目次
はじめに
こんにちは。
今回は、セールスフォース・ジャパンが提供しているマーケティングオートメーションツール Marketing Cloud について取り上げていきたいと思います。
※Account Engagement(旧 Pardot)の内容ではありませんのでご注意ください。
数ある機能の中から今回は、Marketing Cloud Connect でどんなことができるのかをご紹介します。
今回は、セールスフォース・ジャパンが提供しているマーケティングオートメーションツール Marketing Cloud について取り上げていきたいと思います。
※Account Engagement(旧 Pardot)の内容ではありませんのでご注意ください。
数ある機能の中から今回は、Marketing Cloud Connect でどんなことができるのかをご紹介します。
Marketing Cloud Connect
Marketing Cloud Connect は、CRM や SFA として活用されている同社のコア製品 Sales Cloud や Service Cloud と Marketing Cloud を連携できるコネクタ機能です。
この機能を使うことによって、CRMで管理しているデータをマーケティングに利活用することができます。
本記事では、このMarketing Cloud Connectでできることを3つのテーマでご紹介します。
1.CRMレコードの同期
2.メールを送信する
3.Marketing Cloud から CRMレコードを操作する
各製品や機能のこと、操作/設定の詳細までは、ご紹介しきれませんがご了承ください。
※以降、以下のように表現させていただきます。
この機能を使うことによって、CRMで管理しているデータをマーケティングに利活用することができます。
本記事では、このMarketing Cloud Connectでできることを3つのテーマでご紹介します。
1.CRMレコードの同期
2.メールを送信する
3.Marketing Cloud から CRMレコードを操作する
各製品や機能のこと、操作/設定の詳細までは、ご紹介しきれませんがご了承ください。
※以降、以下のように表現させていただきます。
CRM | Sales Cloud/Service Cloud |
SMC | (Salesforce) Marketing Cloud |
MC Connect | Marketing Cloud Connect |
Marketing Cloud と CRM(Sales/Service Cloud)との接続
MC Connect の利用には、まずCRM と SMC 間のAPI連携の接続設定を行います。
CRMに MC ConnectのApp Exchangeパッケージをインストールして双方の環境で設定します。もちろん、コーディングは必要ありません。
API連携のための専用のユーザを用意しておきましょう。
特定の個人に紐づかない専用ユーザを用意しておくことで、担当者の異動等の影響を減らし、セキュリティとパフォーマンスを維持します。
また、SMC で複数のビジネスユニット(BU)を利用している場合、サポートへ有効化を依頼すれば、BU毎に別々のCRM 環境と接続することも可能です。
CRMに MC ConnectのApp Exchangeパッケージをインストールして双方の環境で設定します。もちろん、コーディングは必要ありません。
API連携のための専用のユーザを用意しておきましょう。
特定の個人に紐づかない専用ユーザを用意しておくことで、担当者の異動等の影響を減らし、セキュリティとパフォーマンスを維持します。
また、SMC で複数のビジネスユニット(BU)を利用している場合、サポートへ有効化を依頼すれば、BU毎に別々のCRM 環境と接続することも可能です。
Marketing Cloud Connect の設定 | Salesforce Trailhead
クラウド間で主要なデータを共有するように Salesforce CRM と Marketing Cloud を構成します。
1.CRMレコードの同期
CRM の各オブジェクトのレコードを SMC のデータエクステンション(SMC上でデータを管理できるテーブル)へ同期することができます。
標準オブジェクトはもちろんカスタムオブジェクトも同期可能なため、購買データやマスタデータなど様々なデータをマーケティングで使えるようになります。
オブジェクトと項目をSMCで指定すると、CRM のオブジェクト/項目定義を基に同期データエクステンションが作成され、指定した連携間隔(最短15分)で、CRMのレコードが同期されます。
あくまでもCRMからの 『同期』であり、同期したデータを SMC上で更新することはできません。
(SMC から CRM のレコードを更新できる機能については、後述します。)
標準オブジェクトはもちろんカスタムオブジェクトも同期可能なため、購買データやマスタデータなど様々なデータをマーケティングで使えるようになります。
オブジェクトと項目をSMCで指定すると、CRM のオブジェクト/項目定義を基に同期データエクステンションが作成され、指定した連携間隔(最短15分)で、CRMのレコードが同期されます。
あくまでもCRMからの 『同期』であり、同期したデータを SMC上で更新することはできません。
(SMC から CRM のレコードを更新できる機能については、後述します。)
同期条件を設定する
同期対象とするレコードを、メールアドレスの有無やBoolean(CRMのチェックボックス項目)、日付などの条件で絞り込んで、SMCで利用するレコードのみ同期させることも可能です。
特に 取引先責任者やリード、ユーザといった『人』の情報となる標準オブジェクトのデータは、SMC の連絡先(顧客をチャネル横断的に関連付けるSMC内で最上位の顧客データ)にも自動的に登録されるため、不要なレコードは条件で除外しておくと良いでしょう。
特に 取引先責任者やリード、ユーザといった『人』の情報となる標準オブジェクトのデータは、SMC の連絡先(顧客をチャネル横断的に関連付けるSMC内で最上位の顧客データ)にも自動的に登録されるため、不要なレコードは条件で除外しておくと良いでしょう。
購読者キーに関するMC Connectの仕様
MC Connect では、SMC内で連絡先を紐づける「購読者キー」(連絡先キーと呼ぶこともあります)にはCRM 側で付与される18桁の Salesforce ID を用いる仕様 になっています。
SMC単体で運用している環境に、あとからMC ConnectでCRM 連携をする場合は、既存顧客データの「購読者キー」の洗い替えが必要となります。
SMCの導入を検討されており、将来的に MC Connectで CRM と SMCを連携することを見据えている場合には、初めの構築時から連携して「購読者キー」を整えておくと良いでしょう。
CRMの顧客レコード と SMCの連絡先データ が紐づくことで、配信したメールの開封やクリックといったトラッキング結果をCRMへ連携し、取引先責任者やリードに紐づく情報として参照できるようになっています。(別途MC Connectでの設定が必要です。また、連携されるトラッキングデータはCRMストレージの消費対象となりますのでご注意ください。)
なお、CRMで リード の取引開始をして取引先責任者に昇格した場合は、SMCでは新たな連絡先として認識され、リードの時の情報は引き継がれませんのでご注意ください。
SMC単体で運用している環境に、あとからMC ConnectでCRM 連携をする場合は、既存顧客データの「購読者キー」の洗い替えが必要となります。
SMCの導入を検討されており、将来的に MC Connectで CRM と SMCを連携することを見据えている場合には、初めの構築時から連携して「購読者キー」を整えておくと良いでしょう。
CRMの顧客レコード と SMCの連絡先データ が紐づくことで、配信したメールの開封やクリックといったトラッキング結果をCRMへ連携し、取引先責任者やリードに紐づく情報として参照できるようになっています。(別途MC Connectでの設定が必要です。また、連携されるトラッキングデータはCRMストレージの消費対象となりますのでご注意ください。)
なお、CRMで リード の取引開始をして取引先責任者に昇格した場合は、SMCでは新たな連絡先として認識され、リードの時の情報は引き継がれませんのでご注意ください。
同期データエクステンションには直接配信できない
この同期データが格納されるデータエクステンションは、配信データには直接利用できません。
配信に利用する場合は、SMCの Automation Studio でフィルタやSQLでデータを加工するアクティビティを作成し、送信可能なデータエクステンションにデータを再格納したものを利用します。
配信に利用する場合は、SMCの Automation Studio でフィルタやSQLでデータを加工するアクティビティを作成し、送信可能なデータエクステンションにデータを再格納したものを利用します。
2.メールを送信する
MC Connectの機能を使って、CRM の顧客にSMCのメールを配信する色々な方法を表にまとめてみました。
これらの機能で対応できるシンプルな配信であれば、同期データを加工しなくとも、CRM内のレコードを使って配信することが可能です。
詳細はここではご紹介しませんが、配信操作をCRMとSMCどちらでするか、受信者となるデータソースはなにか、送信定義はどこで行うか、自動化できるのかも方法によって様々です。
※以下の点に留意してください。
・メールコンテンツや送信分類(送信者プロファイル)等は、SMC で設定済みのものを利用します
・すべての受信者がオプトイン(メール配信に同意)していることを保証する必要があります
・CRMでの操作はClassic UIにのみ対応しています (CRMやExperience Cloudからの配信には、さらに機能を備えた Distributed Marketingという製品があります)
これらの機能で対応できるシンプルな配信であれば、同期データを加工しなくとも、CRM内のレコードを使って配信することが可能です。
詳細はここではご紹介しませんが、配信操作をCRMとSMCどちらでするか、受信者となるデータソースはなにか、送信定義はどこで行うか、自動化できるのかも方法によって様々です。
※以下の点に留意してください。
・メールコンテンツや送信分類(送信者プロファイル)等は、SMC で設定済みのものを利用します
・すべての受信者がオプトイン(メール配信に同意)していることを保証する必要があります
・CRMでの操作はClassic UIにのみ対応しています (CRMやExperience Cloudからの配信には、さらに機能を備えた Distributed Marketingという製品があります)
3.Marketing Cloud から CRMレコードを操作する
最後に、SMC から CRMのオブジェクトのレコードを操作できる機能についてご紹介します。
SMCのJourney Builderには、CRM のレコードを作成/更新するアクティビティが用意されています。
Journeyでは、シナリオを描いて、顧客の属性や行動(開封やクリックなど)に応じて分岐したり、ステップメール配信(SMSやLINEも可)ができます。
そのシナリオの中で、顧客が特定のステップに進んだら、CRM にToDoを作成したり、ステータスを更新したり、あるいは新たなレコードを作成するといったことが可能です。
SMCのJourney Builderには、CRM のレコードを作成/更新するアクティビティが用意されています。
Journeyでは、シナリオを描いて、顧客の属性や行動(開封やクリックなど)に応じて分岐したり、ステップメール配信(SMSやLINEも可)ができます。
そのシナリオの中で、顧客が特定のステップに進んだら、CRM にToDoを作成したり、ステータスを更新したり、あるいは新たなレコードを作成するといったことが可能です。
おわりに
MC Connectで どのようなことができるのか、ご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
CRM と SMC がシームレスに繋がり活用の幅が広がれば、顧客エンゲージメントのさらなる向上が期待できます。
テラスカイでは、Marketing CloudやAccount Engagement(旧 Pardot)の導入支援も行っています。Salesforceの活用やデジタルマーケティングについて、ご検討の際はぜひご相談ください。
CRM と SMC がシームレスに繋がり活用の幅が広がれば、顧客エンゲージメントのさらなる向上が期待できます。
テラスカイでは、Marketing CloudやAccount Engagement(旧 Pardot)の導入支援も行っています。Salesforceの活用やデジタルマーケティングについて、ご検討の際はぜひご相談ください。
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マーケティングオートメーション(MA)はマーケティングプロセスを自動化する概念です。この概念をPardotのようなツールを導入し実現します。 テラスカイでは、Pardot、Marketo、EloquaなどのMAツール導入の導入支援、運用支援、体制構築サービスを行っております。
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