2024.05.24

Connections 2024 Day1:Main Keynote & Consumer Goods Cloud追っかけてみた

Connections 2024 開幕!

いよいよConnections 2024の開幕です!
少し早めについたこともあり、会場は本格始動前のそわそわとした雰囲気。

まずはEinsteinのゲートを目印に一直線

Campgroundの正面には、Einsteinの大きなゲートが!
今回のConnectionsの主役は私、と言わんばかりのたたずまいです。

Theaterブースで使用するヘッドホン

Campground内には、デモのブースが立ち並び、その周囲をTheaterブースが取り囲んでいます。
Theaterブースは近い距離で複数隣接しており、セッションの際に音が混ざるのを防ぐためかヘッドホンをつけて参加する形式になっていました。
貸し出されるヘッドホンには、Salesforceのキャラクターたちが!
どんどん気分が高まってきます。

Main Keynote: Welcome to the AI Enterprise

会場をひとまわりしたところで、まずはMain Keynoteを聴きに一際大きなホールへ。
"Keynote"は日本語で言うところの「基調講演」にあたり、特にMain Keynoteではイベントのテーマとなる内容が包括的に発表されます。
主題はずばり"Welcome to the AI Enterprise"。

AIがどんどんと進化を遂げていく今、どのようにAIを活用すべきか?
Salesforce製品はどのように"AI Enterprise"への歩みを助けてくれるのか?

そんな疑問へのアンサーが、5つのステップに分けて提示されます。
各ステップと、そのステップに象徴的だと感じた製品名を書き出してみました。

1. Customer360を構築しよう
2. データを解放し、有効化しよう : Data Cloud(正式提供開始済)
3. 信頼のおけるAIとEinstein Copilotを利用しよう:Einstein Copilot for Marketing(2024年6月正式提供開始予定)/for Marchants(ベータ版のみ提供開始済)/for Shoppers(正式提供開始済)
4. AIが提供する分析を活用しよう : Tableau Pulse、Einstein Copilot for Tableau(ベータ版のみ提供開始済)
5. コラボレーションにもAIを!:Slack(一部機能は正式提供未開始)

AI企業へ至る5つのステップ

上記5つのステップの製品群の中に"Copilot"をたくさん書いてしまいましたが、実際、Copilotに関するデモは豊富でとても印象的でした。
普段使っているような、自然言語を入力すると、

・指示に沿ったキャンペーンが提案される(for Marketing)
・顧客の言葉に対応した返答が返ってくる(for Shopper)

などなど。
今回のデモではもちろん英語での入力でしたので、日本語への対応がいつどの程度まで実現するのか、これからも楽しみに注目していきたいと思います。

また、そのようなAIの活用のためにも、信頼性の高い統合されたデータが求められるという点も繰り返し語られていました。

その他にも、

・Data Cloud for Commerce(2024年6月正式提供開始予定)
・Einstein Personalization (2024年6月正式提供開始予定)
・Einstein 1 Studio(正式提供開始済)

など、データの統合、利活用の点から注目しておきたい製品についていろいろと言及がありました。
ここでは語りつくせない内容もありますので、ぜひMain Keynoteの詳細はSalesforce+で確認してみてください。

Consumer Goods Cloud:消費財業界向けIndustry Cloud

さて、ここからは個人的に注目している製品、Consumer Goods Cloudに対象を絞ってセッションの内容をいくつかご紹介していきます。

はじめに:Consumer Goods Cloudとは?

Consumer Goods Cloudは、Industry Cloud(特定の業界・市場向けに特化して構築されたSalesforce製品群の総称)のうちのひとつです。
"Consumer Goods"は「消費財」を指し、日々私たちが生活のために購入するような製品(衣料品、化粧品、食品etc.)などを指します。
※実は消費財にも種類があるなど奥が深いのですが、今回は割愛します

Consumer Goods Cloud は、

・各小売店で、計画に沿った最適な状態の売り場(品揃え、陳列など)を保つための活動(店舗訪問・店頭実現)
・卸売業者/小売業者向けの販売促進活動

などを主に支援する、「消費財業界」に特化したデータモデルや機能を持つ製品なのです。

AI × Consumer Goods Cloud

なんといっても、今回のConnectionsのテーマはAIです。
Consumer Goods Cloud についても、これに関連してセッション内で以下のような機能の紹介がありました。

・Consumer Goods Cloud Einstein 1 for Service (リリース時期未定)
・Consumer Goods Cloud Einstein 1 for Sales (Summer'25で正式リリース)
・Data Cloud for Consumer Goods (Summer'25で正式リリース)

Consumer Goods Cloud for Sales、Consumer Goods Cloud for ServiceでもEinstein 1による営業支援、問合せ対応支援、クロスセル・アップセル支援が得られるようになるとのこと、やはり心強いですね!

これまでのConsumer Goods Cloudでも担当者による店舗訪問やタスクの計画・実行、取引先に対するインサイントの獲得などEinsteinが活躍する機会はありましたが、さらなるデータ・AI活用の展望を受けてConsumer Goods Cloudがさらに力強い製品へと成長していくのではという期待も膨らみ、非常に刺激的でした。
こちらのセッションもSalesforce+で視聴可能ですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

Slack × Consumer Goods Cloud

Main Keynoteでも触れられていたSlackですが、Consumer Goods Cloudに関しても非常に心躍るセッションがありました。

小売店のチャンネル

コミュニケーションの円滑化、強化がまごうことなき強みのSlack。
Consumer Goods Cloudとのコラボレーションでは顧客(小売店、取引先)用に用意されたチャンネル内で、通常のテキスト送信、ハドル機能等に加え、

・顧客状況のサマリ取得
・botの支援を受けた部門横断的なコラボレーション
・Salesforceレコードの更新

などが可能になっている様子が発表されていました。

Consumer Goods Cloudにもともと備わっている機能を活用していくのはもちろんのこと、Salesforceと一体となったSlackを併せて利用できれば、店頭販売やプロモーションなど、小売店に対するアプローチがより迅速かつ丁寧に実行できそうです。わくわく!

1日の終わりに

今回ご紹介した他にも、会場にはアイテムがゲットできるハンズオンチャレンジや体験型のコーナー、ほっと一息つける軽食コーナーもあり、時間はあっという間に過ぎていきます。

ふと気づくとCampground全体がクラブのような空間に。
Day1のセッション終了後は、参加者同士の交流のためのパーティタイムでした。
全体的にリラックス&ノリノリな雰囲気です。

Einsteinも紫に

さて、1日中、セッションにデモ見学にハンズオンにと歩きまわりましたが、まだまだ見たい・聴きたいことが山積みです。
Day1は終わってしまいましたが、Day2ではさらに羽根を広げてSalesforceの世界を冒険してきたいと思います。

それでは、続くDay2の参加レポートもお楽しみに!

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