先日、Salesforce World Tour Tokyo 2015が開催されました。
私はSuPICEのプロダクトマネージャを務めているので、虎ノ門ヒルズでSuPICEブースにずっとおりました。セッションやブースには参加できませんでしたが、たくさんの方がブースに立ち寄っていただいたので、その中のいくつかの会話を記事にしてみました。
内容を簡潔に表すと。
- イベントブースで多く会話したものからピックアップ
- Lightning Componentsの利用方法
と、なります。
まず、SuPICEとは?ですが、Lightning Componentsを作成するUIツールになっています。弊社のSkyVisualEditor(SVE)をご存知の方には、SVEはVisualforce(VF)を生成するUIツール、SuPICEはLightning Componentsを生成するUIツール とイメージ頂くとわかりやすいです。ブースではLightningとは何か?やLightning Componentsの利用方法の紹介も多かったので、この点をご紹介したいと思います。
1.Lightningとは?
Salesforce社が提示したコンセプトで、この冠名がある機能の多くはUIに関わるものです。Lightning Connectが改名してSalesforce Connectになったので、その傾向は色濃くなっています。詳しくはTrailheadがわかりやすいので、ぜひご覧ください。
2.Lightning Componentsの利用
まず、コンポーネントを作成・取得する方法には以下があります。
- コーディングする。
- エンジニアが公開しているソースを取得する。
- AppExchangeサイトから製品をインストールする。(弊社のMulti-View Calendarなど)
- SuPICEをご利用いただく(宣伝)
コンポーネント同士の連携も規格はあるので、SuPICEで作成したコンポーネントからMulti-View Calendarに情報を渡す、なども可能です。再利用する、利用されることも念頭にいれながらの設計などが必要になります。
作成したコンポーネントの基本的な表示方法は
- Lightningアプリケーション(スタンドアロン)
- Lightningコンポーネントタブとして表示
- App Builderで1つまたは複数のコンポーネントを配置する。
- Visualforceの中に表示
が挙げられます。Lightningアプリケーションには作成したコンポーネントを追加して表示します。アプリケーション名でアドレスをもてるので、URL指定ができる特徴があります。Salesforce1には、Lightningコンポーネントタブ、App Builderで表示をする。Lightning ExperienceにはLightningコンポーネントタブ、App BuilderはPilot版ですがレコードホーム画面で利用ができます。Visualforceには「<apex:includeLightning />」に始まりいくつかの簡単な記述で表示可能となっています。
複数コンポーネントをVisualforceに配置するような設計をしておくとLightningとの関係もよいものになるのではないでしょうか。器となるコンテナになる場所は多いので、デバイスを問わずに利用するシーンでは必要に応じて使うコンポーネントを切替えられるメリットもあります。また、SPA(シングルページアプリケーション)の考えもあり、検索画面、検索結果、詳細参照、編集画面などが、多くの画面遷移を伴わない(見え方含め)方法で表現されるので、レスポンスタイムやクリック回数など、ClassicやVFとは気にするポイントが違う側面には留意が必要です。
さいごに
Lightning Componentsの利用について触れさせていただきました。Lightning Componentsは再利用可能なコンセプトをもっていますが、再利用できる環境になるまでは開発や管理が必要になります。導入支援をするベンダーなどは自社内のエンジニア間で共有することが大事ですし、企業内外問わず、エンジニア同士が簡単に共有できるスペースが発展していくと、よりスピーディな構築ができるので、今後、Salesforceがどうバージョンアップしていくか楽しみなところです。