2025.01.21

Salesforceのフォーキャストをもっと簡単に!「予実テーブル」がSkyVisualEditorに登場!

Just a moment... (35680)

SkyVisualEditorは、Ver.22.0をリリースし、大きく機能強化を行いました!

Ver.22.0の新機能

・LC
- 新機能「予実テーブル」追加
- FieldServiceオブジェクト対応
- フレキシブルデータテーブルのテーマ切替が可能に

・VF
- FieldServiceオブジェクト対応
- タブレット&iPhone向けの入力キーボードの切り替え
- ハンコ項目の印影の濃さの調整が可能に
- 手書き項目をパネルグリッドに配置可能に(開発者機能→標準機能に変更)
- カスタムルックアップ画面へのURLパラメータ連携が可能に(開発者機能→標準機能に変更)

本ブログでは、たくさんある新機能のなかの、注目の新機能【予実テーブル】と、便利な機能カスタムルックアップ画面のURLパラメータ連携の2つに絞り、ご紹介。

1.フォーキャストに使える「予実テーブル」

今回のバージョンアップで、既存のコンポーネント「フレキシブルデータテーブル」に加え、新たに「予実テーブル」が追加されました。

この予実テーブルでは、Salesforceで管理しているレコードの項目を利用し、予算と実績の比較管理ができます。

既存コンポーネントの【フレキシブルデータテーブル】は、大量のレコードを表示し、一括で最大500件のレコードを編集する機能を持っているのに対し、【予実テーブル】では、レコードの値を利用して、それぞれを比較する機能を持ち、各時期単位(年,半期,四半期,月)や各種項目を利用した絞込みを行って、データの表示ができるようになっています。

予実テーブルの利用方法

予実テーブルを利用するための設定は、とても簡単です。
設定は、大まかに3つのステップに分けられます。

1.Lightningアプリケーションビルダーで、コンポーネント「SkyVisualEditor 予実テーブル」を配置

2.比較に利用するオブジェクトや項目を設定し、データを抽出

3.抽出されたデータを、さらに絞込みを行い、予実データを参照

以上のステップを完了することで、予実管理に必要なデータを表示できます。

データ設定や、絞り込みを行える項目や期間の単位などには、いくつかルールがございます。
詳細な設定方法は、こちらからご確認ください。

2.カスタムルックアップ画面のURLパラメータ連携

続いてご紹介するのは、ついに標準機能化した、カスタムルックアップ画面へのURLパラメータ連携です。

これまで、リンクやボタンから検索画面を開く実装している場合に、初期表示状態で決まった条件を付けて検索の実行しておくことが可能でしたが、カスタムルックアップ画面では、初期表示状態での条件を付けた検索ができませんでした。

デフォルトの親レコード検索画面に比べ、カスタムルックアップ画面は、Name項目以外の値を利用して検索することができる便利な画面ですが、主従・参照項目やデータテーブルから画面を呼び出す際に、初期表示状態でデフォルトの検索条件を付けることができなかったので、拡張JavaScriptを記述して対応する必要がありました。

しかし、今回のバージョンアップで、主従・参照項目やデータテーブルに対して、カスタムルックアップ画面を開く設定をしていると、プロパティに「パラメータ」が表示され、標準機能としての実装が可能となりました。

ただし、このパラメータの設定値は、手打ち入力となっております。
なので、こちらの新機能紹介ブログで、利用可能な設定例を、ユースケースに沿った内容でご紹介します。

今回想定するケースはこちらです。
「ヘッダー情報に見積レコードの情報、明細情報に見積品目のレコード情報を利用する見積を作成する際、見積品目レコードの追加関連先(参照項目)に、既に見積レコードで参照している取引先と同じ取引先を指定する必要がある。

しかし、この時、見積レコードが参照する取引先に制限はないが、見積品目レコードの追加関連先に指定する取引先は、会社形態が’Public’である必要がある。

そこで、ユーザーが追加関連先に指定する取引先レコードを探す手間が省くために、カスタムルックアップ画面の初期表示条件として、見積レコードの取引先を動的に指定する、かつ会社形態が’Public’であるということを設定してほしい。」

それでは、設定を行っていきましょう。

URLパラメータ設定について

URLパラメータ連携を行う場合、先にスタムルックアップ画面に対し、パラメータを受け取るための設定を行います。

設定箇所:ページプロパティ「URLパラメータ設定」
設定項目:会社形態、取引先名

また、対象とする項目を選択すると、呼び出し元の画面に設定するURLパラメータの例を確認できます。

上の画像の場合ですと、初期条件を設定する項目は、「会社形態」と「取引先名」で、呼び出し元の画面に設定するURLパラメータの書き方は「? Ownership = 条件値A & Name = 条件値B」である、ということになります。

それでは、受け取り側の設定が完了したので、それぞれの項目に対し、条件を設定していきましょう。

固定の条件値を指定する

それでは、会社形態の条件を、固定の条件値’Public’で指定するように設定していきます。
Ownership=public
会社形態の固定条件値
固定値を設定する場合、選択リスト型とテキスト型どちらも差はなく、上記のように書くことで、設定は完了です。

動的な値を条件値に指定する

つづいて、取引先名の条件を、動的な条件値で指定できるように設定していきます。

動的に値を設定する場合は、差し込み項目を利用します。
差し込み項目とは、{!と}に囲われた項目で、Salesforceでは主に、数式で動的な値を取得する場合や、メールテンプレートの本文にレコード情報を載せる場合などに利用されています。

画面上に表示しているレコード情報を取得し、条件値に設定する場合、以下のような設定になります。
Name={!record.Account.Name}
取引先名の動的条件値
2つの条件の書き方がわかりましたので、これを組み合わせ、参照・主従項目、もしくはデータテーブルのプロパティ「パラメータ」に対して、URLパラメータを設定していきます。
?Ownership=public&Name={!record.Account.Name}
パラメータの書き方
下の画像は、作成したパラメータを利用し、その他諸々の設定を完了させた画面になります。
見積の取引先項目が参照している取引先は、「佐藤商店」ですが、これだけの情報だと、会社形態がPublicであるかはわかりません。
しかし、虫眼鏡アイコンをクリックすると、初期表示状態でPublicであるかも条件として検索しているため、佐藤商店は追加関連先に登録できる取引先であることがすぐにわかりました。

以上、ここまでが、ユースケースに沿った、URLパラメータ遷移の設定方法になります。

最後に

ご紹介いたしました2つの機能はいかがでしたでしょうか。
実は、予実管理機能は、フレキシブルデータテーブルを公開後、お客様から要望の声が多く挙げられた機能になります。

データの一括表示や編集の場合は、フレキシブルデータテーブルを利用し、
予算と実績の管理をする場合は、予実テーブルを利用するといった形で、
2つのコンポーネントを使い分け、SkyVisualEditorを、Salesforceの様々な場所でご利用ください。

今回ご紹介しきれていない、他の新機能についても、詳細な内容と合わせて、バージョンアップの全容はリリースノートにてご紹介しております。
また今回は、予実テーブルのテーブル設定について、実際の動きをご確認いただける動画が公開されております
ブログの中では紹介しきれなかった、詳細なデータ設定方法についてご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

ご利用方法や、新機能に関わらずSkyVisualEditorの活用方法をもっと知りたい!という方は、無料で提供しておりますアドミンネットカフェがご利用いただけます。
今後も、みなさまのご要望に沿えるような機能を検討したいと考えておりますので、下記よりご意見をいただけますと幸いです。
SkyVisualEditor お問い合わせ窓口
今後も、SkyVisualEditorをよろしくお願いいたします!
40 件
     
  • banner
  • banner

関連する記事