目次
- はじめに
- keynote:Welcome to the Trusted Enterprise
- セッション名:Health Cloud: The Solution for a New Era of Health
- セッション名:Hyperforce Fireside Chat with Special Guests
- セッション名:Get More from Commerce in Every Industry
- セッション名:Accelerate End-to-End Financial Services Transformation
- セッション名:What is RevOps and Why is it Critical to Your Success?
- おわりに
はじめに
セールスフォース・ドットコムが毎年開催しているイベント「Dreamforce」。コロナ禍でオンライン開催となった2020年と異なり、2021年は対面のイベントも再開され、オンラインとの同時開催となりました。
9月21日(日本時間では9月22日)に放送された一部のセッションについて、本ブログにまとめてみましたので、ご紹介します。
9月21日(日本時間では9月22日)に放送された一部のセッションについて、本ブログにまとめてみましたので、ご紹介します。
keynote:Welcome to the Trusted Enterprise
keynoteでは、セールスフォース・ドットコムの創業者 マーク・ベニオフ氏が登壇。約2時間にもわたる動画(日本語)がアップロードされていますので、ぜひご覧ください。
セッション名:Health Cloud: The Solution for a New Era of Health
今回のDreamforceで注目されている医療業界向けの新製品「Health Cloud」。このセッションでは、Health Cloudのメリットや効果について語られました。
1人目の登壇者は、アメリカで歯科サービスを展開するSmileDirectClub社のグローバルテクノロジーサービス担当副社長、ライアン・ジャクソン氏。SmileDirectClub社では、email、電話、SMS、独自のモバイルアプリ、ビデオ通話など、どのようなチャネルでも24時間365日お客様と対話できるように、Salesforceを活用しているとのことです。SmileDirectClub社は、Health Cloudによってお客様との会話を書き起こして、書き起こしデータを基に適切なサービスを提供したり、お客様がさまざまな場面で簡単にアポイントがとれるようになったりする点に期待を寄せています。
2人目の登壇者は、アメリカでヘルスケアサービスを提供しているCDPHP社の製品技術・開発担当副社長 サム・ミラー氏が登壇。CDPHP社では、CRMとしてSalesforceを活用しているとのこと。CDPHP社は、Health Cloudによって、入院中の患者の質問に適切に答えたり、再入院を防ぐために何をすべきかが明確になったりするという点に期待しています。
遠隔医療をはじめ、デジタル化が進んでいる医療業界。Health Cloudは、医療業界にとって心強い味方になるということが感じられるセッションでした。
1人目の登壇者は、アメリカで歯科サービスを展開するSmileDirectClub社のグローバルテクノロジーサービス担当副社長、ライアン・ジャクソン氏。SmileDirectClub社では、email、電話、SMS、独自のモバイルアプリ、ビデオ通話など、どのようなチャネルでも24時間365日お客様と対話できるように、Salesforceを活用しているとのことです。SmileDirectClub社は、Health Cloudによってお客様との会話を書き起こして、書き起こしデータを基に適切なサービスを提供したり、お客様がさまざまな場面で簡単にアポイントがとれるようになったりする点に期待を寄せています。
2人目の登壇者は、アメリカでヘルスケアサービスを提供しているCDPHP社の製品技術・開発担当副社長 サム・ミラー氏が登壇。CDPHP社では、CRMとしてSalesforceを活用しているとのこと。CDPHP社は、Health Cloudによって、入院中の患者の質問に適切に答えたり、再入院を防ぐために何をすべきかが明確になったりするという点に期待しています。
遠隔医療をはじめ、デジタル化が進んでいる医療業界。Health Cloudは、医療業界にとって心強い味方になるということが感じられるセッションでした。
セッション名:Hyperforce Fireside Chat with Special Guests
Health Cloudとともに、今回のDremforceで注目を集めている「Hyperforce」。このセッションでは、セールスフォース社の共同創業者兼CTO パーカー・ハリス氏、プレジデント兼CEF(Chief Engineering Officer) スリニヴァス・タラプラガダ氏らが登壇し、2020年12月に発表されたHyperforceについて語りました。
Hyperforceは、新しい製品名や機能名ではありません。Salesforce組織が動く新しい基盤のことをさします。現在世界各地でセールスフォースがデータセンターを運営していますが、今後はHyperforce上で稼働することになります。
もし、今までのようにデータセンターを建設していたら、拡大していくのが大変です。AWSやGCPといったパートナーの力も借りながら、Hyperforceを拡大していくということです。
Hyperforceによって、機能拡張、3ヶ月ごとのバージョンアップ、コンプライアンスへの対応などがスムーズにできるようになります。
また、今年の年末には、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、シンガポールの9カ国、そして来年の年末には、インドネシア、イタリア、韓国、スウェーデン、スイス、アラブ首長国連邦、イギリスの7カ国が加わり、約16カ国がHyperforce上で稼働する予定とのことです。
Hyperforceによって、Salesforceの基盤が強化されることが伝わってくるセッションでした。
Hyperforceは、新しい製品名や機能名ではありません。Salesforce組織が動く新しい基盤のことをさします。現在世界各地でセールスフォースがデータセンターを運営していますが、今後はHyperforce上で稼働することになります。
もし、今までのようにデータセンターを建設していたら、拡大していくのが大変です。AWSやGCPといったパートナーの力も借りながら、Hyperforceを拡大していくということです。
Hyperforceによって、機能拡張、3ヶ月ごとのバージョンアップ、コンプライアンスへの対応などがスムーズにできるようになります。
また、今年の年末には、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、シンガポールの9カ国、そして来年の年末には、インドネシア、イタリア、韓国、スウェーデン、スイス、アラブ首長国連邦、イギリスの7カ国が加わり、約16カ国がHyperforce上で稼働する予定とのことです。
Hyperforceによって、Salesforceの基盤が強化されることが伝わってくるセッションでした。
セッション名:Get More from Commerce in Every Industry
このセッションではフォルクスワーゲンのCIO アントニオ氏、アメリカで薬局を展開しているHumana社のデジタルチャネルディレクター ブルース氏が登壇。オフラインによる販売がメインであった業界において、どのようにデジタル化を進めたのかが語られました。
コロナ禍により、従来のオフラインチャネルでの販売が難しくなったフォルクスワーゲン。Salesforceを活用して2020年12月にeコマースサイトを立ち上げ、オンラインで車の購入ができるようになったということです。このeコマースサイトによって、お客様のニーズや要求を理解し、適切な製品を適切な地域の適切な人にお届けすることが可能になりました。
驚いたのは、ある地域では7分間で300台の車がオンラインで売れたということ!eコマースやデジタルチャネルのこれからの可能性を感じました。
一方、Humana社もデジタル化を進めようとしましたが、従来のシステムでは薬局ビジネス用に作り込む必要がありました。自分達で迅速にデジタル化を進めるために、SalesforceのB2C Commerceを選んだということです。
従来のシステムでは何かを変更しようとすると3時間くらいかかっていましたが、B2C Commerceの場合は15分程度でデプロイできるようになりました。Humana社は「お客様の期待を超える世界的なデジタルファーマシーとして評価されたい」という思いがあり、今後は薬の管理プロセスの効率化に取り組んでいくとのことです。
また、ブルース氏は、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関して以下のようにコメントしました。
「私たちは、技術的なソリューションやイノベーションによって、日々、人々の生活を変えることができるのです。だからこそ、粘り強く努力して、私たちがサービスを提供する人々の生活を変革する義務があるのです」
改めて、DXの重要性を再認識したセッションでした。
コロナ禍により、従来のオフラインチャネルでの販売が難しくなったフォルクスワーゲン。Salesforceを活用して2020年12月にeコマースサイトを立ち上げ、オンラインで車の購入ができるようになったということです。このeコマースサイトによって、お客様のニーズや要求を理解し、適切な製品を適切な地域の適切な人にお届けすることが可能になりました。
驚いたのは、ある地域では7分間で300台の車がオンラインで売れたということ!eコマースやデジタルチャネルのこれからの可能性を感じました。
一方、Humana社もデジタル化を進めようとしましたが、従来のシステムでは薬局ビジネス用に作り込む必要がありました。自分達で迅速にデジタル化を進めるために、SalesforceのB2C Commerceを選んだということです。
従来のシステムでは何かを変更しようとすると3時間くらいかかっていましたが、B2C Commerceの場合は15分程度でデプロイできるようになりました。Humana社は「お客様の期待を超える世界的なデジタルファーマシーとして評価されたい」という思いがあり、今後は薬の管理プロセスの効率化に取り組んでいくとのことです。
また、ブルース氏は、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関して以下のようにコメントしました。
「私たちは、技術的なソリューションやイノベーションによって、日々、人々の生活を変えることができるのです。だからこそ、粘り強く努力して、私たちがサービスを提供する人々の生活を変革する義務があるのです」
改めて、DXの重要性を再認識したセッションでした。
セッション名:Accelerate End-to-End Financial Services Transformation
このセッションでは、アメリカで株式取引アプリを運営しているロビンフッド社のCEO ブラッド・テネフ氏が登壇しました。ロビンフッド社がSalesforceを導入した経緯を中心に語られました。
アメリカでは、18歳から29歳の60%以上が投資をしていないと言われています。ロビンフッド社は、可能な限り最高の金融ツールを幅広い層の人々に提供し、だれでも投資できるようにすることをミッションにしています。
2021年1月28日、ニューヨーク株式市場で株価が大幅に下落しました。ロビンフッド社は有価証券の取引制限を行っていましたが、投資家のジム・クレイマーからマーク・ベニオフに電話をすることをすすめられました。テネフ氏とベニオフは、対応策について6時間も電話で協議をしたとのこと!
現在は、ロビンフッド社のエージェントツールの大部分において、Salesforceが利用されています。
Salesforceは銀行や証券会社をはじめとする金融業界でも導入が進んでいますが、これからも金融業界での活用が進むと感じられるセッションでした。
アメリカでは、18歳から29歳の60%以上が投資をしていないと言われています。ロビンフッド社は、可能な限り最高の金融ツールを幅広い層の人々に提供し、だれでも投資できるようにすることをミッションにしています。
2021年1月28日、ニューヨーク株式市場で株価が大幅に下落しました。ロビンフッド社は有価証券の取引制限を行っていましたが、投資家のジム・クレイマーからマーク・ベニオフに電話をすることをすすめられました。テネフ氏とベニオフは、対応策について6時間も電話で協議をしたとのこと!
現在は、ロビンフッド社のエージェントツールの大部分において、Salesforceが利用されています。
Salesforceは銀行や証券会社をはじめとする金融業界でも導入が進んでいますが、これからも金融業界での活用が進むと感じられるセッションでした。
セッション名:What is RevOps and Why is it Critical to Your Success?
このセッションでは、セールスフォース社の社員が複数名登壇し、Revenue Cloudについて語られました。
最初に登壇したのは、Revenue Cloudを担当しているメルディス氏。メルディス氏は、Revenue Cloudの利点として「自動化を推進できる」「顧客に何を提案すべきかが明確になる」といった点を挙げています。特に自動化については、見積書・契約書・請求書といった帳票作成や、集計作業の大部分を自動化できるということです。
次に登壇したのは、プロダクトマネジメントを担当するカイリー氏。カイリー氏は、Revenue Cloudを活用するうえで、以下のような目標を設定することが重要であると唱えています。
1.マージンの改善につながる価格の適正化
2.受注から現金化までの収益の漏れの削減
3.顧客データの調査による新たな収益機会の発見
また、カイリー氏によるRevenue Cloudのデモンストレーションも実施されました。
Salesforceは商談・受注だけでなく、その後のアップセルや収益管理まで幅広くカバーできることが分かるセッションでした。
最初に登壇したのは、Revenue Cloudを担当しているメルディス氏。メルディス氏は、Revenue Cloudの利点として「自動化を推進できる」「顧客に何を提案すべきかが明確になる」といった点を挙げています。特に自動化については、見積書・契約書・請求書といった帳票作成や、集計作業の大部分を自動化できるということです。
次に登壇したのは、プロダクトマネジメントを担当するカイリー氏。カイリー氏は、Revenue Cloudを活用するうえで、以下のような目標を設定することが重要であると唱えています。
1.マージンの改善につながる価格の適正化
2.受注から現金化までの収益の漏れの削減
3.顧客データの調査による新たな収益機会の発見
また、カイリー氏によるRevenue Cloudのデモンストレーションも実施されました。
Salesforceは商談・受注だけでなく、その後のアップセルや収益管理まで幅広くカバーできることが分かるセッションでした。
おわりに
keynoteとセッションを通じて、SalesforceはDXを推進するために欠かせないツールであるということを改めて認識しました。WillSmithやFooFightersといった豪華ゲストも登場し、会場の熱気が伝わってきました。
また、今回のDremforceは、ストリーミングメディア「Salesforce+」で配信されましたが、ストレスなく視聴できました。 アーカイブ動画もSalesforce+で閲覧できるため、みなさんもご覧になってはいかがでしょうか。
来年の開催も楽しみです。
また、今回のDremforceは、ストリーミングメディア「Salesforce+」で配信されましたが、ストレスなく視聴できました。 アーカイブ動画もSalesforce+で閲覧できるため、みなさんもご覧になってはいかがでしょうか。
来年の開催も楽しみです。
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