目次
- はじめに
- 取得前の状況
- 育休を取得するまでに行うこと
- 育休中
- 復帰後(直後~1年間)
- まとめ
1. はじめに
男性の育児休業取得が一般的になりつつある昨今ですが、いざ自分が取得するとなると「会社の雰囲気はどうだろう?」「どうやって申請すればいいの?」「復帰後は大丈夫?」など、さまざまな不安や疑問が浮かぶのではないでしょうか。
今回は、私がテラスカイで実際に育児休業を取得した経験をもとに、取得までの流れや社内の雰囲気、復帰後の働き方、そしてテラスカイだからこそ感じた「おすすめの取り方」についてお話ししたいと思います。テラスカイの育休制度に興味がある方の参考になれば幸いです。
2. 育休取得前の状況
社内の雰囲気は?
まず、テラスカイの社内における男性育休に対する雰囲気ですが、結論から言うと男性社員の育児取得率が60%以上ということもあり、非常に取りやすい環境でした。
私が取得を検討し始める前から、周りで育休を取得している方が複数人おり、むしろ子供が生まれたら育休を取ることが一般的な流れであると感じる環境でした。
上司に相談した際も「それはいいね!」「しっかり休んで奥さんをサポートしてあげて」と、前向きな反応を得られました。この雰囲気のおかげで、育休を取らせてくれるかという不安はなく、いつ、どれくらいとるべきかということを、家庭、業務、キャリアという観点からしっかり考えることができました。
3. 育休を取得するまでに行うこと
誰に、いつまでに言えばいい?
私の場合は、以下のようなスケジュールで関係者に育休のことを伝えました。
- 直属の上司への相談(取得5ヶ月前):
まずは直属の上司に、育休を取得したい旨と希望期間を伝えました。早めに伝えることで、業務の引き継ぎやプロジェクトのアサインを調整してもらえました。 - 人事・労務担当への連絡(取得5ヶ月前):
上司への報告後、人事部門へ正式な手続きについて確認しました。会社の育休制度、必要な書類、提出期限、その他扶養などの関連する制度について教えてもらい、期限までに確認、書類の準備を進めました。 - プロジェクトメンバーへの共有(取得2ヶ月前):
具体的な期間が決まった段階で、同じプロジェクトを取り組んでいるメンバーにも共有し、引き継ぎのスケジュールを組みました。
育休取得パターンの検討
育休取得にあたっては、妻と下記の点で相談しました。
- いつから取るか?(出産直後から? 子供が動き出すようになってから?)
- どのくらいの期間取るか?(1ヶ月? 3ヶ月? 半年?)
- 何回に分けて取るか?(1回~4回?)
私が育休を検討するタイミング(2025年7月時点)での、育休の種類や取得できる期間、回数を簡単にまとめると、下記のようになっていました。
- 出生時育児休業(産後パパ育休)
- 休業期間:出産から8週間以内に4週間まで
- 申請期限:休業の2週間前まで
- 育児休業
- 休業期間:出産から1歳の誕生日前日まで(保育園入園できなかった場合、最大で2歳の誕生日前日まで)
- 申請期限:休業の1か月前まで
- 共通
- 休業期間を2回に分けることが可能
- 育児休業給付金:6か月経過前まで給与の67%、経過後は50%
これらの情報から、妻と話し合い下記のような取り方をしようと決めました。
- 出生時育児休業+特別休暇、有給休暇
- 取得時期:出産予定日から
- 取得期間:1ヶ月間
- →妻の出産直後の疲れがあるため。
- 育児休業(分割1回目)
- 取得時期:出産から半年後
- 取得期間:2か月間
- →妻の負担軽減、リフレッシュのため。
可能であれば旅行に行く。
- 育児休業(分割2回目)
- 取得時期:1歳の誕生日から2か月前
- 取得期間:2か月間
- →妻の仕事復帰前の準備のため。(妻の職場復帰の連絡や保育園決定等)
4. 育休中の過ごし方
育休中の生活
私の場合は、出産から育休を1ヶ月取得したため、子供の世話を妻と協力して行いました。大変なことは言うまでもありませんが、授乳などでどうしても妻に負荷がかかってしまう部分があるため、肉体的にも精神的にも負荷を分散させるように、できることはやる(買い物、洗濯等)、話す時間を作ることを意識しました。結果、うまく負荷を分散することができました。
育休取得前に準備をして職場の人へ引き継ぎを行なったため、育児に集中することができ、効果的に育休を取得することができたと感じています。
会社との連絡
育休中は基本的に業務から離れますが、完全に音信不通というわけではありませんでした。
母子手帳のコピーの提出、保険証の発行手続きなど、必要な書類の受け渡しや、不明点の質問などについて、人事の担当者に連絡していました。細かな質問に対してもすぐに回答してくれたため不安が解消され、とても助かりました。
5. 復帰後(直後~1年間)
業務への復帰:新規案件?継続案件?
復帰のタイミングやその時のプロジェクト状況にもよりますが、私の場合は、新規のプロジェクトにアサインしていただき、仕事に復帰していきました。育休前に対応していたプロジェクトはちょうど育休前に区切りが良い状態であったため、復帰後は新しいプロジェクトに携わることになりました。
プロジェクトの途中で育休に入り、育休期間が短い(1ヶ月以下等)場合は、育休前のプロジェクトに復帰するという人も多くいました。
育児とリモートワークの両立
テラスカイではリモートワークが定着しており、私も基本的にはリモートワークを行っているため、仕事をしながらも、育児を行うことができています。
- 良いこと:
- 通勤時間がない分、朝夕の育児・家事時間を確保しやすい。
- 休憩時間に子供や育休中の妻の様子を確認できる。
- 子供、妻のちょっとした体調変化に気づきやすい。
- 大変なこと:
- オンオフの切り替えが難しい時がある。
- 家事、育児の時間に仕事のことを考えてしまう。
- オンオフの切り替えが難しい時がある。
リモートワークのおかげで、「仕事か育児か」の二者択一ではなく、両立しやすい環境があると感じています。
上記の理由から、出産から半年後、1歳になる前で取得しようとしていた育児休業は取りやめて、育休なしで仕事を行うことにしました。そうすることで、育休取得時に収入が減ってしまうことを回避して、通常の額の収入を受け取り、家計を圧迫しないで済みます。
6. まとめ:テラスカイで育休を取ってみて
育休の取りやすさ(雰囲気&制度)
現在は(男性が)育休を取得することは、特別ではなくなっているかもしれませんが、少なくともテラスカイは非常に育休が取りやすい会社だと実感しました。
制度が整っているだけでなく、「男性も育児に参加する」という理解が会社全体に浸透している点が大きいです。上司や同僚の理解があるからこそ、後ろめたさを感じずに制度を活用できました。
おすすめの取り方
個人の状況によりますが、私の経験からおすすめする取得パターンは…
「出産直後に短期(2週間~1ヶ月) (+ 必要に応じて妻の負担が増える時期に長期(数ヶ月))」の取得です。
- 最初の短期: 出産直後の母体ケアと、新生児育児のスタートダッシュを夫婦で乗り切るために必要と考えます。その後の育児を含めた生活スタイルを安定させることにも有効です。
- その後の長期: 例えば里帰りから戻って夫婦だけでの育児が始まるタイミングや、妻が職場復帰するタイミングなど、生活が大きく変わる時期にまとまって休むと、家族全体の負担を減らせてスムーズに新生活へ移行できます。
ただ、最初の短期取得をしたうえでの私と妻の所感ですが、リモートワークをしているかつ、妻が育休中であれば、長期の育休はなしでも良いかと感じました。理由としては、 リモートワークのおかげで、仕事を続けながら育児にも深く関与できるためです。リモートワークが可能な場合においては、母が育児、父が仕事&必要な時にサポートという体制で、家計への影響を最小限に抑えながら、仕事と育児を家庭内で効率化できます。
これから育休を取る方は、それぞれの職場、家庭環境に合わせて育休の取り方を検討するうえで、この記事が少しでも参考になればうれしく思います。
また、テラスカイでは男性育休を取得した社員の記事を公開しています。
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