はじめに
2025年も上越市内の小学校で出前授業を実施しました!
上越市にサテライトオフィスを構えた2017年から出前授業をスタート。これまで通算約80回の開催で2800人以上の子どもたちに、プログラミングとキャリアの授業を開催してきました。今年は10校で13回の授業を行い、合計で334人の子どもたちにITやプログラミングの楽しさを伝えることができています。
上越市にサテライトオフィスを構えた2017年から出前授業をスタート。これまで通算約80回の開催で2800人以上の子どもたちに、プログラミングとキャリアの授業を開催してきました。今年は10校で13回の授業を行い、合計で334人の子どもたちにITやプログラミングの楽しさを伝えることができています。
■出前授業とは?
企業が教育機関に出向き、専門的な内容や通常授業では取り扱わない分野の内容を、先生に代わり分かりやすく教える特別授業のことです。テラスカイはSDGsの指針の一つとして、子どもと地域の未来に貢献する活動を行っており、新潟県上越市の小学校を中心に、社員参加型のIT出前授業を無償で実施しています。
今回は、プログラミング授業の講師を担当した私が授業づくりの裏側や当日の子どもたちの様子、そして3度目の参加で見えてきた変化を中心にお伝えしていきたいと思います!
プログラミング授業の具体的な内容はこちらをご覧ください。
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授業ができるまでの準備とリハーサル
今回の出前授業は、私にとって3度目の参加でした。
1度目は2024年夏にサポートとして、2度目は同年秋に初めて講師として前に立ち、そして3度目となる今回は、再び講師として子どもたちの前に立たせていただきました。
授業本番までには、毎回入念な準備とリハーサルを行っています。
特に今回は、講師役として自分の中で何度も流れをシミュレーションし、「この説明の順番だと子どもたちはどう感じるか」「ここでつまずきそうなら、どんな言い換えが必要か」を一つひとつ確認していきました。社内でのリハーサルでは、当日サポートに入るメンバーに授業を一通り見てもらい、「ここは説明が早く感じた」「このタイミングで一度手を止めてもらえると助かる」など、サポート役の立場から率直なフィードバックをもらいながら、説明の仕方や間の取り方を細かくブラッシュアップしていきました。
1度目は2024年夏にサポートとして、2度目は同年秋に初めて講師として前に立ち、そして3度目となる今回は、再び講師として子どもたちの前に立たせていただきました。
授業本番までには、毎回入念な準備とリハーサルを行っています。
特に今回は、講師役として自分の中で何度も流れをシミュレーションし、「この説明の順番だと子どもたちはどう感じるか」「ここでつまずきそうなら、どんな言い換えが必要か」を一つひとつ確認していきました。社内でのリハーサルでは、当日サポートに入るメンバーに授業を一通り見てもらい、「ここは説明が早く感じた」「このタイミングで一度手を止めてもらえると助かる」など、サポート役の立場から率直なフィードバックをもらいながら、説明の仕方や間の取り方を細かくブラッシュアップしていきました。
特に今年意識したのは、次の3点です。
・プログラムのブロックを「なぜそう組むのか」が直感的に伝わる言葉選び
・説明ばかりにならないよう、「聞く時間」と「手を動かす時間」のメリハリをつけ、つまずいた子をフォローしやすい進行にすること
・授業冒頭の数分でクラスの雰囲気やIT・タブレット学習への慣れ具合、子どもたちの発言の積極度を観察し、その場で進行ペースや声かけのスタイルを微調整すること
上越での出前授業は、基本的に学校の先生方との事前打ち合わせがない状態での実施です。
教室に入るまでは、「クラスの雰囲気」「ITやタブレット学習への慣れ具合」「どれくらい自分から発言してくれそうか」といった情報がほとんどないため、講師としては毎回チャレンジングな場でもあります。
そこで導入のパートでは、あえてこちらから質問を投げかけたり、「パソコンやタブレットは好き?」「家でもゲームやアプリを使っている人は?」といった挙手しやすい問いかけを行い、子どもたちの反応を見ながら、そのクラスに合わせて説明の深さやスピードを調整するようにしました。
こうした事前の準備と当日の観察・調整を重ねることで、初めて会う子どもたちにも、できるだけ安心して参加してもらえる授業づくりを心がけています。
・プログラムのブロックを「なぜそう組むのか」が直感的に伝わる言葉選び
・説明ばかりにならないよう、「聞く時間」と「手を動かす時間」のメリハリをつけ、つまずいた子をフォローしやすい進行にすること
・授業冒頭の数分でクラスの雰囲気やIT・タブレット学習への慣れ具合、子どもたちの発言の積極度を観察し、その場で進行ペースや声かけのスタイルを微調整すること
上越での出前授業は、基本的に学校の先生方との事前打ち合わせがない状態での実施です。
教室に入るまでは、「クラスの雰囲気」「ITやタブレット学習への慣れ具合」「どれくらい自分から発言してくれそうか」といった情報がほとんどないため、講師としては毎回チャレンジングな場でもあります。
そこで導入のパートでは、あえてこちらから質問を投げかけたり、「パソコンやタブレットは好き?」「家でもゲームやアプリを使っている人は?」といった挙手しやすい問いかけを行い、子どもたちの反応を見ながら、そのクラスに合わせて説明の深さやスピードを調整するようにしました。
こうした事前の準備と当日の観察・調整を重ねることで、初めて会う子どもたちにも、できるだけ安心して参加してもらえる授業づくりを心がけています。
当日の授業の様子と子どもたちの反応
当日は、教室に入った瞬間から子どもたちのキラキラした視線に迎えられました。
「今日はゲームを作るんだよね?」「パソコン得意だから楽しみ!」といった声が聞こえてきて、講師である私自身の緊張も少しほぐれました。
「今日はゲームを作るんだよね?」「パソコン得意だから楽しみ!」といった声が聞こえてきて、講師である私自身の緊張も少しほぐれました。
プログラミング授業では、タブレットとビジュアルプログラミングを使って、オリジナルのゲームづくりに挑戦してもらいました。
はじめは、「ブロックをどこに置けばいいの?」「動かなくなっちゃった…」と戸惑う子もいましたが、サポート役の社員や、理解が早い子が近くの友達をフォローしてくれることで、教室全体が自然と助け合う雰囲気になっていきました。
はじめは、「ブロックをどこに置けばいいの?」「動かなくなっちゃった…」と戸惑う子もいましたが、サポート役の社員や、理解が早い子が近くの友達をフォローしてくれることで、教室全体が自然と助け合う雰囲気になっていきました。
プログラムが動いた瞬間には、あちこちから
「動いた!」「やった、できた!」「音が鳴ったよ!」
という歓声が上がり、そのたびに教室の空気が一気に明るくなります。
「動いた!」「やった、できた!」「音が鳴ったよ!」
という歓声が上がり、そのたびに教室の空気が一気に明るくなります。
授業後半にある、自分が作ったゲームにアレンジを加える時間では、
・背景を自分の好きな風景に変える子
・音をたくさん鳴らしてにぎやかなゲームにする子
・キャラクターやスコアの仕組みにこだわる子
など、それぞれの個性が画面の中に現れていきました。
・背景を自分の好きな風景に変える子
・音をたくさん鳴らしてにぎやかなゲームにする子
・キャラクターやスコアの仕組みにこだわる子
など、それぞれの個性が画面の中に現れていきました。
授業の終わりには、最初は少し不安そうだった子どもたちも、自分のつくったゲームを誇らしげに見せてくれるようになり、「もう一回やりたい」「もっと難しいのも作ってみたい」といった声も聞こえてきました。教室をあとにするときには、子どもたち一人ひとりが「ITって難しそう」という印象から、「自分にもできるかもしれない」という前向きな気持ちへ、ほんの少しでも踏み出してくれたのではないかと感じました。
3度目の参加で見えた変化と今年の工夫
3回目の参加となった今回は、「子どもたちがつまずくポイント」を無くすことが出来ました。初回の講師役で得た気づきを工夫して進めることで、解消することが出来ました。
例えば、
・初参加となる1回目では、説明に時間をかけすぎてアレンジの時間が少なくなってしまったこと
・2回目は、タブレット操作に慣れていない子へのフォローが十分に行き届かず、クラス全体の進行にばらつきが出てしまったこと
といった反省点がありました。
例えば、
・初参加となる1回目では、説明に時間をかけすぎてアレンジの時間が少なくなってしまったこと
・2回目は、タブレット操作に慣れていない子へのフォローが十分に行き届かず、クラス全体の進行にばらつきが出てしまったこと
といった反省点がありました。
これらの経験を踏まえ、3回目となる今回は次のような工夫を意識しました。
・大事なポイントの前では「はーい、みんな一旦手を止めてね」「今から大事なところを説明するよ」と声をかけ、操作を一度ストップしてもらうことで、説明が流れてしまわないようにしたこと
・「ここはつまずきやすそうだな」という場面では、サポート役のメンバーとアイコンタクトを取りながら、クラス全体の様子を見て「次に進んでよいか」「もう一度説明した方がよいか」を瞬時に判断し、進行スピードを細かく調整したこと
・最初から「すべてを説明しきる」ことにこだわりすぎず、子どもたちがアレンジしたり質問したりできる時間を確保できるよう、少し余裕をもった進行を心がけたこと
・大事なポイントの前では「はーい、みんな一旦手を止めてね」「今から大事なところを説明するよ」と声をかけ、操作を一度ストップしてもらうことで、説明が流れてしまわないようにしたこと
・「ここはつまずきやすそうだな」という場面では、サポート役のメンバーとアイコンタクトを取りながら、クラス全体の様子を見て「次に進んでよいか」「もう一度説明した方がよいか」を瞬時に判断し、進行スピードを細かく調整したこと
・最初から「すべてを説明しきる」ことにこだわりすぎず、子どもたちがアレンジしたり質問したりできる時間を確保できるよう、少し余裕をもった進行を心がけたこと
その結果、前回よりも「全員が同じペースで進んでいる」感覚が強くなり、アレンジの時間も十分に確保できました。
自由時間に入ると、「先生、見て!」「こんなふうに変えてみたよ」と、自分の工夫を嬉しそうに見せに来てくれる子が増えたのも、講師として大きな手応えでした。
自由時間に入ると、「先生、見て!」「こんなふうに変えてみたよ」と、自分の工夫を嬉しそうに見せに来てくれる子が増えたのも、講師として大きな手応えでした。
また、地方の子どもたちに「将来どんな仕事があるのか」「ITの仕事とは何か」を知ってもらうことは、単に一企業の活動にとどまらず、日本全体の将来を一緒に考えるきっかけにもなると感じています。
子どもたちにとっては、「IT企業の大人と直接話す」「仕事の話を聞きながら、自分の将来を想像してみる」という、日常の授業とは違った刺激になりますし、私たち社員にとっても、「自分たちの仕事が誰かの未来につながっている」という実感を得られる貴重な機会です。
子どもたちにとっては、「IT企業の大人と直接話す」「仕事の話を聞きながら、自分の将来を想像してみる」という、日常の授業とは違った刺激になりますし、私たち社員にとっても、「自分たちの仕事が誰かの未来につながっている」という実感を得られる貴重な機会です。
うれしい声もあったアンケート結果
授業の後には、子どもたちにアンケートにも協力してもらいました。
「授業は楽しかったか?」「授業は理解できたか?」「プログラミングに興味を持ったか?」といった質問に対して、多くの子どもたちが前向きな回答をしてくれました。
「授業は楽しかったか?」「授業は理解できたか?」「プログラミングに興味を持ったか?」といった質問に対して、多くの子どもたちが前向きな回答をしてくれました。
自由記述欄には、次のような感想も寄せられました(一部抜粋)。
プログラミングの時、私が困っていたら、テラスカイの人が分かりやすく丁寧に優しく教えてくれて、とても嬉しかったです。プログラミングも、難しかったけど、やりがいがあって、とても楽しかったです。
私はプログラミングが結構苦手で最初はできるかなーとか心配だったけど,やってみてから先生とかがわかりやすく説明してくれて「こんなにできたっけ?!」ってぐらい操作をすることができました。授業を通してやっぱりプログラミングはすごいなと思いました。この授業を受けれてよかったです!!
プログラミングを作ることは、頭を使って考えるとても大変なことだと体感しました。どうしたらうまく動くのか、みんなが意見を出せるようにするにはどうしたらいいのか、やることがいっぱいあって、うまくいくかもわからないのに挑戦し続けることはすごいと思いました。私も、失敗を恐れずにたくさん挑戦したいです。
こうした声から、
・「楽しかった」だけでなく、「できるようになった」「またやってみたい」という成功体験
・ITやプログラミングが、「自分ごと」として少しずつ子どもたちの中に入っていっていること
が伝わってきました。
テラスカイの出前授業は、SDGsの観点から「質の高い教育をみんなに(目標4)」に貢献する取り組みであると同時に、社員一人ひとりが社会とのつながりを再確認する機会にもなっています。
講師として3回目の参加を終え、私は改めて、
・子どもたちの「できた!」という表情が、私たちのモチベーションを大きく高めてくれること
・地方からでもITやプログラミングに触れる機会をつくることが、日本全体の学びやキャリアの選択肢を広げていくこと
を強く実感しました。
・「楽しかった」だけでなく、「できるようになった」「またやってみたい」という成功体験
・ITやプログラミングが、「自分ごと」として少しずつ子どもたちの中に入っていっていること
が伝わってきました。
テラスカイの出前授業は、SDGsの観点から「質の高い教育をみんなに(目標4)」に貢献する取り組みであると同時に、社員一人ひとりが社会とのつながりを再確認する機会にもなっています。
講師として3回目の参加を終え、私は改めて、
・子どもたちの「できた!」という表情が、私たちのモチベーションを大きく高めてくれること
・地方からでもITやプログラミングに触れる機会をつくることが、日本全体の学びやキャリアの選択肢を広げていくこと
を強く実感しました。
これからに向けて
この記事のポイントを最後に3つにまとめると、次の通りです。
・3度目の講師経験を通じて、子どもたちがつまずきやすいポイントが見えてきており、授業設計や進行の「型」が洗練されてきたこと
・出前授業は、子どもたちにとっての「将来を考えるきっかけ」であると同時に、社員にとっても社会貢献の意義を実感できる機会となっていること
・アンケート結果や現場での気づきをもとに、今後もSDGsの観点から、地域とともに学びの場をアップデートし続けていくこと
・3度目の講師経験を通じて、子どもたちがつまずきやすいポイントが見えてきており、授業設計や進行の「型」が洗練されてきたこと
・出前授業は、子どもたちにとっての「将来を考えるきっかけ」であると同時に、社員にとっても社会貢献の意義を実感できる機会となっていること
・アンケート結果や現場での気づきをもとに、今後もSDGsの観点から、地域とともに学びの場をアップデートし続けていくこと
今後も、子どもたちの反応やアンケート結果を真摯に受け止めながら、授業内容や伝え方をアップデートし、一人でも多くの子どもたちにITやプログラミングの楽しさと可能性を届けていきたいと思います。
サステナビリティ | 株式会社テラスカイ
テラスカイのサステナビリティページです。テラスカイは、クラウドとシステム連携をキーワードに最先端のテクノロジーを活用したソリューションをお客様に提供しています。
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