はじめに
こんにちは、製品開発部の小栗です。
2018年がスタートして少し経ってしまいましたが、今年もmitocoをよろしくお願いします。
昨年末にmitocoの新バージョン「V4.0」が公開されました。 カレンダーを始め多くのアプリケーションに新機能が追加されました。
今回は私が開発を担当していますワークフローについて、新機能をいくつかピックアップしてご紹介します。
申請者による申請の取消機能
V3.0までは、申請後に申請内容に不備があったことに気が付いた場合も承認者に連絡して差し戻ししてもらうよう依頼する必要がありました。 そのため、簡単な申請であっても申請を取り消す場合は手間がかかっていました。
V4.0からは申請者が自分で申請を取り消すことができるようになりました。
自分が申請した申請の詳細画面を開くと、画面下部に「申請の取消」ボタンが表示され、ここから申請を取り消すことができます。
申請を取り消すと承認者に対してmitocoの通知が届くようになっているため、承認者もいつの間にか申請がなくなっているといったことにはならず、申請が取り消されたことに気が付けるようになっています。
また、承認履歴に申請者によって取り消されたことが記録されるため、後から申請状況や取り消し時のコメントを確認することもできます。
申請内容によっては「既に承認フローが進んでいる申請は勝手に取り消されたら困る!」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この申請の取消機能では承認プロセスのバージョンで申請を取り消すことができるかどうかを設定することができます。
下記を設定することができるようになっているため、承認フローに適した設定をご利用ください。
- 承認前取消可能:承認操作がされていない場合のみ申請を取り消すことができます
- 承認後取消可能:申請が完了するまでは申請を取り消すことができます
- 取消不可 :申請を取り消すことはできません
申請情報の印刷プレビュー機能
V4.0から申請データや申請情報の内容を印刷用に整形して表示できるようになりました。
下記のような紙を利用した既存の業務とmitocoのワークフローを組み合わせることができるようになります。
- 申請前に申請データの内容を印刷して内部レビューを実施する
- 承認された申請を印刷して紙で保管する
申請データ参照画面や承認画面を開くと上部に印刷プレビュー画面を開くボタンが表示されるようになっています。 このボタンをクリックすると印刷用に整形された印刷プレビュー画面が表示され、ブラウザの印刷機能で印刷することができます。
項目自動更新機能
項目自動更新機能とは、承認フローのステップが移動したタイミングで特定の項目を自動的に更新する機能となります。
最終承認まで完了したら申請対象のデータに「承認済み」であることを目印としてつけたいなど、「承認(否認)されたらデータを更新したい」といったことを実現することができます。
項目自動更新機能を利用する場合は事前に承認プロセスのバージョンに項目自動更新の設定をしておく必要があります。
また、項目自動更新ではApexを使った更新の設定をすることもできます。
項目自動更新用のApexを別途開発することで、申請対象のオブジェクト以外のオブジェクトを更新することや、最終承認後にToDoを作成するなど様々なことができるようになります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。mitocoのワークフローをより便利により業務に沿った利用ができる機能を紹介しました。
今回紹介した機能以外にもV4.0のワークフローでは、
- 申請情報をSalesforceのレポート機能用に出力するエクスポート機能
- 申請時や承認時のユーザ情報を記録するスナップショット機能
などをリリースしています。
ご興味を持たれた方は、是非、mitoco製品トライアルからご連絡ください。