2025.07.09

【イベントレポート】Flosum Japan Summit 内製化時代のDevSecOps戦略 

2025年6月6日(金)に東京會館にて、今年で第3回目となる「Flosum Japan Summit」を開催しました。
今回は「内製化時代のDevSecOps戦略」をテーマに掲げ、Salesforce開発で高まる内製化とその中で不可欠となるDevSecOpsの重要性に焦点を当てました。
Flosum社は、最新の機能アップデートと導入事例を発表しました。実際にFlosumを内製化チームで活用しているオリックス銀行株式会社様からは、これまでの取り組み、直面した課題、そしてその解決策について具体的なご紹介があり、実践的な学びを得ることができる機会になりました。

会場は、多くのお客様で終日にぎわい、熱気に包まれていました。

本レポートでは、イベントで行われた各セッションの詳しい内容と、参加者の皆さまが活発に交流された懇親会の様子をお届けします。

(プリセッション)既存ユーザー様向け 第2回Flosumユーザー会

メインセッションに先立ち、今回は既存ユーザー様限定の「第2回 Flosumユーザー会」を開催しました。
ユーザ会はFlosumを日頃からご活用いただいている皆様へ、より深い情報と交流の場を提供することを目的とした会となっております。

Flosum社から直近のバージョンアップで利用可能になった機能や、今後のロードマップの発表、最新のAI機能のデモなどが行われ、Flosum活用をさらに促進するための情報が盛りだくさんの内容でした。
セッション中はもちろんのこと、終了後にもユーザー様が直接Flosum社のメンバーと活発な意見交換を行われている様子が印象的でした。

基調講演 :Flosum Corporation

Why Flosum?

Flosum社からは、Salesforce環境におけるDevSecOpsの課題解決とFlosumが描く未来について発表がありました。
講演では、Salesforce環境における変更管理の複雑さ、プロジェクトの遅延、そして品質問題といった具体的な課題が提示されました。これらの課題を解決するためにFlosumが誕生したことが語られ、Flosumが提供するリリース速度と品質の向上、チーム生産性の向上、そしてガバナンス強化という多角的な価値が示されました。

DevSecOpsプラットフォーム

続くDevSecOpsプラットフォームの紹介では、Data Migrator、Trust Center、Backup & Archiveという3つの製品について解説されました。

Data Migrator: Salesforceネイティブのデータ移行・管理システムとして、階層的なデータの関連性を維持したまま、安全かつ効率的な組織間のデータ移行を実現する製品
Trust Center: プラットフォームのサイバーセキュリティ態勢と環境管理を行う柔軟なセキュリティフレームワークとして、組織のサイバーセキュリティ体制維持、環境管理、ガバナンス、リスクコンプライアンスに役立つ機能をもつ製品
Backup & Archive: Salesforceのメタデータからデータまで組織全体のバックアップを数分で完了し、親子関係を保持したまま迅速にデータを復元できる製品
Backup&ArchiveではSalesforceにおけるデータ損失がユーザー側の責任であるという点を踏まえ 、高速かつセキュアなバックアップの重要性が強調されました。

今後のロードマップ

今後のFlosumのロードマップの発表では、リリース作業をより効率的するためのさまざまな機能の開発が進んでいることが紹介されました。また、AI機能については、コードのドキュメント生成 、脆弱性・品質問題の検出と改善策提案 、デプロイ自動分析 など最近実装された新しい機能が紹介されました。

Flosum社は、これらの革新的な機能を通じて、今後もSalesforce環境におけるDevSecOpsの最前線を走り続けることを強く印象づけるセッションとなりました。

ユーザー講演 :オリックス銀行株式会社様

DevSecOpsツールで Salesforce内製開発チームを強化!

オリックス銀行株式会社様からは「DevSecOpsツールでSalesforce内製開発チームを強化!~生産性と品質を向上させる方法~」と題したユーザー講演を行っていただきました。内製化を進める金融機関の立場から、Salesforce開発における具体的な課題と、それらをFlosumがどのように解決し、生産性と品質向上に貢献したのかが語られ、多くの参加者が熱心に耳を傾けていました。

同行はスピード感を持ったシステム開発を目指し、Salesforceの内製開発に着手しました。しかし、初期段階では手動リリースによる負荷や品質、深夜作業が課題でした 。

これらの課題解決のため、Flosumを導入。豊富な実績、高いセキュリティ、品質向上が選定理由となりました。
結果、リリース時間は最大70%短縮され、深夜作業から解放ヒヤリハットもほぼゼロとなり、精神的負担が軽減され、開発スピードが向上しました 。
複数プロジェクトを同時並行で開発する際の懸念も減り、システムリリース案件数も飛躍的に増加して、結果的に業務部門とのコミュニケーションもスムーズになり、内製開発が一気に加速したとのことです。

今後は、Flosumによるリリース標準化と、更なる活用を検討され、変化に強いシステム開発体制の構築を目指していく展望が示されました。

オリックス銀行株式会社様のFlosum導入事例はこちら

(懇親会)Flosum Japan Summit Party

Flosum Japan Summit のメイン講演が終了した後は、懇親会を開催しました。
参加者の皆様はリラックスした雰囲気の中で、活発な情報交換や意見交換を楽しまれていました。

懇親会会場の一角には、製品ブースもご用意しました。
今回のSummitの主役である「Flosum」はもちろんのこと、Salesforceのデータ移行・管理を行う「DataMigrator」、そしてSalesforceのデータ保護を担う「Backup & Archive」といったFlosum製品についてデモを通じてご紹介しました。
さらに、Salesforce組織の最適管理を支援する「Elements.cloud」や、ノーコードでテストの自動化と管理を実現する「ACCELQ」といった製品も展示し、デモンストレーションを行いました。
これらのブースには終始多くのお客様が訪れており、参加者の皆様のDevSecOpsソリューション全般に対する高い関心と導入への意欲が強く感じられました。

さいごに

Flosum Japan Summitの様子についてお届けいたしました!
Flosum社からの発表ではSalesforceのDevSecOpsにおける最新トレンド、また、オリックス銀行株式会社様の講演からは、Flosum導入が内製開発の加速と品質向上に貢献した具体的な成果が明確に示され、参加者にとって大きな学びを得ることができる機会になりました。

テラスカイでは、今後も皆様にとって有益な情報と活発な交流の場となるようなイベントを企画してまいります。
今回ご参加いただいた皆様はもちろんのこと、より多くの皆様にFlosum Japan Summit、そしてその他のイベントへご参加いただけることを、心よりお待ちしております。
各製品について詳細は、webサイトをご覧ください。
Flosum (Salesforceのリリース管理ツール)
https://devops.terrasky.co.jp/flosum

DataMigrator (Salesforceのデータ移行ツール)
https://devops.terrasky.co.jp/flosum/data-migrator

Backup&Archive (Salesforceのデータ・メタデータバックアップツール)
https://appexchangejp.salesforce.com/appxListingDetail?listingId=65f5b2c6-da9a-400a-8f60-9335e53ea107

ACCELQ (リグレッションテストツール)
https://www.terrasky.co.jp/accelq/

Elements.cloud (Salesforceのメタデータ、利用状況などの可視化ツール)
https://www.terrasky.co.jp/elements.cloud/
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