2018.04.26

Salesforceと社内システム、どう繋ぐ?データ連携手法を解説

この記事は下記の記事をもとに、2018年4月現在の最新の情報に書き換えたものです。
Salesforceと社内システム、どう繋ぐ?


Salesforceと社内システムとのデータ連携を実現する方法

社内の基幹システムで管理をする「取引先マスタ」や「商品マスタ」を定期的にSalesforceに更新したり、Salesforceで受注が確定したデータを社内の販売管理システムに渡したり、、
Salesforceをより便利に使うためには、社内システムとの連携は必須になりますよね。

クラウドサービスの普及が進む中、まだまだ社内にも沢山のデータがあるのではないでしょうか?
DataSpider Cloudは、このような社内システムとクラウドサービス間の「ハイブリッド連携」を得意としていますが、具体的にはどのような方法で連携を実現することが出来るのでしょうか?
そこで本日は、「DataSpider Cloudを利用した社内システム連携」のパターンをご紹介したいと思います。

DataSpider Cloudで社内システムと連携する方法には、大きく2つの方法があります。

1. データベース連携
2. ファイル連携

他にもWeb APIを提供しているシステムにはAPI経由の連携という方法もありますが、ここでは上記2つに触れていきたいと思います。

1. データベース連携

社内のデータベースに対し、DataSpider Cloudが直接データを読み書きする連携方法です。 直接データベースからデータを取得することが出来るので、リアルタイム性が求められる連携処理に適しています。

例えば、
 ・ Salesforce上から社内データベースにある在庫情報を参照したい。
 ・ Salesforceで見積書を作成する際に、基幹システム側で採番された見積番号を付与したい。

なんてケースがあげられます。

Salesforceでユーザさんがボタンをクリックすると、DataSpider Cloudが社内システムから必要なデータを取得し表示する・・といった仕組みも、データベース連携なら実現することが可能です。

但し、インターネット上にあるDataSpider Cloudから直接社内ネットワークにあるデータベースに接続する必要がありますので、ネットワークのセキュリティを考慮する必要があります。上の図にもある通り、DataSpider CloudではVPN接続をオプションとして提供していますので、VPNオプションを利用することで、社内ネットワーク内にあるデータベースへの読み書きが可能となります。
(VPNオプションには、インターネットVPNや専用回線VPNなど、さまざまなオプションがありますので、詳細はお問合せください。)

2. ファイル連携

社内システムから出力されたファイルを、DataSpider Cloudが取得しSalesforceに連携、あるいはSalesforceから取得したデータをファイル形式にして、社内システムに渡してあげる方法です。

連携対象システムの中には、
 ・ システムの仕様上、直接データベースに接続ができない。
 ・ セキュリティ上、直接データベースには接続させたくない。
というケースも多いかと思います。

上記のような理由で、DataSpider Cloudでファイル連携をしているケースは多くあります。
DataSpider Cloudが対応するファイル連携のパターンとしては、以下の方法があります。


1. HULFT連携

皆さんご存知のHULFTを使ったファイル連携です。
社内システム間の連携にHULFTをデフォルトツールとして利用しているお客様も多いかと思いますが、その延長でSalesforceともHULFT経由で連携できたら便利ですよね?
DataSpider Cloud+HULFTオプションを利用することで、実装が可能です。

社内システムとDataSpider Cloud間のファイルの受け渡しはHULFT機能を用いて実現することができますので、ファイルの到達性は世界品質、さらにファイルの整合性確認や、再配信、圧縮、文字コード変換など、HULFTの優位性がそのまま活用できるのが特徴です。

ただし、社内にHULFTが必要であり、DataSpider Cloud側にもHULFTオプションが必要になりますので、他の連携方法と比較すると、少し高価なファイル連携パターンとなります。

2. FTP連携

FTPを利用して、DataSpider Cloudがホストからファイルを取得、あるいはホストにファイルを配置することで連携を実現できます。
DataSpider Cloudでは、FTP,FTPS,SFTPのパッシブモードに対応しています。
DataSpider Cloudがお客様側のFTPサーバにアクセス可能であれば、オプション費用は不要になりますので、HULFTと比較すると安価に構築ができます。

3. WebDAV連携

WebDAVプロトコルを利用したファイル連携のパターンです。
(WebDAVプロトコルについてはこちらをご確認ください。)

DataSpider CloudがWebDAVサーバの機能を保持していますので、お客様社内にWebDAVのクライアントをインストール頂くことで、ファイル連携の仕組みを実現することができます。

通信の方向は、「社内システム→DataSpider Cloud」となり、基本的には、HTTPSのポートが空いていれば通信ができますので、比較的容易に構築できるのが特徴です。

ただし、ファイルサイズや1度に連携できるファイル数にも上限がありますので、実装の際は、連携要件を十分に確認する必要があります。

4. クラウドサービスを経由した連携

クラウドのファイルストレージを経由してファイルの連携を行う方法です。
例えば、お客様がAmazon S3に格納したファイルをDataSpider Cloudが取得し、データ加工・集計した後、Salesforceにデータ更新をする、といった連携が可能です。

連携を自動化するには別途仕組みを検討する必要がある、且つDataSpider Cloudがクラウドストレージにアクセスできる必要がありますが、社内に新たに仕組みを構築する必要がありませんので、比較的容易に実装が可能です。
このように、DataSpider Cloudを利用した社内システムとの連携には、さまざまな方法があります。
参考までに下記にまとめてみましたが、連携要件によってベストな連携方式は異なりますので、迷った際は是非ご相談ください。

そして、社内システムとDataSpider Cloud間の連携が実現できれば、あとはDataSpider Cloud独自の機能でデータ加工や変換処理を行い、DataSpider Cloud自慢のSalesforceアダプタでSalesforceとの連携も容易に実現することができます!
DataSpider Cloudについてご興味のある方は、是非資料をご覧ください。下記バナーよりダウンロードいただけます。
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