2017.04.06

上越サテライトオフィスができるまで [第一章]

日本三大夜桜は、どこの桜か知っていますか?

青森県「弘前公園」、東京都「上野恩賜公園」と、新潟県上越市の「高田公園」です。

この高田公園のすぐ近く、上杉謙信ゆかりの地でもあり歴史の風情を感じさせる街並みの中に、テラスカイは『上越サテライトオフィス』をオープンさせます。

どうして新潟県上越市なの?

このサテライトオフィスは、総務省の『ふるさとテレワーク推進事業』への公募により実現したオフィスです。

事業の目的のひとつである「時間や場所にとらわれない柔軟な働き方の実現」は、クラウドを専業とする私たちだからこそ実現できる!と手をあげました。

『ふるさとテレワーク推進事業』に選出されるには、地元自治体の協力が欠かせません。
事業の目的として「地方創生」もありますし、企業と地元が一体となって取り組まなければ、地域といい関係を築き、長く働き続けられる環境は作れないので、当然ですよね。

上越市さんはとっても協力的!だったのと、北陸新幹線の開通で東京本社から2時間ちょっとで行けるということが、上越市を選んだ決め手でした。

また、弊社代表の佐藤をはじめ、たまたま新潟に縁のある社員が何名もいて、

「地元に帰りたい」
「ゆっくりした環境で働きたい」

といった意見もあがっており、三方よしのオフィス作りができそうと、上越サテライトオフィス開設プロジェクトがスタートしました!

迷走する物件探し

物件探しは、1年前の冬、とっても寒い小雨の降る日にスタートしました。

雁木という、この地域特有の雪除けのひさしがある商店街の端から端まで、店舗物件からお蕎麦屋さんの居抜き物件、肝試しができそうな病院の跡地、重厚な元銀行の石造りの物件まで、たくさんの物件を見せてもらったのですが、どうしてもピンときません。

サイズ感や使い勝手という面もあるのですが、私たちがオフィスを作ることが、町興しに貢献できないか。その効果をもっとも発揮できるのはどんな物件だろう。

そんなことを考えていました。

なかなか決まらぬまま、しばらく時が過ぎた頃、上越市さんからご紹介いただいたのが今のサテライトオフィスの物件でした。

明治時代の町屋再生プロジェクト!

リノベーション前の物件

写真提供:筆者撮影
上の写真中央が、この時紹介された町屋。 持ち主が変わってから、ずっと倉庫だったそうです。古くて手を入れないととっても入居はできない状態でしたが、趣のある風情を漂わせていました。
この物件は、学術調査によると明治20年より少し前、住居 兼 呉服屋として建てられた物件だそうです。
住み手がなくなり、しばらく空き家だったところを、平成に入ってから倉庫に改修され、今では倉庫としても使われなくなったとのことでした。

物件の斜め向かいには、「町家交流館高田小町」という上越市が古い町屋を再生した施設、3軒隣には国内で現在営業している中ではもっとも古い映画館と、歴史と文化の残る地域にある物件でした。

この物件をリノベーションしてオフィスにすれば、地域の人も喜んでくれる物件にできる!

その予想は的中し、工事中にご近所さんから「いつできるの?」「楽しみにしてるわ」と声をかけられるプロジェクトとなりました。
さて、長くなってしまったので、今回はここまで。

次回は町屋リノベーションプロジェクトの様子をお伝えします!
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