2022.09.26

Dreamforce2022 day1: Build Your First Integration Using the Ingestion API for CDP

はじめに

3年ぶりのオフライン開催となったDreamforce。
参加人数を制限しての開催とはいえ、世界中からたくさんの参加者が集まり、非常に熱気を帯びています。

しかし、この規模(発表では来場者4万人以上)での開催には苦労もあったと思いますので、開催してくれたことに非常に感謝しています。


この記事では、オンライン配信 Salesforce+ で配信されていなさそうなセッションについて報告します。

セッション「Build Your First Integration Using the Ingestion API for CDP」

こちらのセッションでは、Ingestion API を使用して外部システムから Salesforce CDP にデータをプッシュするためデモを実演していました。

まず、Salesforce CDP と外部ソースを接続するコネクターの種類についておさらいです。
コネクターは下記の10種類あります。

1. B2C Commerce Connector
2. Cloud Storage Connector
3. Google Cloud Storage Connector
4. Ingestion API
5. Interaction Studio Connector
6. Marketing Cloud Connector
7. MuleSoft Connector
8. Salesforce CRM Connector
9. Salesforce Interactions SDK
10. Web and Mobile Application Connector


Salesforce Help:Customer Data Platform
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.c360_a_connectors.htm&type=5

Ingestion API のパターンを示しています。
Ingestion APIは、プログラムでデータをCDPプラットフォームに読み込むためのStreamingとBulk の両方のパターンをサポートする RESTful インターフェースを提供しています。

このパターンの特徴としては以下になります。
Bulk API:定期的なスケジュールで大量データを移動させる
Streaming API:ほぼ“リアルタイム”で更新する少量レコードのマイクロバッチ


Customer Data Platform Developer Guide: Load Data into Customer Data Platform
https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.c360a_api.meta/c360a_api/c360a_api_salesforce_cdp_ingestion.htm

このセッションでは、「4. Ingestion API」を構築して接続する方法を紹介しています。
設定値が決まっていれば、ものの数分でIngestion API Connectorアプリケーションが構築でき、CDPとのデータやり取りができていました。


Salesforce Help: Set Up Ingestion API Connector
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.c360_a_connect_an_ingestion_source.htm&type=5

Salesforce CDP へのデータ通信方法は、ドキュメントで公開されているものではあります。

しかし 、Marketing CloudやB2C Commerce を利用されている方のみの印象がありますので、今後は Salesforce CDP の対応範囲が広がり、利用シーンが広がっていくのでは?と思わせた興味深いセッションでした。

おわりに

Dreamforce2022の一番の目玉は間違いなくGenieでしょう。
まだ技術的な部分としてベールに包まれていますが、Salesforceのデータと外部データをリアルタイムにつなぐ部分として、Salesforce CDP が重要な役割を担っていると考えています。

コンサルティングパートナー、およびAppExchange パートナーとして、お客様に魔法のような体験をしてもらえるような役割を担っていきたいと思います。

おまけ

今年のDreamforce参加で最初に気になったのは、毎年配布されているバックパックがないことでした。
街中で同じバックの人々を見るのが風物詩と思っていましたが、今年は雰囲気がちょっと違いました。

そこで確認してみると、フットプリントを減らす取り組みとして、以下が行われているそうです。
・参加者に毎年恒例のバックパック、ウォーターボトルを配布せず、Dreamforceへの移動によるCO2排出量をオフセットするTravel Offsetプログラムを提供。
・参加者のランチには牛肉、豚肉を使用しない食事を提供。百万ガロン単位での水の節約。
・容器、ナプキン、食器など、100%堆肥化可能な製品を使用。
・キャンパス内に給水用のウォーターステーションの設置。ペットボトルの節約。
・バッチとストラップをリサイクル。


環境に配慮してのことだったのですね。
お土産を待っている方々、バックのお土産がない!と怒らないでくださいね。
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