面からOverwrite Protectionをクリックし、移行先組織を選択後再度Overwrite Protectionをクリックします。
画面遷移後、各セクションにコンポーネントが表示されます。
ここではBranchと移行先組織のメタデータで差異があるものは黄色、新規で追加されるものは赤、差異がないものは白で色分けされます。
比較したいコンポーネントのDifferentをクリックするとBranchの資材と移行先組織のメタデータの詳細が表示され、追加・変更された箇所と削除された箇所の確認ができます。
なお、移行先組織のコードをBranch側に取り込むことも可能です。これにより、予期せぬ上書き・デグレを回避できます
⑤検証
次に検証を行います。
Branchの詳細画面からValidateをクリックし必要情報を入力します。
ここでは変更セットと同じように、テストの実行方法を選択できます。
今回はRun specified tests(指定されたテストを実行)を選択し、実行するテストクラスを入力します。テストクラスが複数ある場合は改行して入力します。
そして再度Validateをクリックすると検証が行われます。
画面遷移後、実行結果が表示されます。添付ファイルから詳細なログの閲覧が可能です。
Branchの詳細画面からValidateをクリックし必要情報を入力します。
ここでは変更セットと同じように、テストの実行方法を選択できます。
今回はRun specified tests(指定されたテストを実行)を選択し、実行するテストクラスを入力します。テストクラスが複数ある場合は改行して入力します。
そして再度Validateをクリックすると検証が行われます。
画面遷移後、実行結果が表示されます。添付ファイルから詳細なログの閲覧が可能です。
⑥リリース
最後にリリースです。
⑤の検証成功後、Deployボタンをクリックし検証と同じ情報を再度入力後リリースを行います。
またFlosumでは変更セットと同様にクイックリリースを使用してのリリースが可能です。検証成功後の画面からQuick Deployをクリックすることでテストを省略してリリースが行われます。今回はクイックリリースでのリリースを行います。
⑤の検証成功後、Deployボタンをクリックし検証と同じ情報を再度入力後リリースを行います。
またFlosumでは変更セットと同様にクイックリリースを使用してのリリースが可能です。検証成功後の画面からQuick Deployをクリックすることでテストを省略してリリースが行われます。今回はクイックリリースでのリリースを行います。
リリース成功画面になれば完了です。以上がFlosumを使用したリリース手順の流れとなります。
リリース状況および結果については移行先組織からも確認可能です。
リリース状況および結果については移行先組織からも確認可能です。
便利機能
今回の手順には含めませんでしたが、リリースの際に活用できる基本的便利機能を2つ紹介します。
Get Profileを使用したプロファイルリリース
GetProfile機能では、Branchに含まれている資材に関連するプロファイル設定のみを取得することが可能です。
プロファイルの全内容ではなくリリースに関する権限のみリリースできるので、意図しない上書きなどの防止ができます。
プロファイルの全内容ではなくリリースに関する権限のみリリースできるので、意図しない上書きなどの防止ができます。
リリース後のロールバック
Flosumではリリース後、元に戻したい場合にロールバックできる機能があります。
ロールバックを行う際は対象組織、ログ、コンポーネントを選択するだけで簡単に戻すことができます。
※一部ロールバックできないコンポーネントがあるため注意が必要です。
・ レコードタイプ
・ フロー
・ 選択リスト値
・ プロファイル権限
ロールバックを行う際は対象組織、ログ、コンポーネントを選択するだけで簡単に戻すことができます。
※一部ロールバックできないコンポーネントがあるため注意が必要です。
・ レコードタイプ
・ フロー
・ 選択リスト値
・ プロファイル権限
最後に
今回はFlosumの基本的な使い方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
Flosumを使えばこれまで手動設定をしていた部分を自動化できたり、資材管理が簡単になります。
すべて英語表記になっているので慣れは必要ですが、基本的な操作を覚えれば変更セットより簡単で効率的にリリース作業を行うことができるかと思います。
私自身まだまだ使いこなせておらず、今回ご紹介できなかった便利な機能が他にもたくさんあります。
これを機に少しでもFlosumについて興味を持っていただければ幸いです。
Flosumを使えばこれまで手動設定をしていた部分を自動化できたり、資材管理が簡単になります。
すべて英語表記になっているので慣れは必要ですが、基本的な操作を覚えれば変更セットより簡単で効率的にリリース作業を行うことができるかと思います。
私自身まだまだ使いこなせておらず、今回ご紹介できなかった便利な機能が他にもたくさんあります。
これを機に少しでもFlosumについて興味を持っていただければ幸いです。
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