2022.09.26

Dreamforce2022 Manufacturing & Auto Keynote フィードバック

Dreamforce2022に参加しました!
Manufacturing & Auto Keynoteのセッションについて、クラウドインテグレーション営業本部の前田よりフィードバックいたします。

Dreamforce Main Keynoteで発表があったSalesforce GenieがSalesforceの各ソリューションにどんな価値をもたらすのか、がDreamforce2022のキーテーマかと思います。Automotive CloudでもManufacturing Cloudでも、Salesforceにデータを統合し、リアルタイムにデータを更新していくことで、競合に先駆けて素晴らしい顧客体験を提供できるビジョンが提示されました。

Automotive Cloud

ドライバー情報(車両情報、納車履歴、走行距離、現時点での車両価値、アクセサリーなどの購買情報)を一元的に統合します。
リアルタイムに顧客プロフィールを更新することで、顧客に価値があるアクションを予測し実行していくことで、ロイヤリティの維持向上ができるのでは、とのことです。

Ford社事例

Main Keynoteでは、Fordの事例紹介がありました。Fordは190年の車作りの歴史の中で、顧客中心のビジョンに変革を行い、Ford ProでのGenieのリアルタイムデータ活用を元にした新しい顧客体験を提供しているそうです。

Manufacturing & Auto Keynoteでは、Ford Proの構築での苦労やデジタル変革を成功につなげるためのアドバイスの発表がありました。
既存システムが複数あり、サイロ化され、UIもバラバラの情報を、どう統合していくか試行錯誤され、Data First Mindsetの元、アーキテクチャーと顧客について、時間をかけて再定義されたそうです。その時の最善を選択し、まず実行することでプロジェクトを進められました。

デジタル変革のアドバイスとしては、どこに問題があるか明らかにすることが何よりも大切、とのことでした。Fordでは3P(Product、Process、People)の観点でそれぞれの課題とゴールを整理し、対応を進めているそうです。

Salesforce Genie for Manufacturing

Data Firstが成功のキーとなるのは自動車に限らず、製造業全てに共通です。
ビジネスに必要な全てのデータが単一管理され、リアルタイムに正しく更新され、AIによる洞察から、次のアクションをスピーディーに取れるようになり、高付加価値のサービスをお客様にお届けできるようになります。

正しいデータがリアルタイムに更新されていくことで予測精度も上がるため、直近での素晴らしい顧客体験に加え、長期的なビジネス計画も見通せるようになります。

Schneider Electric社事例

パンデミックの2年間でビジネス環境が大きく変わり、生き残りをかけて変革をされたと話される企業が多かったですが、Schneider Electricも同様に2年間でバーチャルカスタマージャーニーの整備を加速しています。

全ての基礎として正しいデータをSalesforce上で一元管理する道半ば、End to Endでビジネスプロセスを定義し、データに基づいて決定できるようプロジェクトが進められています。
プロジェクト中だからか、デジタル変革成功のアドバイスとして、何よりもマネージメントの意思決定が大切と力説していました。

「トップダウンでスピード感を持って意思決定すること」
「ビジネスプロセスオーナーと技術担当をペアにしたこと」
この2点で、3年後にどうなっているかの見通しを共有しながら着実にプロジェクトを実行しているそうです。

事例の紹介もあり、なかなか見ごたえのあるセッションでした。
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