2021.01.14

【上越市大雪災害】現地の状況レポート

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こんにちは、マーケティング・コミュニケーション部所属のなかにしです。
先週末から降り続いた北陸の大雪災害について、ニュースでご覧になった方も多いと思います。
35年ぶりの積雪量で、孤立する地域が出たり、物資の輸送が間に合わなかったり、建物が倒壊したりと今もその被害は続いています。
テラスカイには、今回被害を受けた地域のひとつである新潟県上越市に、7名の社員が勤務しているサテライトオフィスがあります。全国ニュースではあまり報道されなくなっている今、どのような状況なのかを聞いてみました。

72時間の降雪量が観測史上最大に



なかにし:
大変な時にありがとうございます。
全国ニュースでも報道が少なくなっているので、現状をお知らせできたらと思っています。

白石さん:
今回は、72時間の降雪量が観測史上最大だそうです。35年ぶりの大雪みたいですね。
ただ、最近は新潟県のニュースでも取り上げられることが少なくなってしまっています。新潟の中でも限られたエリアだからかもしれませんが・・・

笹川さん:
特に私が住んでいる上越市の直江津地区は、海に面していることもあって通常あまり雪が積もらない場所なんです。
消雪装置(パイプから水を出して雪を溶かすもの)や雪を捨てるための水路もないのですが、そこに2m以上の雪が積もったためかなり混乱している状況です。

なかにし:
そうなんですね・・・。このブログを通して少しでも状況をお伝えできれば。
雪が降り始めたのは先週末からですか?

白石さん:
写真を見ながらお話しますね。
8日(金)の朝には、すでに雪が降り積もっていました。

午前9:00頃の駐車場


そこからさらに雪が降り続いて、

12:00の状況


夜には完全に車が埋まってしまいました・・・

19:00の状況


なかにし:
うわあ・・・降り積もるスピードもとても早かったんですね。

白石さん:
マンションの駐車場には消雪装置があるのですが、雪が積もるスピードに追いついていませんでした。
埋まっている車を助け出そうと思ったのですが、まず車までたどり着くのが大変で。それから雪下ろし・・・と、車の周辺だけで1時間半ほどかかりました。
ちなみに駐車場が完全に雪が埋まっているので、車を動かすことはできません。

雪に埋もれた道


なかにし:
除雪車は通らないんですか?

白石さん:
幹線道路を優先して除雪するんです。なので 生活道路は後回し になっていて・・・
近くのスーパーに行こうとしたのですが、歩道が完全に雪で塞がっていて引き返しました。

笹川さん:
歩道が塞がっている場合は車道を歩くしかないんですが、その車道も上から圧縮された固くてツルツルした雪で覆われていて。
さらにデコボコした段差がついて、車は左右に揺れながら走っている状態 です。

歩道が埋まっているため車道を歩く歩行者


なかにし:
そんな状態の道に車と歩行者が通っているのはめちゃくちゃ危険ですね・・・

笹川さん:
「スタック」と言って、雪のデコボコにはまって車が動けなくなることも多いんです。
スタックして立ち往生する可能性もありますし、行先の道がどんな状況かもわからないので、道路が整備されるまでは無理に車を出さないのが一番です。

なかにし:
物流はどんな状態でしたか?

白石さん:
連休の間はコンビニエンスストアも閉まっていましたね。
物流もそうですが、そもそも出勤が困難だと思うので・・・

笹川さん:
雪道でタンクローリーが来れなくなってしまい、「1人あたりガソリンは10リットル、灯油は1缶まで」と購入を制限するガソリンスタンドもありました。

なかにし:
雪国だと暖房器具に灯油を使う家庭多いですよね。備蓄分がなくなってしまうと死活問題ですね・・・

笹川さん:
今もスーパーでは保存食が売り切れている状態です。
お米やお餅を備蓄している家庭が多いので食糧に関してはしばらくは大丈夫かもしれませんが、灯油が無くなって買いに行けない人が多くいるので、命に関わる段階に来ています。
全く報道もされておらず、情報がないので、不安が募るばかりです。


住宅地前の状態

屋根雪を下ろす作業までに、ここからさらに一週間

雪が降り積もった上越サテライトオフィスの外観


なかにし:
上越高田にあるサテライトオフィスはどんな状況ですか?

白石さん:
サテライトオフィスがある通りは旧道で、消雪装置が作動しているうえに車の通りも多いので道路は比較的状態がよかったです。
あと、この通りには「雁木」という雪除けのひさしがあるんです。
今回その効果を実感しました。

雁木のあるところは人が通れる


白石さん:
それでも道路にはみ出ている雪を除雪する必要があって、12日は朝から町内会のみなさんと一緒に通りの除雪作業を行いました。
1時間半くらいかけて手作業で行うのですが、とても体力を使いますね・・・まだ疲れが残っています。

笹川さん:
屋根雪も問題です。
サテライトオフィスには中庭があるのですが、積もった雪で中庭に行けない状態になっていて・・・

中庭に面した窓の外に3メートルほどの積雪が


笹川さん:
ここに屋根雪が落ちてくると、雪に圧迫されてガラスが割れてしまう危険があるんです。
でもこの建物は屋根に登りづらい構造になっていて・・・。素人のわたしたちで処理をするのは難しいと判断し、今は建設会社さんに依頼をしているところです。

白石さん:
行政が主導して、上越中の屋根雪下ろしの準備も進めているそうなのですが、開始されるのは23日からだそうです。

なかにし:
一週間以上かかるんですね・・・

笹川さん:
雪を捨てる場所や作業員の確保、作業のための通行止めなど道路の整備・・・と、準備しなければいけないことがたくさんあるようです。

なかにし:
サテライトオフィスもそうですし、自分で屋根雪を下ろせない高齢者の世帯はとても不安だと思います。

笹川さん:
そうですね。
建物の倒壊も、1月11日の時点で全壊6、一部損壊63だったのですが、1月13日時点では全壊31、大規模半壊2、半壊3、一部損壊121へと激増しているので心配です。
それ以外にも、落ちてくる雪に埋まってしまったり、大きな塊が直撃したり・・・と危険なことがたくさんあるんですよ。

なかにし:
雪が降り止んだら大丈夫、という問題ではないんですね・・・

笹川さん:
はい。さらに17日からはまた雪の予報が出ているので不安です。

助けを待つのではなく、周囲と協力して自ら動ける仕組みづくりを



なかにし:
今回、当事者として何か伝えたいことはありますか?

笹川さん:
これは大雪に限らず地震などの災害全般に言えることだと思うのですが、地域で連携できる仕組みがとても大切だと感じました。
上越市では、昔から町内会がきちんと機能しているんです。行政からの支援や連絡も町内会経由で回ってきます。今回も行政の対応が混乱する中で、町内会で声をかけあって除雪作業や安否確認を行いました。

白石さん:
確かにそうですね。どの町内会も積極的に協力して対応している印象です。
私はアパートに住んでいるのですが、駐車場や駐輪場など、他の住人の方も一緒に除雪作業を行いました。
普段は挨拶を交わすくらいだったのですが、こういうときに協力し合えるのは大切だと思います。

なかにし:
なるほど・・・。特に今は新型コロナウイルスの件もあって、県外からの支援を受け入れづらい状況ですしね。

笹川さん:
はい。助けてもらうのを待つのではなく、周囲と協力して自分たちで動ける仕組みづくりを普段から行うこと。そしてそれを実行するための体力がとても大切です!

なかにし:
貴重なお話をありがとうございました!まだ雪予報も続いているとのことなので、どうかお気をつけて過ごしてください。

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