2021.11.29

【イベントレポート】伊沢拓司氏、ジェイソンらが語る「2030年に向けたIT教育」 -TerraSkyDays 2021 Online講演レポート

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「Fly Ahead to 2030 次のパラダイムシフトに備えよ」をテーマに、2021年11月25日(木)・26日(金)の2日間で開催した「TerraSkyDays 2021 Online」。「DXの最新事例」や「次世代の働き方」に関する20のセッションをお届けし、好評をいただきました。
イベントの締めとなるDay2 SpecialSessionには、QuizKnock CEOの伊沢拓司氏、NPO法人「みんなのコード」代表理事の利根川裕太氏が登壇。
テラスカイのジェイソン、副社長の宮田を交えて、2030年に向けたIT教育についてパネルディスカッションが繰り広げられました。

パネリストのみなさん

「みんなのコード」が考える、学校でのプログラミング教育

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されました。
それに先駆けて2015年から公教育のプログラミング教育を支援しているのが、NPO法人「みんなのコード」です。

代表理事の利根川氏いわく、学校の先生が専門的なプログラミングを教えるのは「実際なかなか難しい」とのこと。
学校の困りごとをプログラミングで解決しよう!といった「総合的な学習の時間」での授業はやや難易度が高く、既存の教科にプログラミングの要素を加えた授業(例:多角形をプログラミングで書く、電気をプログラミングで制御する)が主流だそうです。

一方で子どもたちの熱量に影響されて、「プログラミングいいじゃん!」とどんどん研究に取り組む先生も少なくないんだとか。
先生自身も楽しめる形で、少しずつプログラミング教育の質が上がっていくといいですね。

みんなのコードでは、プログラミングに不慣れな先生でも活用できる教材をオンラインで無償提供しています

QuizKnockの伊沢氏が掲げる、「楽しい」から始まる学び

伊沢拓司氏が運営するwebメディア「QuizKnock」は、”「楽しい」から始まる学び”をコンセプトとしています。
なぜ「楽しい」が重要なのか?ジェイソンの質問に、伊沢氏はこう答えます。

「楽しいコンテンツを見ているだけなのに、頭に引っかかる単語や新しい知識があったりする。 それを繰り返していると、知ることへの抵抗がだんだんなくなって、”新しいことを知る楽しさ”が習慣化してくるんですよね」(伊沢氏)

伊沢氏はさらに、”「楽しい」から始まる学び”が自己肯定感につながると語ります。
たしかに、楽しんで勉強しているうちにその分野にとても詳しくなって、自信がつくことってありますよね!

世界の一流企業も注目しているリスキリング

リスキリングとは、新しい仕事をするための新しいスキルを身につけること。
Amazonやウォールマートといった世界の一流企業も注目しているそうです。

テラスカイグループでリスキリングに真正面から取り組んでいるのが、テラスカイ・テクノロジーズです。
IT未経験の方を正社員として雇用し、Salesforceエンジニアへと育成しています。

同社の代表を務める宮田に、この事業への意気込みを聞いてみました。


「新聞ではリスキリング&ジョブチェンジというワードを見かけるが、僕たちがやっているのはジョブチェンジからのリスキリング。順序が逆なんです。会社としても、もう本当にチャレンジで。だって、実際に本人たちが転職してきますから。IT未経験でも飛び込んできてくれるような、意欲の高い人たちばかりなので、こちらも本気で教えられる環境を整えています」(宮田)

Amazonでも、配送員がプログラマーに転向して給料UPした事例があるとか

研究者を志していたクイズ王が、今のキャリアに踏み出せた理由とは

パネリストの中にも、リスキリング&ジョブチェンジの経験者がいました。
伊沢氏は、もともと研究者を志していたそうなんですが…?

「大学院に入ってすぐ『ダメだな』と。周りはモチベーション高く頑張っていて、”研究”のハードルの高さをすごく感じてしまって。僕は研究をやりたいわけじゃなくて、研究者の肩書きがほしかったんだ…そう気付いた途端に行き場を失ってしまいました」(伊沢氏)

そこで伊沢氏は職業の一覧から選び直すのではなく、自分がやりたいことを考えて、それに当てはまる仕事を選んだのだそうです。

自分にはクイズについての知見があること、クイズを通して能動的に情報収集をしてきた経験があること…それらが社会貢献につながるのでは?と、伊沢氏の新しいキャリアが始まりました。

新しいスキル、仕事を習得するのは決して楽じゃない。
その中でも、「自分が何をやりたいのか」「何のために働いているのか」というモチベーションの源泉が、伊沢氏を支えてくれたそうです。

ジェイソン「リスキリングは今まで培ったものを捨てることじゃない」

一方で、テラスカイ役員とお笑い芸人の両方を現役で続けているジェイソンは、自称「ノーリスク派」。
芸人をやるために会社員を辞める…という考え方は全くなかったと言います。

「リスキリングは、”今までのことを捨てること”と思いがちかもしれない。けれども、僕はやめたほうがいいと思います。(現職と)並行して、夜にちょっとだけ自分の時間を使ってコーディングの勉強したりと、色々なやり方があります。何か新しいことをやる=今までやってきたことをやらない、ではないと思うんですよね」(ジェイソン)

リスキリングは、今までの経験やスキルを更地にすることではなく、今あるものを土壌として新しい価値を育てていくことなんですね。

現場でもたびたび「Why?」を発するジェイソン

まとめ

各パネリストに2030年に向けたチャレンジを語ってもらい、このセッションは終了となりました。
残念ながら本セッションのアーカイブ配信はありませんが、TerraSkyDaysの他のセッションは、12/20(月)までアーカイブ動画をご視聴いただけます。
DX事例や次世代の働き方に興味がある方は、ぜひお申し込みのうえ、アーカイブ配信をご覧ください。
2021/12/21 追記
本イベントは大盛況のうちに終了いたしました。
特設サイトから、Keynoteをご視聴いただけます。
残念ながらご参加が叶わなかった方はもちろん、当日のセッションを改めてご参考にしたい方もぜひご覧ください。
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