2026.03.02

Salesforce Field Service における最適化とは

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1.最適化とは何か

Salesforce Field Service(以下Field Service)の最適化とは、サービスアポイントメント(作業予定)とサービスリソース(作業者)を、条件・目的に基づいて最適に割り当てる仕組みです。

単なる自動スケジューリングではなく、以下のような要素を総合的に考慮して判断されます。
・作業場所とリソースの位置情報
・作業に必要なスキル
・リソースの稼働時間・休憩時間
・作業の優先度や SLA
・移動時間・作業順序

これにより、以下のような効果があります。
・移動時間の削減
・作業完了までの時間短縮
・SLA 遵守率の向上
・リソース稼働率の最適化

重要なポイントとして、最適化の結果は「システム任せ」ではなく、事前に設定したルール(スケジュールポリシー)を忠実に反映した結果である、という点が挙げられます。

2.最適化の種類について

Field Service には、実行タイミングや目的に応じた複数の最適化手法があります。

①グローバル最適化

⬛︎概要
 複数日・複数リソースを対象にまとめて最適化
 主に夜間や定期バッチで実行
 計算量が多く、全体最適に向いている

⬛︎利用シーン
 翌日以降のスケジュールをまとめて最適化したい場合
 組織全体の効率改善を重視する場合

② 全日最適化

⬛︎概要
 当日のスケジュールを対象にリアルタイムで最適化
 営業時間中でも実行可能

⬛︎利用シーン
 キャンセルや作業追加が発生した場合
 当日のスケジュールを即座に組み直したい場合

③ リソース最適化

⬛︎概要
 特定の作業やリソース変更に対して即時再最適化
 全体を崩さず、影響範囲を最小限に調整

⬛︎利用シーン
 担当者の遅延・欠勤
 高優先度作業の割り込み対応

3.最適化に必要な設定やオブジェクト

最適化を行うためには、以下の主要オブジェクト・設定が必要です。
ここでは詳細には踏み込まず、役割のみ整理します。
項目 役割
スケジュールポリシー 最適化時のルール・目的を定義
サービスアポイントメント 実際の作業予定(日時・場所・内容)
サービスリソース 作業担当者やチーム
リソーススキル 作業に必要なスキル条件
サービステリトリー 地域単位での作業・リソース管理
営業時間 リソースの稼働可能時間

4.スケジュールの設定が可能なこと

この画面では、最適化を「いつ・どこを・どのルールで」自動実行するかを設定します。

スケジュール済み最適化 設定項目一覧

項目名 画面上の表示 内容・意味 実務上のポイント
有効化 Active この最適化ジョブを有効/無効にする ONにしないと自動実行されない
対象テリトリー Effective Territories 最適化を実行するサービステリトリー(地域) 地域単位で最適化を分けたい場合に重要
実行頻度 Frequency(One Time / Recurring) 1回のみ or 定期的に最適化を実行 通常は Recurring(定期実行)を使用
対象月 Month 最適化を実行する月を指定 全月チェックで常時運用が可能
対象日 Day of week / Day of month 実行する曜日または日付を指定 平日のみ/毎日など柔軟に制御可能
実行時間 Specific Hour / Recurring Time 最適化を実行する時刻 夜間や営業開始前の実行が一般的
段階的最適化 Optimize in stages 大量データを段階的に最適化するか 大規模組織向け。通常はOFFでOK
対象期間(日) Time Horizon in days 何日先までの予定を最適化対象にするか 例:7日=1週間分をまとめて最適化
条件フィルタ Filter by criteria 条件に合致する作業のみ最適化 優先度・ステータスでの絞り込みに使用
スケジュールポリシー Scheduling Policy 最適化のルール・目的を定義 ★最適化結果を最も左右する設定
通知先ユーザー Email recipient user name 最適化完了時の通知メール送信先 夜間バッチの結果確認用
この設定により、最適化を「運用として自動化」できます。
特に「スケジュールポリシー」 と 「対象期間」の組み合わせが、最適化結果に大きな影響を与えます。

5.おわりに

Field Service の最適化は、作業予定を自動で組むための機能ではなく、業務で何を優先したいかをスケジュールに反映する仕組みです。
「グローバル最適化」で中長期の計画を立て、「全日最適化」で当日の急な変更をカバーするなど、使い分け次第で現場の対応力は大きく変わります。
また、スケジュール済み最適化を設定しておくことで、最適化を日々の運用の中に自然に組み込むことができます。
最適化の結果は、スケジュールポリシーや対象期間などの設定次第で大きく変わります。
まずは「何を一番大事にしたいか」という目的を整理し、それに合った設定から試していくのがおすすめです。
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