2021.12.10

【イベントレポート】2030年に備え、企業や地域経済はどう変わるべきなのか-TerraSkyDays 2021 Online講演レポート

はじめに

「Fly Ahead to 2030 次のパラダイムシフトに備えよ」をテーマに、2021年11月25日(木)・26日(金)の2日間で開催した「TerraSkyDays 2021 Online」。「DXの最新事例」や「次世代の働き方」に関する20のセッションをお届けし、好評をいただきました。
本記事では、25日(木)にお送りしたKeynoteおよびSpecialSessionのポイントについてご紹介します。

Day1-Keynote 2030年を見据えた企業ITの姿 ~最新テクノロジーを武器に2030年以降も成長を続けるための組織~

まずは、テラスカイ 代表取締役社長の佐藤がIT業界のパラダイムシフトを振り返るとともに、クラウドの発展や市場について紹介。Salesforceをはじめ、クラウドサービスを提供する企業がどれくらい売上を伸ばしているか、具体的なデータとともに語られました。

そして、クラウドの次のパラダイムシフトとして注目されるAIと量子コンピューターについて話が移ります。

AIについては、テラスカイのグループ企業である株式会社エノキ 代表取締役 伊藤純一氏が説明を行いました。
エノキは、言葉や文章の理解にAIを活用する事業を行っています。健康診断のデータを用いた予測診断や、電話やチャットに対する自動応答といった活用事例があるとのこと。他にも、エノキの取り組み事例や、今後AIが超えるべき「壁」について語られました。

また、量子コンピューターについては、こちらもテラスカイのグループ会社である株式会社Quemix 代表取締役CEO 松下雄一郎氏より説明されました。
Quemixは、量子コンピューターの最大の強みを最大限に引き出すアルゴリズム開発や研究開発を行っています。量子コンピューターの活用が期待される分野や、Quemixの今後の取り組みについて、松下氏が語りました。

Keynoteの後半には、東京海上日動火災保険株式会社でIT企画部 部長を務める村野剛太氏が登壇。DXを進めるための戦略や取り組みについて語られました。
東京海上日動火災保険では、「できるだけシステムを内製化する」「パッケージを採用する際にはクラウド型のものを選定する」といったことを行い、DXを推進しています。他にも、データ活用を行う東京海上ディーアール株式会社の立ち上げや、データスチュワードとデータサイエンティストによるCOEの結成など、DXに関するさまざまな取り組みについてお話しいただきました。

2030年に向けどのようにテクノロジーは発展していくのか、また企業はそれを踏まえてどのようにDXに取り組むべきか、理解が深まるKeynoteでした。

Day1-SpecialSession 2030年に向けて躍進する観光と地域経済

SpecialSessionのゲストは、株式会社JTBで執行役員を務める森口浩紀氏、株式会社セールスフォース・ドットコムで常務執行役員を務める田村英則氏、大阪観光局で理事長を務める溝畑宏氏。テラスカイ細井とともに、以下のように観光業界に関するテーマでディスカッションを行いました。

左から順にテラスカイ 細井、JTB 森口氏、セールスフォース・ドットコム 田村氏、大阪観光局 溝畑氏

<データ活用>
「観光業は、勘と経験に頼っていてはいけない」と提唱する溝端氏。溝端氏自身の経験も踏まえ、観光業界においてデータを活用する重要性について語られました。

<人材育成>
観光業界を盛り上げるために、またデータを活用するために必要な人材育成。セールスフォース・ドットコムのIT人材育成に関する取り組みとともに、これからの観光業界に必要な人材像について語られました。

<2030年に向けた取り組み>
2025年は大阪万博が開催され、IR(カジノを含む統合型リゾート)の開業も見込まれます。2030年にはどのように旅行予約のスタイルが変わっていくのかといったことについて、語られました。


今後観光業界を盛り上げていくために、どのようなことをすべきかが分かるSpecialSessionでした。

まとめ

2030年には、AIや量子コンピュータをはじめとする、次のパラダイムシフトが起こるでしょう。KeynoteおよびSpecialSessionでは、パラダイムシフトへ備えるために必要なことが紹介されていると思います。

TerraSkyDaysは、今回ご紹介したKeynoteやSpecialSessionを含め、12/20(月)までアーカイブ動画をご視聴いただけます。
(一部セッションは除きます)
DX事例や次世代の働き方に興味がある方は、ぜひお申し込みのうえ、アーカイブ配信をご覧ください。
2021年12月21日 追記
本イベントは終了しましたが、特設サイトでKeynoteの動画を公開しております。
残念ながらご参加が叶わなかった方はもちろん、当日のセッションを改めてご参考にしたい方もぜひご覧ください。
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