目次
はじめに
Salesforce Winter'22 バージョンアップから、B2B Commerce プロモーション(Promotion)機能を利用できるようになりました。
特定の商品、商品カテゴリ、またはその他の属性の自動割引機能が提供され、より多くの注文を促進し、B2B ストアの収益を増やすことができます。
今回は、B2B Commerce プロモーションのデータ管理および設定方法を紹介いたします。
特定の商品、商品カテゴリ、またはその他の属性の自動割引機能が提供され、より多くの注文を促進し、B2B ストアの収益を増やすことができます。
今回は、B2B Commerce プロモーションのデータ管理および設定方法を紹介いたします。
プロモーション関連主要オブジェクト
プロモーション関連の主要オブジェクトを紹介いたします。
オブジェクト名 | 役割 |
---|---|
プロモーション | プロモーションの基本情報を登録します。その他関連オブジェクトは基本的にプロモーションオブジェクトに紐づく形になります。 |
プロモーションセグメント | プロモーションを利用できるB2B Commerce 顧客(ストア、バイヤーグループ)を指定します。 |
クーポン | 名前のとおり、クーポンを登録します。 |
プロモーション対象 | 割引の対象商品や商品カテゴリを指定します。 |
プロモーション修飾子 | 割引を適用する条件(最小件数や最小金額等)を指定します。 |
プロモーションの関連設定
B2B Commerce の顧客が割引を使って商品を注文できるように、事前に割引対象や条件等を設定する必要があります。
ここからは、プロモーション設定の流れを紹介します。
ここからは、プロモーション設定の流れを紹介します。
B2B Commerce アプリケーションに、標準機能として「プロモーションワークスペース」が用意されています。これからの設定は基本的にプロモーションワークスペースの中で行います。
プロモーションの登録
プロモーションワークスペース画面の右上にある「新規」ボタンをクリックすると、プロモーションの新規登録画面が表示されます。
主要な設定項目を紹介します。
項目名 | 役割 |
---|---|
名前 | プロモーション内部管理用の名称。B2B Commerce ストアには公開されません。 |
表示名 | B2B Commerce 顧客に表示するプロモーションの名前。B2B Commerce ストアに公開されます。 |
優先番号 | 優先番号によって、どのプロモーションが最初に適用されるかが決まります。数値が小さいほど優先度が高くなります。 |
有効 | 有効にしないとB2B Commerce ストアでは利用できません。 |
コマースプロモーション | B2B Commerce ストアで利用するため、チェックする必要があります。 |
開始日時 | プロモーションの開始時期 |
終了日時 | プロモーションの終了時期 |
自動 | クーポンを利用するかどうか設定します。チェックオンの場合は、割引の適用は自動的に判断するため、クーポンを利用できません。 |
各項目を入力して、「保存」ボタンをクリックすると、プロモーションのレコードが登録されます。
プロモーションの詳細画面にセグメントやクーポン等のタブが表示されます。
ここからプロモーションの関連設定を登録していきます。
プロモーションの詳細画面にセグメントやクーポン等のタブが表示されます。
ここからプロモーションの関連設定を登録していきます。
プロモーションセグメントの登録
「セグメント」タブにて、プロモーションを利用できるB2B Commerce 顧客(ストア、バイヤーグループ)を指定します。
プロモーションセグメントの登録画面では、名称のみ入力できます。
セグメントを登録した後、詳細画面の関連リストでストアとバイヤーグループを割り当てます。
複数のストアまたはバイヤー グループをセグメントに割り当てることができます。
B2B Commerce 顧客が割り当てられたストアまたはバイヤーグループのいずれかのメンバーである場合、プロモーションを利用可能になります。
以下はストアとバイヤーグループが割り当て済みのセグメントの例です。
セグメントを登録した後、詳細画面の関連リストでストアとバイヤーグループを割り当てます。
複数のストアまたはバイヤー グループをセグメントに割り当てることができます。
B2B Commerce 顧客が割り当てられたストアまたはバイヤーグループのいずれかのメンバーである場合、プロモーションを利用可能になります。
以下はストアとバイヤーグループが割り当て済みのセグメントの例です。
クーポンの登録
「クーポン」タブにて、プロモーションで利用できるクーポンを登録します。
「自動」ではないプロモーションではクーポンの登録が必要ですが、「自動」であるプロモーションにクーポンを登録するとエラーになります。
登録項目がシンプルなので、詳しい説明は割愛します。
「自動」ではないプロモーションではクーポンの登録が必要ですが、「自動」であるプロモーションにクーポンを登録するとエラーになります。
登録項目がシンプルなので、詳しい説明は割愛します。
割引方法の登録
「割引」タブにて、プロモーションの割引方法を指定します。
主要な設定項目を紹介します。
項目名 | 役割 |
---|---|
対象 | 割引する特定の製品または製品カテゴリを指定します。注文全体を割引するには、対象を空のままにします。 |
対象種別 | 上記の対象に合わせて対象種別を指定します。対象を空のままにした場合は、 「トランザクション」を選択する必要があります。 |
調整種別 | パーセント割引や固定額の割引等の割引の計算方法を指定します。 |
調整率 | パーセント割引の調整種別を指定した場合、具体的な割引率を指定します。 |
調整金額 | 固定額の調整種別を指定した場合、具体的な割引金額を指定します。 |
プロモーション修飾子の登録
「対象」タブにて、プロモーション修飾子を登録します。
日本語翻訳が若干分かりにくいですが、簡単に言うと、割引を適用するための条件(注文最小数量や最低金額等)を指します。
「注文対象商品をカートに入れたとしても、一定の数量以上じゃないと割引が適用できない」といった制御をするのが、プロモーション修飾子です。
日本語翻訳が若干分かりにくいですが、簡単に言うと、割引を適用するための条件(注文最小数量や最低金額等)を指します。
「注文対象商品をカートに入れたとしても、一定の数量以上じゃないと割引が適用できない」といった制御をするのが、プロモーション修飾子です。
主要な設定項目を紹介します。
項目名 | 役割 |
---|---|
限定子 | 割引する特定の製品または製品カテゴリを指定します。注文全体を割引するには、限定子を空のままにします。 |
限定子種別 | 限定子の設定に合わせて限定子種別を指定します。限定子を空のままにした場合は、 「トランザクション合計」を選択する必要があります。 |
最小数量 | 割引を適用するための最小注文数量を指定します。 |
最小金額 | 割引を適用するための最小注文金額を指定します。 |
以上で、プロモーションに関連する各種データを登録できました。
B2B Commerce の顧客がプロモーションを利用するために、B2B Commerce ストア側の設定も必要です。
標準機能としてプロモーション関連のコンポーネントがすでに用意されているため、Experience Builderを使って簡単に画面をカスタマイズできます。
B2B Commerce の顧客がプロモーションを利用するために、B2B Commerce ストア側の設定も必要です。
標準機能としてプロモーション関連のコンポーネントがすでに用意されているため、Experience Builderを使って簡単に画面をカスタマイズできます。
Experience Builder でのカスタマイズ
Experience Builder で利用できるB2B Commerce のコンポーネントには、プロモーションを表示や操作するためのコンポーネントがすでに用意されています。
現時点では、カート画面しか設定できません。
プロモーションの関連コンポーネントを紹介します。
現時点では、カート画面しか設定できません。
プロモーションの関連コンポーネントを紹介します。
コンポーネント名 | 役割 |
---|---|
カート | B2B Commerce 顧客がカートに入れた商品及び数量、合計金額等を表示します。個別商品の割引についても表示できます。 |
クーポン | クーポンコードの入力・変更します。 |
プロモーション | カートに適用されたすべてのプロモーションを表示します。 |
カート合計 | カートに入れた商品の合計金額や割引合計金額を表示します。 |
こちらは、プロモーションを反映したカート画面の設定例です。
おわりに
以上B2B Commerce のプロモーションについて紹介いたしましたが、如何でしょうか。
ノーコードで注文時の商品割引機能を実現できて、本当に素晴らしいと思います。
ノーコードで注文時の商品割引機能を実現できて、本当に素晴らしいと思います。
ただ、将来的に改善してほしい箇所もいくつかありました。
例えば、カート画面まで進まないと、どの商品に割引を適用できるか分かりません。
トップ画面や商品一覧画面、商品詳細画面にも割引情報を表示できれば、更に販売促進につながるかなと思いました。
これからのバージョンアップに期待したいと思います。
最後までありがとうございました。
例えば、カート画面まで進まないと、どの商品に割引を適用できるか分かりません。
トップ画面や商品一覧画面、商品詳細画面にも割引情報を表示できれば、更に販売促進につながるかなと思いました。
これからのバージョンアップに期待したいと思います。
最後までありがとうございました。
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