2022.09.26

Dreamforce2022: Slackの現在地

目次

はじめに

Dreamforce2022の1番の目玉となったのは、やはりGenieということになるのでしょう。
しかし、Slackも基調講演で新機能としてHuddle強化やCanvasが取り上げられ、Salesforceプラットフォームとの融合が徐々に進んできています。

今回はDreamforce2022でのSlackの存在感についてレポートします。

Slackブース

Moscone Westの2階に大きくSlack Canopyというブースが作られ、常時ミニセッションやデモが行われていました。
同じ2階の反対側のブースはGenieです。
一等地に陣取るあたり、SalesforceがSlackに賭ける熱量が解ります。

Slack Canopy

今回、Slack単体でKeynoteが開催されました。
基調講演の発表を補完する形で、新機能の紹介と、DigitalHQの取り組みについて語られました。

Huddleの強化(GA)

複数人でのテレビ会議や画面の共有が可能となりました。
これまでのHuddleは音声のみで、ちょっと話しかけたい時に使用するツールという位置付けでしたが、これで本格的なテレビ会議もHuddleで賄えるようになります。

後述するCanvasとの相性も良く、両者が揃えばSlack単体で会議の生産性を向上させられる仕組みとなりそうで、楽しみです。

Canvas(2023GA)

SlackにQuipが組み込まれて、Canvasとなります。
CanvasesメニューからたくさんのCanvasを並べて、スクラップブック的に情報を整理することもできますし、特定のChannelや、特定のスレッドについて纏めるためのCanvasを貼り付けて、議事録などのテキストや画像、動画、ドキュメントや、商談やケース、コメントを自由に集めておくこともできます。

もともと、さまざまな情報を集約してコラボレーションすることを売りとして、チャット機能も持っていたQuipですが、Slackのコミュニケーションの中に組み込まれることで、非常に大きなシナジー効果が生まれそうです。

Slack Canvas

おわりに

何らかの形でSlackが取り上げられるセッションは150を超え、Salesforceが積極的にSlackをユースケースに組み込もうとしていることがよく解りました。

全体を通して、Genieに負けず劣らず、Slackもリアルタイムに通知し、コミュニケーションし、個人やチームの時間的断絶をゼロにしていこうという空気感といったものを感じました。

今後はApexのSlack SDKも登場しますし、フローからSlackと密接に連携もできるようになります。
また、SalesCloudやServiceCloudはじめ、各製品が標準でSlack連携の仕組みを備えるようにもなっていきます。

Slackの活用と、Salesforceの活用が直接結びつくような未来像が段々と見えてきました。
弊社でもSlackを組み込むことで効果的な業務改善に繋がるようなソリューションを提案して行きたいと思います。ご期待ください。
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