2025.12.10

【職種紹介 File.01】業務×IT×AI。三つをつなげるDXコンサルタントというキャリア

本シリーズでは、お仕事内容の紹介という観点からテラスカイを更に知っていただきたく、
実際にどのような業務をしているのかを現場目線でご紹介していきます。

今回取り上げるのは、「DXコンサルタント」という職種です。
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DXという言葉が一般化した今、「DXコンサルタント」と聞くと、
戦略フレームワークを武器に議論を進めるコンサルタント像を思い浮かべる人も多いかもしれません。

しかし、テラスカイが求めるDXコンサルタントは、一般的なコンサルタント像とは大きく異なります。
必要なのは、派手なスライドや抽象度の高いロジックではありません。

ビジネスプロセス(業務)を正しく理解し、まだ言語化されていない課題を構造化する力。
だからこそ、Salesforce導入、PM・SEなどの経験者で、さらに上流を志向する方にとって、既存のスキルが活きる領域です。

ビジネスプロセスを起点に“あるべき姿”を描く

テラスカイのDXコンサルタントの活動の中心は、業務(ビジネスプロセス)です。
現場がどのように仕事を進め、どこで手間や属人性が発生し、どの情報を基に意思決定をしているのか。
まずはその“現在地”を正しく把握します。

そのうえで、
 ・ 本来どうあるべきか(To-Be)
 ・ どの業務をどう変えるべきか
 ・ どのシステムをどう活用すべきか

を整理し、全体像をシステム化構想として描きます。

テラスカイはクラウドシステムの実装能力を持つため、
机上の理想論ではなく“確実に動く現実解”を示せる点が大きな強みです。

なぜ今、この職種の需要が急拡大しているのか

DXコンサルタント職の重要性が高まった背景には、三つの変化があります。

1.複数クラウドの普及で、業務構造が複雑化した

企業活動は、Salesforce、基幹システム、MA、Datalake、AI、チャットツールなど複数のアプリケーションが連携しながら進みます。

便利になった一方で、
 ・ この業務はどのタイミングでどのアプリを通るのか
 ・ 同じ項目が複数アプリで存在するが、業務上どれを基準とすべきか
 ・ 部門ごとに使うアプリが違うため、プロセスを横断すると整合性が見えない
といった、業務のつながりが見通しづらくなり、プロセス全体の整理が難しくなっています。

これは単純なデータ不整合の問題ではなく、
「業務がどのように流れ、どの情報がどこで使われているか」を再定義しないと、
部分最適のままDXが進んでしまうリスクを意味します。

そのため多くの企業がまず ビジネスプロセスの再整理 に取り組み、
そこから本質的なDX──業務全体の効率化・高度化──へ進み始めています。

2.経営と現場のDX意識のギャップが広がっている

DXの推進には経営の理解が欠かせませんが、
どこから、どのように変えるべきかは部門によって認識が分かれやすいテーマです。

 ・ 経営の理想
 ・ 現場のリアリティ
 ・ IT部門の制約

この三者がズレると、プロジェクトの停滞や迷走を引き起こす原因になります。
これらの橋渡しを行い、意思決定を整流化できるのが、
業務とITの両方に理解を持つDXコンサルタントの役割です。

3.AIの普及で、“業務そのもの”を作り直す必要が出てきた

AIを導入する以前に、企業はまず「役割分担」を設計し直す必要があります。

 ・ 何をAIに任せるか
 ・ どこから人が判断するのか
 ・ 従来のプロセスをどう改修するか

これは技術の話ではなく業務設計そのものの再構築です。
結果として、業務×IT×AIを横断的に捉え、未来のプロセスを描ける人材が圧倒的に求められているのが現状です。

テラスカイのDXコンサルタントが重視する3つのスタイル

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現場の経験から生まれたテラスカイのこだわりをご紹介します。

①KickOffで“意向のズレ”を徹底的に拾う

DXが失敗する理由の多くは、技術ではなく前提認識のズレにあります。
経営、現場、IT部門がそれぞれ異なる価値基準を持ったままプロジェクトを始めると、途中で必ず衝突します。
テラスカイはKickOff段階で、

 ・ 利害や価値基準の違い
 ・ 役割ごとの前提
 ・ 判断軸のズレ

を丁寧にすり合わせ、共通言語をつくります。

これは“現場で起きたトラブル”を数多く経験してきた我々だからこそできるアプローチです。

②“共創”とは、同意することではなく、正しい提言を行うこと

DXは業務フローを大きく変えるため、
要望をそのまま実現すると後工程で問題が起きる場合があります。

そのためテラスカイは、顧客の意見を尊重しつつも、
必要であればリスクを率直に伝えます。
もちろん否定だけで終わらず、より良い代替案を提示します。

こうした姿勢が、
「耳ざわりの良い提案」ではなく
「自社の成功を本気で考えている」と評価され、強い信頼につながる
──お客様からの信頼は、私たちがもっとも大切にしている価値観です。

③抵抗に向き合うため、“数字で語る”ことを欠かさない

DXでは必ず「今のままでいい」という抵抗が起きます。
この壁を越えるために、私たちが重視するのが数字で語ること。

 ・ 自動化による処理時間○分短縮
 ・ 誤入力件数の◯件削減
 ・ 承認リードタイムを◯割短縮

数字は主観ではなく、組織全体で共有できる“判断の物差し”です。
これは同時に、コンサル側の誠実さを示す行為でもあり、信頼獲得に直結します。

組織と文化:実務に根ざした“叩き上げ”が強み

テラスカイのDXコンサルタントは、
実務に強い“叩き上げ人材”が中心という点で非常にユニークです。
現場を知るからこそ、抽象論ではなく“実装可能な現実解”を提示できます。

また評価軸は、顧客理解・業務理解・構造化の力に置かれています。
華美な戦略論よりも、業務の本質を正しく捉える姿勢を重視する文化です。

現在は、DXコンサルタントとしての“型”をつくるための
Consulting Enablement(コンサルティングの体系化)を進めています。

つまり今は、
「コンサルティング組織の立ち上げ期」×「実務に強い叩き上げ文化」
という極めて珍しいフェーズ
にあります。

大手コンサルの完成された仕組みに乗るのではなく、
自ら組織をつくりながら成長できる環境です。

求める人物像:戦略コンサルではなく、“ビジネスプロセス理解者”

我々が求めるのは、
スマートな抽象論ではなく、現場のリアリティを理解し構造化できる人。

 ・ 業務のどこに無駄があるか
 ・ 何が属人化しているか
 ・ 業務とシステムがどう結びついているか

こうした視点を持つ方は、DXコンサルタントとして大きく成長します。
そして最も大事なのは、
「顧客にとって何が正しいか」を判断軸にできること。これが強い信頼を生み、コンサルタントとしての武器になります。

最後に:現場経験こそ、DXコンサルタントの最大の武器になる

DXコンサルタントは派手さはありませんが、
現場理解と構造化の力がストレートに価値に変わる仕事です。
業務×IT×AIをつなぎ、現実的に成果の出るDXをデザインするキャリア。

DXの実行力を高めるこの領域は、今後ますます重要になります。
テラスカイでは、こうした役割に挑戦できる環境も整えています。

DXコンサルタントやテラスカイに興味を持った方は、下記ページをご覧ください。
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