2026.06.12

Financial Services Cloudの積み上げ集計機能を紹介!

Just a moment... (42401)

はじめに

皆さんこんにちは!
私は普段金融業界のお客様に対してシステム構築を行っています。Financial Services Cloud(以下FSC)を導入しているお客様も多いですが、特有の機能がありキャッチアップが難しく感じます。

そこで、今回は業務の中で実際に学んだFSCの積み上げ集計機能についてご紹介したいと思います。

FSCの積み上げ集計機能とは

FSCの積み上げ集計機能は、取引先ごとの口座総額や一世帯の口座総額を集計してくれる機能ですが、以下の2つのオブジェクトで管理されています。

①ルックアップによる積み上げの設定
 積み上げる対象のオブジェクトと項目等が設定されます。

②ルックアップによる積み上げ検索条件
 ①で設定した内容に詳細な条件がある場合に設定されます。
 「ルックアップによる積み上げの設定」オブジェクトとは主従関係で紐づけられています。

ルックアップによる積み上げの設定

ルックアップによる積み上げの設定では主に以下が設定されています。
項目名 概要
ルックアップによる積み上げの設定名 Name項目。
元オブジェクト 集計元のオブジェクトを指定します。
参照項目 データを誰に(どの世帯に)対して集計するかを指定します。
積み上げ元項目 集計対象の項目を指定します。
更新トリガー項目 計算処理をトリガーする項目を指定します。
積み上げ操作

積み上げ方法を指定します。
合計、最大、最小、平均、件数が選択できます。
対象オブジェクト 集計した値を反映するオブジェクトを指定します。
積み上げ先項目

集計した値を反映する項目を指定します。
有効 本レコードを有効とするか指定します。
Where 句 集計に詳細な条件を用いる場合に「ルックアップによる積み上げ検索条件」レコードを作成し、条件に指定します。

ルックアップによる積み上げ検索条件

ルックアップによる積み上げ検索条件では主に以下が設定されています。
項目名 概要
ルックアップによる積み上げ検索条件名 Name項目。
項目名 条件となる項目を指定します。
演算子 条件となる演算子を指定します。
次の文字列と一致する、次の値を含む、>、<=等が選択できます。
項目値 条件となる項目の値を指定します。
親設定 親となる「ルックアップによる積み上げの設定」レコードを指定します。

積み上げ機能を確認してみよう

FSCにはもともとルックアップによる積み上げの設定のレコードがいくつか作成されていますので、以下のルックアップによる積み上げの設定レコードで、積み上げ機能の動きを確認します。

取引先の「銀行預金総額」(TotalBankDepositsPrimaryOwner__c)に対して、レコードタイプがBankingAccount,CheckingAccount,SavingAccountの金融口座レコードの残高(Balance__c)項目を集計します。

ルックアップによる積み上げの設定

ルックアップによる積み上げ検索条件

では実際に、集計されていることを確認していきます。

以下のキャプチャのように、「銀行預金総額」項目に残高の合計が集計されていることがわかります。

銀行預金総額:¥345,000
内訳    :BankingAccount¥200,000、ChekingAccount¥45,000、SavingAccount¥100,000

結果

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。今回はFSCの集計機能がどのように設定されているかについて紹介しました。

留意点として、紹介した集計機能に関してはレコードの新規作成は以下の参考情報にて推奨されていませんので、カスタマイズで積み上げ機能を実施する場合はバッチ処理等を検討する必要があります。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=ind.fsc_admin_rbl_packaged_configurations.htm&type=5
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