2018.05.10

CTA資格の取得とTrailhead Academy Dayへの参加

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

はじめに

皆さん、こんにちは。山田です。前回1月に3連投させて頂きましたので今年4回目の登板になります。2月にsalesforce.comの認定テクニカルアーキテクトを取得させて頂いたこともあり、今回は認定テクニカルアーキテクト Certified Technical Architect(以下CTA)に関する話と、つい先日参加してきましたTrailhead Academy Dayの参加報告について書きたいと思います。

CTA資格について

CTAはご存知の通りsalesforce.comにおける最高位の認定資格です。詳細はsalesforce.com社のサイトに掲載されているためこちらをご覧下さい。
→ 資格一覧 - http://tandc.salesforce.com/credentials

CTAはSalesforceの開発に長けているだけではなく、適切なライセンス選択、オブジェクトモデル/アプリケーション/セキュリティモデル/連携アーキテクチャの各設計、LDV考慮、ID管理、モバイル対応、さらには移行作業や運用、展開、ガバナンスも含めた導入全般からアーキテクチャ全体を考え、Salesforceをどう適用し最適なソリューション提案をしていくかを問われる試験です。最終的な認定プロセスの中で約4時間に及ぶレビューボードという最終試験があります。この中で先ず2時間で10枚近いお客様ケース資料を読み、その後3名のレビュアーにプレゼンテーションするための資料をまとめます。大量の資料内容を即座に読み取り自分が最適と考えるソリューション提案を書き起こす必要があるため、技術やプロジェクトに関する知識・経験に加えて情報処理能力や纏める能力が極限まで要求されるテストです。これだけでも相当疲れますが、その後の45分間のプレゼンテーション、さらには40分に及ぶレビュアーとの質疑応答をこなさないといけないため、コミュニケーション力、知力、体力?も要求されている感じがします。

私自身は開発/技術系の畑でやってきたというよりも、プロジェクト/プログラム管理系、ビジネス系での経験が長かったため、最初弊社社長から「CTAを受けてみないか」と問われた際、今まで全く考えたこともなく正直戸惑いましたが、年齢に関わらず何でも新しいことに挑戦してみることが大切だと思いチャレンジしてみることにしました。レビューボードが年1回しか開催されないこともあり、長い道のりになってしまいましたが、結果として取得することができ、機会を提供してくれた会社には感謝をしています。

また、前職でSalesforceの限界に挑戦というようなプロジェクトを何件も経験させて頂き、国内外のテクニカルアーキテクトの方々と長年一緒に仕事をさせて頂いたことも自分にとって大きな財産であり、今回の資格取得にも活きたと思います。

私の例からも、CTAは開発・テクニカル系の方はもちろん、ビジネスアナリスト系の方でも十分にチャレンジできる資格だと思いますので是非多くの方に目指して頂きたいと思います。

Trailhead Academy Day

そんな折、salesforce.com社からSalesforceの認定資格者が10,000名を突破したことから、それを祝してTrailhead Academy Dayを開催し、その中で「現役の認定テクニカルアーキテクトによるパネルディスカッション」を実施するという案内があり、先日4月24日にJPタワーで参加させて頂きましたので、ここで参加報告も兼ね書かせて頂きたいと思います。

セッションの冒頭でTrailhead GTMのSenior Vice PresidentであるAmy Regan MorehouseさんからSalesforceエコノミーとCTAとしてのキャリアにつき話がありました。その中でsalesforce.comはグローバルで330万件、8,590億ドルの仕事を創出しているというコメントがありました。また、Salesforce認定資格者はグローバルで20万名おりその内CTAは240名、日本では1万名の認定資格者のうち13名のCTAがいるとの紹介がありました。(因みに手前味噌で恐縮ですが、この内4名が弊社テラスカイの社員になります)さらに最後にSummer'18のTrailheadから資格の更新費用を無償にするとの発表があり、会場から拍手が巻き起こりました。

次にsalesforce.com JapanでTrailhead GTM Directorの杉山さんから5名のパネリストの紹介があり、さらにモデレータとして日本で初のCTAを取得したsalesforce.comの河村さんの紹介がありました。

パネルセッションでは、5名の現役CTAが登壇して様々なトピックに対して意見交換が行われました。弊社テラスカイからもMVPとCTA両方を保持する今岡が登壇しました。

壇上の6名の内ほとんどの方と前職・現職を通じて一緒に仕事させて頂いておりましたので、懐かしく且つ楽しく話を聞かせて頂きました。パネルディスカッションの中で取り上げられたトピックと面白いと感じたキーワードをいくつかピックアップして掲載させて頂きたいと思います。

CTAを取ったのはいつか、また取った理由は?

・日本では最も古い方で2012年、最近では2017年。
・やはり最高峰の資格を取得したかった。
・CTA取得が入社条件だった。

レビューボードの内容紹介

・(ブログ冒頭でもご紹介しましたが)2時間の仮想シナリオを読んでソリューション提案、45分間のプレゼンテーション、40分間のQ&Aの内容。
・それぞれの間に10分から15分の休憩がはさまっているが、試験中はもちろん休憩中も仮想シナリオ以外は資料もネットも参照することはできない。

何がきついか

・とにかく枚数が多く上から下までぎっしり書かれた資料を短時間で読み、フォーマットが無い中、ソリューション提案を纏める必要がある。
・(これもブログ冒頭で紹介しましたが)色々な要素を全体的に網羅しないといけない。
・レビュアーの質問が鋭く、ストーリーが破綻する。
・レビューボード終了後はとにかく疲労困憊、放心状態で地下鉄を乗り過ごした。

今後受ける方へのアドバイス

・全てのセクション、要素で満点を取る必要は無い。
・全体をそつなく合格点を取れれば良く、1つのセクションだけ落としてもそこだけリテイクという制度もある。
・あくまでもベンダーの試験なので"俺のソリューション"とういより、Salesforceの一般的なソリューションをベースに回答した方がよい。
・開発・導入作業ではなく、提案作業なのでライセンス選定も含めた実際の提案に慣れておく。
・総合的且つ網羅的なソリューションを提案することが必要。
・スタディガイドをよく読む。(求められているポイントを把握する)
・一つの質問にのらりくらり回答していると時間が無くなるので簡潔に回答する。
・ソリューション提案のオプションとトレードオフを常に意識する。

アーキテクトの仕事とは?

・全体のアーキテクチャを見て、ベストプラクティス、バッドプラクティスを提示する。
・Salesforceの周辺のシステム、連携含めた理解が求められる。
・技術的な興味を持ち続ける。
・最適解を提案する。
・Salesforceは万能でないため、得意不得意の取捨選択を行う。

CTAを取って良い事

(これは、会社毎に状況は異なりますが)
・年収が上がった。
・一年おきにDreamforceに行ける。(MVPも取ると毎年行ける)
・資格を保有していることで仕事で好印象を与えられる。
・DreamforceのCTAパーティーで記念品がもらえる。CTA持ってると話しかけらる。
・海外グループのCTAが心から喜んでくれ祝福を受けた。

TAコミュニティのメリット

(salesforce.com社で約四半期に1回程度開催されるテクニカルラウンドテーブルがあり、一定の資格前提条件を満たしている方は参加できるコミュニティ)
・実際に担当しているプロジェクト以外で事例やソリューションの話ができ、参考になる。
・salesforce.com社のR&D部門から新しい技術について聞ける機会もある。(例:DX)
・レビューボード直前に開催された模擬レビューボードが大変役に立った。

最後に一言、これからCTA目指す方へ

・プロ意識を持ち色々な領域に興味を持つことが大切。
・試験では全部を書かなくて大丈夫。わからない箇所に固執しない。
・CTAは受賞ではなく、自らの力で合格を勝ち取るため、その分嬉しさも大きい。
・幅広く理解することが近道。
・CTAを取れるということは、どこへ行っても仕事ができるはず。自信を持つことができるので是非頑張って欲しい。

おわりに

パネルディスカッション後は、他の2会場で開催されていた他資格やコミュニティの参加者も交えての懇親会がありました。食事も美味しかったですが、何より普段お会いできなかった方々との旧交を温めることができ、楽しい時間を過ごすことができました。

またCTA取得者には記念に名前入りグラスが贈呈され、表彰台?の上でCTA保持者が集まり記念撮影もして頂きました。このようなイベントを開催頂いたことに感謝すると共に参加することができ良かったと思います。

これからも多くの方が、salesforce.comの認定資格特にCTAを目指され、コミュニティがさらに活性化されることを期待しています。
34 件

関連する記事