2017.05.23

SalesforceIQをSkyOnDemandで連携した(い)

Salesforceは2014年7月にRelateIQという会社を買収しました。RelateIQは機械学習などを使ったCRMを実現していた会社ですが、私は当時、あまり注目していませんでした。
今回Dreamforceに来てみて、Salesforce社が同製品をSalesforceIQとして大々的にリニューアルリリースしていたのを見て、Salesforceの本気度を感じました。

さて、Salesforceの本気度と相まって、私の興味も大きくなったので、現地時間の9/17に開催されたSalesforceIQのプロダクトキーノートに参加してきました。

ClassPass?

セッションは冒頭ClassPassという謎のダンサー5人組の華麗なダンスから始まります。実はこのClassPassというのが素晴らしい会社であることが後で明らかにされます。
・まず冒頭のダンサーの1人がCEO!で、ダンスに関することを事業にしたくて始めた会社
・全米で何千ものフィットネススタジオを持っているが、創業は2013年6月なのでたった2年でここまで大きくなっている
・そして業容拡大は、SalesforceIQがあったからこそ、というCEOの言葉

ClassPassはSalesforceIQの力を借りて既存のスタジオなどを積極的にグループに取り込んで急速に大きくなった、ということのようです。

いやおうにも期待が上がるSalesforceIQとはどんなサービスなのでしょうか。一言でいうと、CRM(顧客管理)に必要な活動をデータサイエンスや機械学習を使って自動的に行ってくれるサービス、ということになります。
サービスの中心には顧客とのEメールがあるのですが、このEメールの内容を解析・学習して、次のようなことをしてくれるようです。(私が理解したデモの内容)
・ログイン直後には、現在すべき活動がアドバイスされる(たとえば、XXXさんに連絡を取った方がいいですよ、と言った感じ)
・メールの内容から前回の連絡から時間が経っている顧客を抽出する
・商談が滞っている顧客に対して、この人の力を借りてはどうか、ということをアドバイス
・商談中の相手に対して送るべき資料をリストアップ

営業の人って1人で多くのお客様を担当していて、それぞれのお客様に対するToDoを管理していると思うのですが、その管理能力は人によって様々です。SalesforceIQを使うことで個人の能力に関わらず、営業全員がベストプラクティスを実戦できる、そんな印象を受けました。
これが本当に進化していくと、営業にスキルが求められなくなり、営業が正社員である必要はなくなるのではないか、そんなことも考えさせられました。見ていた営業職の人はドキドキしたのでは?

SalesforceIQにもAPIがあります

さて、Salesforce IQのデータへは、APIでもアクセスできます。
公式ドキュメント(https://help.salesforceiq.com/lessons/advanced-topics/api-and-zapier-integrations)によると、最上位のBusinessプラン(1ユーザーあたり$125/月)でしかAPIは使えないようです。
・URLやメソッドはいわゆるREST形式
・認証はBASIC認証
・データはapplication/json
なので、SkyOnDemandのRESTアダプタで連携出来そうです。

ドキュメントによるとAPI連携のユースケースとして次のようなものが上げられていました。
・ホームページの問い合わせ画面から入ったリードをSalesforceIQに登録する
・外部システムにおける顧客のステータス変更をSalesforceIQにも反映させる
・活動状況を追加する
・SalesforceIQのデータを他システムに連携する

ちなみに同一人物を複数回登録しても、Eメールアドレスを元に自動的にひとまとめにしてくれるようです。このあたりも良く考えられていますね。

さて、SalesforceIQには14日間のフリートライアルがあるのですが、San Franciscoにいる間には、さすがに無理そうです。機会があったら連携してみます。

最後になりますが、キーノートの内容が面白すぎて写真を撮るのを全く忘れていました。オンラインでも見れるのでお勧めです。

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