Field Service Lightningの意外な使い方

さて、そんなField Service Lightningですが、今回はフィールドサービス業務以外​の業務でも使える可能性のある4つの例をご紹介したいと思います。

ロードサービス利用者がレッカーを呼んだというシチュエーションで考えてみます。
現場から一番近い拠点（もしくは委託業者）がどこなのか、見つけることも大変な作業ですが、その拠点が出動できる状況なのかをリアルタイムに把握するのはもっと難しいことです。

Field Service Lightningを活用すれば、レッカーが必要な場所から出動可能な一番近い拠点（委託業者）のスタッフを自動的にディスパッチすることができるため、現場に急行することができます。
また、そのスタッフの次の予定として、届け先（自宅または修理業者）を設定することで、スムーズに一連の業務を遂行することができます。

有資格と無資格のスタッフが在籍する訪問介護というシチュエーションで考えてみます。
有資格者でしか対応できないような難易度の高い作業が必要な場合、無資格のスタッフが派遣されてしまうのは困ってしまいます。
また、難易度等を考えながらスタッフを派遣するのは大変です。時間もかかります。

Field Service Lightningを活用すれば、リソース単位にスキルが管理できるので、スタッフのスキル別訪問ルートを自動で作成することができ、スタッフの派遣が効率化されます。

手術の予約というシチュエーションで考えてみます。
手術を行う場合、医師だけでなく、看護師やその他スタッフの予定を確保する必要があります。
また、手術室の空き状況の把握、機材の確保も必要になります。
どのスキルを持った医師がどのタイミングで空くのかを把握するだけでも大変なことですが、その他のスタッフや手術室、機材の空くタイミングを合わせて、まとめて予約するのは至難の業です。

Field Service Lightningの候補者機能を多少工夫することで、最適なスキルを持ったスタッフだけでなく、手術室や機材も併せて予約することができます。

再配達が依頼されたというシチュエーションで考えてみます。

Field Service Lightningを活用すれば、膨大な量のお届け物をボタン一つで、各配送スタッフに最適な配送ルートを設定することができます。
これだけでも便利ですが、再配達にも使えそうな機能がField Service Lightningにはあります。
再配達の依頼があった際に、最適化という機能を使用することで、効率の良いルートを再設定することができます。

・1日に訪問する場所が複数ある
・スタッフごとに出来る作業と出来ない作業を管理する必要がある
・スタッフや設備の空き状況をリアルタイム把握する必要がある

これら3つのキーワードのどれか1つでも当てはまる方は、Field Service Lightningがマッチする可能性があります。
1日に複数箇所訪問する方は、最適なルートを設定することで業務効率を向上させることができますし、スタッフの作業領域をスキルによって管理することで、スキル単位で作業を割り当てることができます。
Field Service LightningはSalesforce上に構築されているソリューションですので、すべてのデータがリアルタイムで反映されます。
モバイルアプリを使用することでスタッフの現在地も把握できるため、突発的な作業の割り込みも効率的に割り当てることが可能です。