目次
via pixabay.com
はじめに
今回は、Salesforce Developer EditionにOpenAIのLLM(大規模言語モデル)をAPI経由で接続し、Agentforceで使用する流れを画面キャプチャ付きで解説します。
設定方法
Developer Edition環境の作成
Agentforceが使用できる環境は、以下のURLから作成できます。
https://developer.salesforce.com/free-trials
以前までのAgentforceが存在しない環境はDeveloper Edition(Legacy)として名前が変更され、新たにAgentforceが使用できる環境としてDeveloper Editionが用意されています。(Legacy)ではない環境で作成しましょう。
https://developer.salesforce.com/free-trials
以前までのAgentforceが存在しない環境はDeveloper Edition(Legacy)として名前が変更され、新たにAgentforceが使用できる環境としてDeveloper Editionが用意されています。(Legacy)ではない環境で作成しましょう。
Agentforceの有効化
設定から Einstein > Einstein 生成AI > Einstein 設定 を選択します。
画面内の「Einstein を有効化」をオンにしましょう。
画面内の「Einstein を有効化」をオンにしましょう。
設定が有効化されると画面右上にAgentforceのアイコンが追加されます。
Data Cloudの有効化
LLMをAPI経由で接続するにはEinstein Studioから設定する必要があり、Einstein Studioの使用にはData Cloudの有効化が必要です。
設定から Data Cloud > Data Cloud 設定ホーム を選択します。
画面下部の「使用を開始」をクリックしましょう。
設定から Data Cloud > Data Cloud 設定ホーム を選択します。
画面下部の「使用を開始」をクリックしましょう。
設定の完了には時間がかかります。
完了するとData CloudアプリにEinstein Studioが追加され、LLMの追加ができるようになります。
完了するとData CloudアプリにEinstein Studioが追加され、LLMの追加ができるようになります。
API keyの用意
OpenAIのLLMをAPI経由で使用するため、API keyの払い出しをします。
また、APIの利用には事前に最低5ドルのクレジットのチャージが必要です。
このタイミングでチャージしておきましょう。
また、APIの利用には事前に最低5ドルのクレジットのチャージが必要です。
このタイミングでチャージしておきましょう。
接続
Data CloudアプリのEinstein Studioから「基盤モデルの追加」を選択します。
「OpenAI モデルを接続」を選択し、「次へ」をクリックします。
「OpenAI モデルを接続」を選択し、「次へ」をクリックします。
名前は任意の値を、認証キーは先ほど用意したAPI keyを、モデルバージョンはOpenAI GPT 4 Omni を選択します。
入力内容を確認したら、接続をクリックしましょう。
入力内容を確認したら、接続をクリックしましょう。
接続できた場合、モデルライブラリにモデルが作成されます。
モデルの作成
登録したモデルをそのまま使用することもできますが、モデルを調整することでプロンプトの応答を調整することができます。
今回は「温度」と「プレゼンスペナルティ」の値を大きくし、創造的且つ多くの語彙を含めた応答になるよう調整します。
今回は「温度」と「プレゼンスペナルティ」の値を大きくし、創造的且つ多くの語彙を含めた応答になるよう調整します。
調整ができたら保存をクリックし、名前を付けて保存しましょう。
プロンプトテンプレートの作成
Agentforceでモデルを使用して応答を得るには、プロンプトテンプレートでモデルを指定する必要があります。
今回は商談レコードのサマリーを作成する際に、先ほど作成したモデルを使用して応答するプロンプトテンプレートを作成します。
設定から Einstein > Einstein 生成AI > プロンプトビルダー を選択します。
「新規プロンプトテンプレート」をクリックします。
今回は商談レコードのサマリーを作成する際に、先ほど作成したモデルを使用して応答するプロンプトテンプレートを作成します。
設定から Einstein > Einstein 生成AI > プロンプトビルダー を選択します。
「新規プロンプトテンプレート」をクリックします。
プロンプトテンプレートの基本情報を入力します。
テンプレートプロパティからモデル種別、モデルを更新します。
モデル種別は「カスタム」、モデルは先ほど作成したモデルを設定します。
次にプロンプトテンプレートワークスペースを設定します。
今回は設定が反映されていることを分かりやすく判別するために、語尾に「にゃん」を付与させるプロンプトテンプレートを設定します。
モデル種別は「カスタム」、モデルは先ほど作成したモデルを設定します。
次にプロンプトテンプレートワークスペースを設定します。
今回は設定が反映されていることを分かりやすく判別するために、語尾に「にゃん」を付与させるプロンプトテンプレートを設定します。
保存とは別に有効化が必要です。忘れずに有効化をクリックしましょう。
エージェントの作成
Agentforceの有効化によって画面右上にAgentforceアイコンを表示させることはできましたが、アイコンクリック後にチャットを行うには別の機能を有効化・設定する必要があります。
設定から Einstein > Einstein 生成 AI > エージェントスタジオ > エージェント を選択します。
設定から Einstein > Einstein 生成 AI > エージェントスタジオ > エージェント を選択します。
画面内の「Agentforce」をオンにしましょう。
オンにすることでもう一箇所のスライドボタンが表示されるのでこちらもオンにしましょう。
オンにすることでもう一箇所のスライドボタンが表示されるのでこちらもオンにしましょう。
次にエージェントビルダーの設定と有効化を行います。
「Agentforce (Default)」のドロップダウンメニューを展開し、「バージョン1」をクリックするとエージェントビルダーが表示されます。
言語のデフォルト値を「Japanese」に設定し、有効化をクリックしましょう。
「Agentforce (Default)」のドロップダウンメニューを展開し、「バージョン1」をクリックするとエージェントビルダーが表示されます。
言語のデフォルト値を「Japanese」に設定し、有効化をクリックしましょう。
動作確認
任意の商談レコードを開いた状態でAgentforceアイコンをクリックし、Agentforceのウィンドウを開きます。
「"Summarize opportunity"」のボタンが表示されるのでクリックしましょう。
「"Summarize opportunity"」のボタンが表示されるのでクリックしましょう。
プロンプトテンプレートの内容にしたがって応答が生成されています。
また、画面を更新し、同じプロンプトを入力すると先ほどと異なる応答が得られる状態になっています。
モデルの調整や、プロンプトテンプレートの内容が反映されていることが確認できます。
また、画面を更新し、同じプロンプトを入力すると先ほどと異なる応答が得られる状態になっています。
モデルの調整や、プロンプトテンプレートの内容が反映されていることが確認できます。
おわりに
ご覧いただきありがとうございました。
Agentforceを使うだけでも様々な箇所の設定が必要になっています。
サードパーティーのLLMを使用する場合、または通常のAgentforceの立ち上げの参考にしていただければ幸いです。
Agentforceを使うだけでも様々な箇所の設定が必要になっています。
サードパーティーのLLMを使用する場合、または通常のAgentforceの立ち上げの参考にしていただければ幸いです。
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