「AppComponent」という言葉をご存知でしょうか。
詳細については後述しますが、コンポーネントベースでSkyVisualEditorに独自の機能を配置できる仕組みです。
コンポーネントベース...最近どこかでよく聞く言葉です。
今週10月18日にSalesforceがWinter'16にバージョンアップしましたが、その中の目玉機能の1つ「Lightning Experience」のUIを構築するLightningアプリケーションビルダーもコンポーネントベースでUIを構築していく仕組みです。
弊社はこの仕組みを2012年末にリリースし、現在も多くのお客様でこの仕組みをご活用いただき、いろいろな画面を作成いただいております。
AppComponentの特徴は、
- 自己完結型、かつ再利用ができる機能であり、
- 作成したコンポーネントは、SkyVisualEditorでマウスクリックの操作で配置ができ、
- SkyVisualEditorの機能をお客様自身で拡張することができる
仕組みです。
例えば、SkyVisualEditorにはグラフを表示するコンポーネントを現時点(V4.0)では提供しておりませんが、グラフを表示する機能をAppComponent化することで、以下のような画面をドラッグ&ドロップで配置できます。下記の画面キャプチャは取引先の画面ですが、商談やカスタムオブジェクトでもグラフのAppComponentを再利用できます。
最近では、お客様独自のロジックや機能をAppComponentで作成することで、SkyVisualEditorをSalesforceの画面開発基盤とし、アプリケーション開発の効率化を実現されているお客様も出てきました。
また、AppComponentの仕組みにご賛同いただき、セールスフォース・ドットコム社の『Best AppExchange Application Partner』を受賞したウイングアーク1st株式会社様の「MotionBoard」や、日本の独自のワークフローに対応した株式会社インタームーブ様の「AppMove」などもAppComponentへの対応をしていただいております。
これにより、それぞれの製品をお持ちのユーザ様は、SkyVisualEditorの画面で、MotionBoardのリッチなグラフや、AppMoveのわかりやすい承認フロー図を配置できるというエコシステムな仕組みを提供できるようになりました。
もちろん、弊社からもAppComponentを提供しています。
https://info.skyvisualeditor.com/developer/use/appcomponent.php
郵便番号の項目に郵便項目をいれると、住所候補が表示され、一覧から住所を選択すると都道府県、市区群などの項目に該当の住所情報が入る「住所補完」という機能や、通常、Salesforceの選択リストのデータ型の項目はあらかじめ指定したプルダウンの項目しか選べませんが、プルダウン以外の項目を入力したいときにテキストの情報を入力できる「編集可能な選択リスト」という機能などを提供しています。
利用方法については、マニュアルを用意していますので、ご確認いただき、ご活用いただけますと幸いです。
本日はAppComponentの概要を中心にご紹介いたしましたが、AppComponentの仕組みをご活用いただくことで、SkyVisualEditorをより効果的にご活用いただけるイメージをお持ちいただけましたでしょうか。
ただし、このAppComponentをつくるには、コーディングによる開発が必要です。
コンポーネントの開発キット(CDKと読んでおります)に、サンプルも入れていますので、ご参考にしていただき、皆様の快適なSkyVisualEditorの開発を実現してください。
ご自身での開発が難しい場合は、皆様のSalesforceの導入支援をされたSIer様や、弊社などにお声掛けいただければ幸いです。
今後のブログでは、こんな機能が欲しかったといったAppComponentのサンプルをメンバーよりご紹介してくれるかもしれません!?
お楽しみにお待ちくだされば幸いです。