目次
はじめに
今回、テラスカイでCI統括本部のプロジェクトにおけるプロジェクトリーダー(以下PL)として活躍している若手エンジニア社員4名にインタビューをしてみました。
PLの皆さんっていつも的確なアドバイスをくれたり、なんでも完璧にこなしているように見えますよね。そんなPLの皆さんを見ていると、「いつか本当に私もあんな風になれるのだろうか」とついつい自分と比べちゃったり、不安になったりすると思うんです。
そこで今回は、PLの仕事内容だけでなく、PLとしてどうレベルアップしてきたのかについてもたくさん語ってもらいましたので、「PLって何してるんだ?」「PLとしてやっていけるかな」と私のように疑問や不安を抱える方はぜひ読んでいってください!
新卒6年目。総合化学メーカー保守案件等のプロジェクト経験を経て3年目で初PLを経験し、現在は製造業のお客様を中心にPL・PMとして活躍中。
Hさん新卒5年目。2年目で初PLを経験し、その後も情報・通信業のプロジェクトなどでPL経験を重ね、現在はPL・PMとして活躍中。
Iさん新卒4年目。2年目からPLに近い業務に携わるようになり、以降は物流事業や商社のプロジェクトなど複数のPL経験を重ねている。
Tさん新卒3年目。2年目で初PLを経験し、以降は保守案件を中心に複数のプロジェクトでPLを経験。
PLの仕事内容
Q.PLとしての仕事とはどういったものなのか教えて下さい!
お客様のフロント担当となってプロジェクトを進めています。検討するにせよ何にせよ、お客様と接する時間が一番多い役割です。要件定義であれば検討の主体となって、メンバーにタスク割りやその進捗管理をすることが一番メインの業務です。
スケジュール管理やカウンターパートを主に担当し、社内外の要望を取りまとめてプロジェクトを進行するのが役割と考えています。
今は設計書の作成や開発などの実作業は一切しておらず、「交通整理」を行っているイメージ。決まったスケジュールがあり、そのスケジュールの中でタスクを終わらせるためにはどうすればよいかを明確化する施策を考えることが主です!
お客様とメインで調整したりする役割ですね。お客様の窓口になったり、メンバーに仕事を振ったりといったところが主になっています。
実装などの対応自体はメンバーに頼んだり、小さい案件であれば自分も実作業をすることもあります。
Q.PLの仕事の中で大変なことと嬉しい瞬間を教えて下さい!
顧客折衝が大変ですね。リーダーになったら先回りしてメンバーの道標となることを意識していますが、そうするためにはやっぱりお客様と話して方針を固めない限りはメンバーにもタスクを振れないので。
最近あった嬉しいことは、2時間の打ち合わせに向けて資料を準備していったんですが、いくつか重めの議題があったにもかかわらず、ジャスト2時間で決めたいことが全部まとまった時ですね。
顧客との会話が難しいなと感じています。PLをする前はお客様との話し方はこれまでの人生経験値でしょ!と捉えてしまっていましたが、
実際のところ「話し方」や「提案までの段取り」等、しっかりとスキルとして学ばないといけないなと今は考えています。
また、お客様からイジられたりして距離が縮まったな~と感じるのは嬉しい瞬間ですかね(笑)
大変なこととしては、メンバーからは事実ベースの情報が上がってくるだけなので、そこからの決断はPLがしなければいけないということ。もっといい方法はなかったかなとかは後で思っちゃいますね。
嬉しいことで「リリースを終えたとき」はありきたりなので、別のものを挙げるとすれば、ネクストアクション・具体的な解決策が見えて、不安がっていたメンバーが安心している様子が見られた時にやりがいを感じます。
大変だと思うのは、想定通りにいかなかった時にスケジュールとか方針を再調整したりするという部分ですね。問題が大きくなる前に対処しないといけないので、その辺りの判断が大変ですね。
嬉しい瞬間は、時間をかけて作成した資料を使う打ち合わせで綺麗に話がまとまった時。
PLの皆さんは大変なこととして顧客折衝や決断することを挙げていますが、大変だと思うからこそうまくいった時にはやりがいや喜びを感じているようです。
PLとしてどうレベルアップしてきたのか
Q.初めてメンバーからPLになった時、一番変化を感じたことは?
他の人の稼働も意識したり、視野が広がったなっていうのが一番大きな変化ですね。
仕事の内容ももちろんだけど、心持ちが変わると思います。お客様からはプロジェクトの責任者として見えるし、自分でもプロジェクトの責任者なんだっていう自覚も持つようになります。
私は結構それを重く捉えてしまうタイプで、初めは全然自信が持てずに空回りしている感じはありました。
でも、1週間~1ヵ月となんとかこなしていくと、プロジェクトの流れが見えてきて、徐々に役割を理解できてきた感じがします。
自分が実作業するのではなく、メンバーの状況やタスク全体を見るようになり、管理の対象が変わったことですね。メンバーは基本頼まれたタスクの範囲で対応を考えれば良いですが、PLはそれよりも広く長い範囲の状況をウォッチしないといけないのが難しいところです。
初めてのPLは、元々開発メンバーとして入っていた案件が保守に移行した案件で、しばらくは先輩がPLをやっていたのを引き継いでもらいました。引継ぎも少しずつでしたし、大きなギャップはありませんでした。不安は不安でしたが、でもまあやれるかなとも思っていましたね。
Q.資料の作成方法などの技術はどのように向上させてきましたか?
最初は分からないなりに作って、レビューで貰った指摘をひたすら直していました。
自分のスキルが不足しているのはわかりきっているので、それをどうカバーするかってやっぱり時間をかけるしかないと思っていました。先輩が作る1時間の資料と、資料作ったことない3年目の当時の私が作る1時間の資料じゃやっぱり雲泥の差があるので。
作成方法なんて分からなかったので、上司に資料レビューの時間をもらって、ひたすらレビューをしてもらっていました。
内部レビューを実施すると作業時間がなくなったりしてしまい大変ではありましたが、今ではレビューは必要な時間だったなと思うとともに、周囲に恵まれていたなと強く感じています。
研修など勉強の場で学ぶこともありますが、実際の案件で作成しながら学ぶことが一番多いです。とはいえ何をどう作ればいいのか全くわからないので、似た条件の過去案件の資料を参考に作成しています。
最初は前任のPLの資料や過去の資料などを参考に作っていました。今思うと一番大切なのは相談することですね。レビューもそうですが、ある程度できあがってからレビューっていうよりは、途中途中で悩んだら相談したり。できるだけ早く聞くことが大事だと思います。
先輩たちのレビューやアドバイスを参考にしたり、たくさんの経験を積んだことで、現在の安定したプロジェクト管理に繋がっていることがわかります。
いつかPLを務める方へのアドバイス
Q.メンバーのうちに身につけておくべき知識や技術は?
PLが何をやっているかは意識しないと入ってこないと思うので、どういう動きをしているのかは聞いてみるなり、自分からキャッチアップしていくことが大事なのかなって思います。特に在宅だと何しているかわからないと思うので。
自身に振られている直近のタスクだけではなく、今後の作業スケジュールまでも把握して、迅速に相談できる状態を作っていると良いなと思います。
テクニカルスキルはもちろん可能な限り身につけたいところですが、結局は経験がものを言うので、具体的な知識というよりは問題打破のためのアクションの取り方・意識を知っておくと良いと思います。
相談する習慣を身につけたり、お客様と話す経験を段階的にでも増やせると良いと思います。
Q.これからPLを務める人たちへメッセージをお願いします!
「PLになったら全部自分で頑張んなきゃいけないんだ」って思いがちですけど、メンバーがいてこそのリーダーだと思うので、全部自分で抱え込まず、人に頼って、「プロジェクトとして成功させるには?」というマインドで、なるべく恐れずに挑戦してもらえればと思います。
「PLになるための実力が足りているか分からない」と感じている人が多いと思いますが、チャンスがあればやってみてほしいです。
私も最初は思っていましたが、PLに何が必要なのかはそもそもやってみない限り絶対分からないなと今は考えています。
とりあえず勇気をもって一歩踏み出してみてほしいです。
プロジェクトを健全に進めるためにはどうすればいいかを意識し、やるべきことを見つけることが大切です。
とにかく上長やメンバー、お客様とたくさんコミュニケーションを取ったほうが良いです。自分だけで抱えていると、どう優先順位をつけるか混乱してしまうけど、相談すれば客観的な意見を貰えたりするので。コミュニケーションの機会を増やすと抱えている問題やリスクをすぐ解決できる可能性が高いです。
「プロジェクトを健全に進めるためにはどうすればいいか」ということを第一優先に、メンバーとしてもPLとしても頑張っていきたいですね。
私はまさに「PLになったら全部自分で頑張んなきゃいけないんだ」と思い込んでいたので、Mさんの言葉にとても励まされました。
さいごに
少しでも皆さんのPLへの疑問や不安を解消できていれば嬉しいです。
PLを務めるチャンスがあった時には、ぜひ恐れずにチャレンジしてください。
インタビューに答えてくださったPLの皆さん、お忙しい中本当にありがとうございました。
テラスカイに興味を持った方は、採用サイトをご覧ください。


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