1月22日にSkyOnDemandのバージョンアップが告知されました。
今回はバージョンアップ告知後に利用可能になる、「プレリリース機能」についてご紹介します。
プレリリース機能とは
SkyOnDemandのバージョンアップは、指定された日に自動的に適用されます。
新機能の追加やパフォーマンスの向上といったバージョンアップの恩恵を自動的に受けることができるのは、クラウドサービスならではの特長です。
当然のことではありますが、新バージョンのリリースに際しては十分な検証を行っています。
しかしながら、処理の最適化や不具合の修正が、
運用中のスクリプトに予期せぬ影響を及ぼす可能性はゼロではありません。
そのような懸念の声にお応えするのが「プレリリース機能」です。
「プレリリース機能」を使えば、運用中のサーバーに対するバージョンアップを事前に試すことが可能です。
(サーバー詳細 / サーバー操作画面) バージョンアップの告知に合わせて、フロント画面からプレリリース環境が作成可能になります。
(サーバー一覧画面) 操作を実行後しばらく経つと、プレリリース環境が利用可能になります。
プレリリース機能の仕組み
- 作成元となる連携サーバー(以下、「運用環境」と表現します)のコピーを作成する
- コピーされたインスタンスに対してバージョンアップを適用する
プレリリース環境の作成には通常15-30分程度かかります。
また、コピーの作成時には運用環境の停止を伴います。
運用環境と異なる点
プレリリース環境は、運用環境のコピーとして作成されますが、以下の点が異なります。
- バージョンアップが適用されている
- すべてのトリガーが無効化されている
- WebDAVのBasic認証IDが変更されている
- 運用環境とは異なるIPアドレスが割り当てられる
特に、IPアドレスが異なる点にご注意ください。
連携先でIPアドレスによるフィルタリングを行っている場合には、プレリリース環境のIPアドレスを許可するよう設定する必要があります。
トリガー一覧の比較。運用環境(上)では有効になっているトリガーが、プレリリース環境(下)では無効化されています。
このため、プレリリース環境の作成直後に意図せずトリガーが発火する心配はありません。
制限事項について
プレリリース環境には以下の制限があります。
- プレリリース環境は、バージョンアップが告知されてから、バージョンアップ適用日の14日後までの期間に限り利用可能です。
- バージョンアップ適用日から14日を過ぎたプレリリース環境は自動的に削除されます。
- プレリリース環境は、一つの運用環境に対して同時に二つ以上作成することはできません。
おわりに
バージョンアップの日を安心して迎えていただきたいとの思いからプレリリース機能を提供しています。
ぜひとも有効に活用いただければ幸いです。
またそれだけではなく、プレリリース環境では新しい機能をいち早く試すことも可能です。
今回のバージョンアップでは連携エンジンの大幅な改善・機能追加が行われていますので、
これまで利用されたことのない方も、ぜひお試しください。