皆さんこんにちは。製品営業本部の山下です。
今回は 2019/12/15 にリリースされた SkyVisualEditor V12 の新機能について紹介したいと思います。
今回は 2019/12/15 にリリースされた SkyVisualEditor V12 の新機能について紹介したいと思います。
SkyVisualEditor V12 新機能:ポイントは 2 つ
今回のバージョンアップでは、画面を開発するための Studio が刷新されました。
ポイントはズバリ以下の 2 つ。
脱 Silverlight 化 と SkyVisualEditor LC の登場 です。
この 2 つのポイントについて、詳しく見ていきたいと思います。
ポイントはズバリ以下の 2 つ。
脱 Silverlight 化 と SkyVisualEditor LC の登場 です。
この 2 つのポイントについて、詳しく見ていきたいと思います。
脱 Silverlight 化の経緯
Silverlight とは、Microsoft 社が提供するブラウザ用プラグインで、ざっくりいうとインターネット上で動くアプリケーションプラットフォームです。SkyVisualEditor Studio はこのプラットフォーム上で動くアプリとして構築されていました。
かつてはこの Silverlight が Chrome、Firefox、IE11 と各主要ブラウザで稼働していたのですが、Chrome、Firefox がすでにサポートを終了しており、最後に残った IE11 もとうとう 2021 年 10 月 12 日 でサポート終了が予定されています。
Salesforce ユーザであれば、イメージしやすいのは Flash のサポート終了と Flow Designer の廃止(Flow Builder への移行)でしょうか。これと同じような状況が Silverlight と SkyVisualEditor Studio にも襲ってきたわけです。
そこで今回のバージョンアップで新たに Windows 版 Studio が提供されることになったというのが脱 Silverlight 化の経緯です。
※ Silverlight 版 Studio もしばらくは使えます。
かつてはこの Silverlight が Chrome、Firefox、IE11 と各主要ブラウザで稼働していたのですが、Chrome、Firefox がすでにサポートを終了しており、最後に残った IE11 もとうとう 2021 年 10 月 12 日 でサポート終了が予定されています。
Salesforce ユーザであれば、イメージしやすいのは Flash のサポート終了と Flow Designer の廃止(Flow Builder への移行)でしょうか。これと同じような状況が Silverlight と SkyVisualEditor Studio にも襲ってきたわけです。
そこで今回のバージョンアップで新たに Windows 版 Studio が提供されることになったというのが脱 Silverlight 化の経緯です。
※ Silverlight 版 Studio もしばらくは使えます。
Windows 版 Studio のメリット
それでは、Windows 版 Studio は Silverlight 版とどんな違いやメリットがあるのか見ていきましょう。
Windows 版 Studio は、その名のとおり「Windows で動く」アプリとなっています。Silverlight 版がウェブ上で動いていたのに対し、Windows 版はユーザークライアント上で動くアプリです。
そのため、画面開発中の処理速度が格段に早くなるのが一番のメリットです(当社調べで 150 ~ 350% UP だそうです!)。
Silverlight 版と Windows 版の機能差はなく、今まで開発した画面のデザインデータもそのまま引き継がれるため、特に移行作業など必要なく利用できるところもメリットですね。
1 つ注意点としては、ユーザークライアントアプリケーションなので、Studio アプリのインストールは必要です。
それでも、今までの IE11 縛りがなくなる分、Windows 版 を使わない理由はないでしょう。
そのため、画面開発中の処理速度が格段に早くなるのが一番のメリットです(当社調べで 150 ~ 350% UP だそうです!)。
Silverlight 版と Windows 版の機能差はなく、今まで開発した画面のデザインデータもそのまま引き継がれるため、特に移行作業など必要なく利用できるところもメリットですね。
1 つ注意点としては、ユーザークライアントアプリケーションなので、Studio アプリのインストールは必要です。
それでも、今までの IE11 縛りがなくなる分、Windows 版 を使わない理由はないでしょう。
LC ってどんなことができるの? VF との違いってなに?
さて、次にV12 新機能のもう 1 つの目玉である SkyVisualEditor LC について、どんなアプリなのか詳しく見ていきたいと思います。
今回のバージョンアップで既存ユーザの皆様が一番混乱しがちなところといえば、SkyVisualEditor という 1 つのサービス の中で更にアプリが 2 つ分かれてリリースされたことでしょう。
その 2 つのアプリの 1 つめが SkyVisualEditor VF で、今までずっと SkyVisualEditor と呼ばれていたアプリです。
そして 2 つめのアプリとして登場したのが SkyVisualEditor LC です。こちらは今まで SuPICE という名称で提供されていたサービスが SkyVisualEditor に統合される形で新しく生まれ変わりました。
その 2 つのアプリの 1 つめが SkyVisualEditor VF で、今までずっと SkyVisualEditor と呼ばれていたアプリです。
そして 2 つめのアプリとして登場したのが SkyVisualEditor LC です。こちらは今まで SuPICE という名称で提供されていたサービスが SkyVisualEditor に統合される形で新しく生まれ変わりました。
なぜ SkyVisualEditor という 1 つのサービスの中に 2 つのアプリが含まれているのかというと、2 つとも「Salesforce の画面開発ツール」でありながら、生成するリソースが異なるためです。
VF で生成するリソース
VF は Visualforce をノンコーディングで開発するアプリです。そのため、生成するリソースは Visualforce と Apex クラスです。最近のバージョンでは Lightning 対応も進んでおり、Lightning コンポーネントの生成も可能です。
LC で生成するリソース
LC は Lightning コンポーネントをノンコーディングで開発するアプリです。そのため、生成するリソースは Lightning コンポーネントです。 VF のように、Visualforce を生成することはありません。
VF と LC で生成する Lightning コンポーネントの違い
VF と LC、どちらでも Lightning コンポーネントが生成できるって、どういうことなのでしょうか。
実は、同じ Lightning コンポーネントといってもその中身が全然違います。
VF で生成される Lightning コンポーネントは、Visualforce をくるりと Lightning コンポーネントでラップした状態で出来上がります。そのため、Lightning コンポーネントの出力を ON にして画面をデプロイすると、 Visualforce と Lightning コンポーネントの両方が生成され、Visualforce ページがそのまま Lightning コンポーネントとして Lightning ページやアクションなどで使えるようになります。
一方 LC で生成される Lightning コンポーネントは正真正銘のピュアな Lightning コンポーネント (Aura) です。
Lightning コンポーネントは Salesforce の新しいテクノロジーですので、これからどんどん進化していきます。その進化に追随していくのは LC ということになります。
例えば、同じ参照項目でも VF と LC でそれぞれ出力形態が異なります。より新しい UI を求める場合は LC で開発するという選択ができるでしょう。
実は、同じ Lightning コンポーネントといってもその中身が全然違います。
VF で生成される Lightning コンポーネントは、Visualforce をくるりと Lightning コンポーネントでラップした状態で出来上がります。そのため、Lightning コンポーネントの出力を ON にして画面をデプロイすると、 Visualforce と Lightning コンポーネントの両方が生成され、Visualforce ページがそのまま Lightning コンポーネントとして Lightning ページやアクションなどで使えるようになります。
一方 LC で生成される Lightning コンポーネントは正真正銘のピュアな Lightning コンポーネント (Aura) です。
Lightning コンポーネントは Salesforce の新しいテクノロジーですので、これからどんどん進化していきます。その進化に追随していくのは LC ということになります。
例えば、同じ参照項目でも VF と LC でそれぞれ出力形態が異なります。より新しい UI を求める場合は LC で開発するという選択ができるでしょう。
しかしながら、現時点では VF と LC には大きな機能差があります。
SkyVisualEditor は誕生から 10 年近く経つアプリのため、かなりの高機能を備えていますが、 LC の機能はまだまだミニマムです。V12 の LC でできることは、項目横 3 列以上のシンプルな入力用/参照用コンポーネントの作成です。
ただ、選択リスト・複数選択リストのラジオボタン・チェックボックス化ができますし、Salesforce Lightning Design System が適用されたキレイなコンポーネントを生成できるため、モバイル用途としてはいい画面が作れそうです。
SkyVisualEditor は誕生から 10 年近く経つアプリのため、かなりの高機能を備えていますが、 LC の機能はまだまだミニマムです。V12 の LC でできることは、項目横 3 列以上のシンプルな入力用/参照用コンポーネントの作成です。
ただ、選択リスト・複数選択リストのラジオボタン・チェックボックス化ができますし、Salesforce Lightning Design System が適用されたキレイなコンポーネントを生成できるため、モバイル用途としてはいい画面が作れそうです。
従来の SkyVisualEditor らしい検索画面やデータテーブルを使った親子登録画面などを作りたい場合は引き続き VF での開発をおすすめします。
SuPICE から LC へ
今まで提供されていた SuPICE が今回 SkyVisualEditor LC に生まれ変わった話をしましたが、どのように変化したのか説明したいと思います。
SuPICE の開発が始まった当初の開発メンバーの苦労話を聞く機会があったのですが、当時まだ Lightning コンポーネントは黎明期で仕様が安定せず、それこそ昨日まで動いていたものが今日突然動かなくなる、なんてことが日常茶飯事だったようです。そのような状態ではピュアな Lightning コンポーネントを生成するサービスをパッケージ化することは難しく、SuPICE は React ベースで動く Lightning コンポーネントを生成するサービスとして登場しました。
それから数年、やっと Lightning コンポーネントも成熟しライブラリも充実してきたので、今回のバージョンアップで React から Lightning コンポーネント (Aura) への変革を遂げたわけです。
いわば純正対応した LC ですが、まだ Lightning Web Components には対応していません。今後のエンハンスに期待しましょう。
SuPICE の開発が始まった当初の開発メンバーの苦労話を聞く機会があったのですが、当時まだ Lightning コンポーネントは黎明期で仕様が安定せず、それこそ昨日まで動いていたものが今日突然動かなくなる、なんてことが日常茶飯事だったようです。そのような状態ではピュアな Lightning コンポーネントを生成するサービスをパッケージ化することは難しく、SuPICE は React ベースで動く Lightning コンポーネントを生成するサービスとして登場しました。
それから数年、やっと Lightning コンポーネントも成熟しライブラリも充実してきたので、今回のバージョンアップで React から Lightning コンポーネント (Aura) への変革を遂げたわけです。
いわば純正対応した LC ですが、まだ Lightning Web Components には対応していません。今後のエンハンスに期待しましょう。
関連情報
V12 バージョンアップの詳細や詳しい使い方等はリリースノート及び公式ヘルプを参照してください。
SkyVisualEditor V12.0の変更点は何ですか?
SkyVisualEditor V12.0の変更点をまとめた公式ヘルプサイトです。
SkyVisualEditor VF 修正履歴
SkyVisualEditor VF の修正履歴はこちら。
LC 使ってみたいけど使い方わからない!なんて方はぜひ月イチ開催の「SkyVisualEditor アドミンカフェ」へご参加ください。
37 件