製品開発部の中山です。
今回はSkyOnDemand APIをご紹介します。
新機能のテストや実験のため、運用中の連携サーバーを複製したい場面は多いものです。
連携サーバーの複製には、サーバを新しく作成し、設定をインポートするという手順を踏む必要があります。
この一連の操作は管理画面から行うことも可能ですが、SkyOnDemand APIでも実現できます。
APIを利用する場合の具体的な手順は以下のようになります。
- 連携サーバーを作成する
- 連携サーバーが使用可能になるまで待つ
- 設定をインポートする
では、順に試してみましょう。
1. 連携サーバーを作成する
サーバー作成はPOSTリクエストになります。(パス中の「契約ID」は、お客様ごとに固有の識別子です)
リクエストボディには、必要なパラメータをxml形式で指定します。
サーバー作成は非同期に実行されるので、成功の場合には応答コード202が返されます。
SkyOnDemandの管理画面を確認すると、サーバーが作成されたことが分かります。
2. サーバーが利用可能になるまで待つ
作成されたばかりのサーバーの処理状況は「準備中」となります。
設定をインポートするには、サーバーの初期化処理が完了し、「利用可能」になるまで待たなければなりません。
数分おきにサーバー状態取得APIを呼び出すと...
しばらくして、「利用可能」になりました。
3. 設定をインポートする
(準備)
APIを実行する前に、複製元のサーバーから設定をエクスポートします。
エクスポートの方法は、連携サーバー間で設定を移行するをご参照ください。
以下、設定エクスポートしたものを「パッケージ」と呼びます。
3-1 パッケージを登録する
パッケージの登録は、マルチパートリクエストで行います。
先ほど作成したエクスポートファイルをそのままアップロードすればOKです。
登録に成功すると、応答コード201が返されます。
APIで登録内容を確認してみましょう。
無事、登録されていることが分かりました。
3-2. パッケージをインポートする
これまでのAPIで取得したサーバーID、パッケージIDを使用して、パッケージのインポートを実行します。
パッケージのインポートは非同期で実行され、連携サーバーの再起動を伴います。
WebStudioでログインすると、サーバー設定が複製されていることが確認できました。
おわりに
SkyOnDemand APIを利用して、連携サーバーを複製する方法をご説明しました。
APIにはこの他、以下のような機能があります。
- IPフィルター設定の追加・変更
- HTTPトリガー設定の追加・変更
- WebDAV設定の追加・変更
- 連携サーバーの再起動
- アダプタのインポート
- グローバルリソース設定の変更
これらのAPIを組み合わせることにより、SkyOnDemand活用の可能性がさらに広がりますね。
なお、SkyOnDemand APIのご利用には弊社にて設定変更が必要です。
ご利用を希望される際はご一報ください。