2017.05.23

スクリプト開発を効果的に行うために

今回は、効果的にスクリプト開発を行うためのTipsを2つ紹介したいと思います。
よく知られた手法ではありますが、それだけに高い効果を得ることができます。

  1. スクリプトの構造を整理する
  2. 開発環境を快適に保つ

スクリプトの構造を整理する

開発当初はシンプルで見やすかったスクリプトが、
修正を重ねるうちにメンテナンス困難なものになっていないでしょうか。

スクリプトから別のスクリプトを呼び出す「スクリプト呼び出し」の機能を利用することによって、
構造が整理され、全体の見通しが良いスクリプトが実現できます。

弊社で作成したスクリプトを例に説明します。

service_script

いずれも基本的なことではありますが、以下のような工夫がなされていることが見て取れます。

  • 処理を分けて、メインのスクリプトから部分的な処理(副処理)を行うスクリプトを順次呼び出している
  • ログ出力、メール送信などの汎用的な処理は、共通して利用できるようにしている
  • 何の処理を行うのか分かりやすいようにスクリプトを命名している

アイコンをいくつか設定するだけで機能を追加できるのはSkyOnDemandの優れた点ですが、
注意しないとすぐに複雑なスクリプトになってしまいます。

一度複雑になったスクリプトを整理することはもちろん有効ですが、そのコストは小さくありません。
開発の初期段階から適切なスクリプト構造を検討することがより効果的です

開発環境を快適に保つ

スクリプトの作り方によってはWebStudioの動作が重くなることがあります。
開発環境の快適さはスクリプト開発の効率に大きく影響するため、これは由々しき問題です。

そこで、WebStudioを快適に使用する方法を原因別にご説明します。

1. スクリプトを開くと動作が重くなる

このケースでは、前段で説明したスクリプトの分割が有効です。WebStudioはスクリプトに配置したアイコンの数に応じてメモリを消費します。
スクリプトを適切な大きさに分割し、一度に開くスクリプトの数を抑えることで、WebStudioの動作は軽快になります。

この現象が発生する場合の多くは、スクリプトが適切に分割されておらず、大きくなりすぎています。

2. 時間の経過とともに重くなった

SkyOnDemandはプロジェクトの変更履歴を自動的に保存します。
この機能は時には便利ですが、履歴が肥大化するとWebStudioの動作に悪影響を及ぼします。

時間の経過とともにWebStudioが重くなった場合、プロジェクトの履歴が肥大化している可能性があります。

この問題を解消するには、プロジェクトのバックアップ・復元手順を利用します。

  1. 「全バージョンの一括ダウンロード」により、全履歴を含むプロジェクトをローカルに保存する。
  2. 「バージョンを指定してダウンロード」により、最新バージョンのみを含むプロジェクトをローカルに保存する。
  3. 2.でダウンロードしたプロジェクトを「ローカルからアップロード」して、元のプロジェクトを上書きする。

以上により、プロジェクトの履歴をクリアすることができます。
1.でダウンロードしたプロジェクトを再度アップロードすれば、元の履歴を参照することも可能です。

おわりに

開発に慣れていない場合、どちらかというとスクリプトの分割を敬遠しがちです。
しかし、一見すると面倒にも感じられる

  • 処理をどのように分けるか検討する
  • スクリプトに分かりやすい名前を付ける
  • 入出力変数を定義する

といった作業を通じてスクリプトの構造を整理することのメリットは、非常に大きなものです。

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