2025.10.17
Dreamforce2025 Day2 - AIによるアプリ開発の未来!(自然言語プロンプトでLightningPageやサイトを作成)
目次
はじめに
こんにちは。
Dreamforce 2025、とても楽しく参加しております!
トップ写真の真ん中のトレーナーも購入したりしました。かわいいです。
今日は行く前から気になっていたセッションについてブログを書きます。
セッション:Learn to Build Secure and Performant UIs with Generative AI
このセッションでは、「Salesforceが目指すAIを活用したアプリケーション開発の未来像」が、具体的な新機能とロードマップとともに示されました。
↓デモがあった内容はこちらです↓
AIで Lightningページ を構築する
AIで Experience Cloudサイト を構築する
……サイトも!?
もちろん、自然言語のプロンプトで!
「自然言語のプロンプトで、LightningページだけでなくExperience Cloudサイトまで作れるようになる」
=Lightning App Builderでコンポーネントを一つずつドラッグ&ドロップして配置したり…
似たようなものを複数オブジェクト分コピーしながら作ったり…
プロパティを設定してLightningページを作ったり…
Experience Builderでテーマを選び、ページを作り、コンポーネントを配置したり…
などの作業が、置き換わります!
これらについて、セッション内でお話しされていた内容をメインに、順番に見ていきます。
Dreamforce 2025、とても楽しく参加しております!
トップ写真の真ん中のトレーナーも購入したりしました。かわいいです。
今日は行く前から気になっていたセッションについてブログを書きます。
セッション:Learn to Build Secure and Performant UIs with Generative AI
このセッションでは、「Salesforceが目指すAIを活用したアプリケーション開発の未来像」が、具体的な新機能とロードマップとともに示されました。
↓デモがあった内容はこちらです↓
AIで Lightningページ を構築する
AIで Experience Cloudサイト を構築する
……サイトも!?
もちろん、自然言語のプロンプトで!
「自然言語のプロンプトで、LightningページだけでなくExperience Cloudサイトまで作れるようになる」
=Lightning App Builderでコンポーネントを一つずつドラッグ&ドロップして配置したり…
似たようなものを複数オブジェクト分コピーしながら作ったり…
プロパティを設定してLightningページを作ったり…
Experience Builderでテーマを選び、ページを作り、コンポーネントを配置したり…
などの作業が、置き換わります!
これらについて、セッション内でお話しされていた内容をメインに、順番に見ていきます。
AIを使用したアプリ開発の新たなビジョン
Salesforceは、AIエージェントを活用することで、
「より速く、より簡単に、誰もがアクセスできる」アプリ開発を目指しているとのこと。
そのビジョンは3つの柱で構成されます。
1.Agentic SDLC: AIエージェントと共にアプリを構築する。
2.Unified SDLC: 複数のツールを行き来する必要がない、統一された開発体験。
3.Speed: アイデアを即座にプロトタイプにし、本番アプリへと高速に移行させる。
「非常にデザインや利便性にこだわらなければならないページ/サイト」(プロコードが必要になるもの)以外はこちらが求められるのもわかりますね。
「より速く、より簡単に、誰もがアクセスできる」アプリ開発を目指しているとのこと。
そのビジョンは3つの柱で構成されます。
1.Agentic SDLC: AIエージェントと共にアプリを構築する。
2.Unified SDLC: 複数のツールを行き来する必要がない、統一された開発体験。
3.Speed: アイデアを即座にプロトタイプにし、本番アプリへと高速に移行させる。
「非常にデザインや利便性にこだわらなければならないページ/サイト」(プロコードが必要になるもの)以外はこちらが求められるのもわかりますね。
開発コンセプト「Vibe Coding」を実現させる新基盤!
「Vibe Coding」?
このビジョンを実現する中核となる、新たな開発コンセプトです。
=コードを書く代わりに、作りたいものを自然言語(話し言葉)で説明するだけで、
AIがその意図を理解し、コードやソリューションを生成してくれる こと。
セッションでは、そのためのSalesforce新技術が紹介されました!
①Metadata Intelligence
②Unified Catalog
このビジョンを実現する中核となる、新たな開発コンセプトです。
=コードを書く代わりに、作りたいものを自然言語(話し言葉)で説明するだけで、
AIがその意図を理解し、コードやソリューションを生成してくれる こと。
セッションでは、そのためのSalesforce新技術が紹介されました!
①Metadata Intelligence
②Unified Catalog
①Metadata Intelligence
■目的
既存のコンポーネントに、AIが理解できる「説明書」を自動で一括付与する新機能。
■リリース予定
LWC 2025年12月にベータ版
Auraコンポーネント 2026年3月に正式リリース
ベータ版はもうすぐそこに迫っていますね!
こちらはデモの中でも使用されていましたので、後述します。
既存のコンポーネントに、AIが理解できる「説明書」を自動で一括付与する新機能。
■リリース予定
LWC 2025年12月にベータ版
Auraコンポーネント 2026年3月に正式リリース
ベータ版はもうすぐそこに迫っていますね!
こちらはデモの中でも使用されていましたので、後述します。
②Unified Catalog
■目的
「説明書」が付与された全てのメタデータを一元管理する場所。
AIはここを検索して、指示に最適な部品を探し出す。
■リリース予定
2025年第4四半期にパイロット版
AIを使用した開発における、「いつもこの通りにやってほしい」「毎回同じルールで動いてほしい」
「こことあそこは同じ動きをしてほしい」「一括で全部に反映してほしい」……といった思いを叶えるもののようですね。
「説明書」が付与された全てのメタデータを一元管理する場所。
AIはここを検索して、指示に最適な部品を探し出す。
■リリース予定
2025年第4四半期にパイロット版
AIを使用した開発における、「いつもこの通りにやってほしい」「毎回同じルールで動いてほしい」
「こことあそこは同じ動きをしてほしい」「一括で全部に反映してほしい」……といった思いを叶えるもののようですね。
そして、新しい開発環境「Agentforce Vibes IDE」!
■特徴
ブラウザベースの新しい開発環境(インストール不要)
Sandboxから直接起動でき、組織情報を自動認識(Salesforceのメタデータを自動で読み込み)する。
■機能
自然言語でAIエージェントに指示を出すと、
UIのプレビューと、生成されたコードがリアルタイムで表示される。
(こちらは、デモにても画面を確認できました!)
この環境を使用して開発を実施するようです。
次は、紹介されていたデモの内容です。
ブラウザベースの新しい開発環境(インストール不要)
Sandboxから直接起動でき、組織情報を自動認識(Salesforceのメタデータを自動で読み込み)する。
■機能
自然言語でAIエージェントに指示を出すと、
UIのプレビューと、生成されたコードがリアルタイムで表示される。
(こちらは、デモにても画面を確認できました!)
この環境を使用して開発を実施するようです。
次は、紹介されていたデモの内容です。
実施されていたデモ
どれもスムーズに作成されているように感じました。
どうしても人の手での修正が必要な個所もありますが、たたき台やサンプルページ・サイトの作成という意味では時間の短縮になりそうです。
どうしても人の手での修正が必要な個所もありますが、たたき台やサンプルページ・サイトの作成という意味では時間の短縮になりそうです。
AIで Lightningページ を構築する
■デモの流れ
1. VS Codeで、AI向けの説明が特にないカスタムコンポーネントを確認。
2. 「Metadata Intelligence」ツールを実行し、AI向けの説明を一括で自動生成。
(<ai>タグが、コンポーネントに追加されていることが確認できました)
3. 新しいSetup画面で、自然言語で「採用アプリの候補者オブジェクトのページを作って」とAIエージェントに指示。
4. AIエージェントが「Unified Catalog」を参照し、最適なコンポーネントを自動で配置したページを生成。
5. 生成されたページを少し手直しして、有効化。
1. VS Codeで、AI向けの説明が特にないカスタムコンポーネントを確認。
2. 「Metadata Intelligence」ツールを実行し、AI向けの説明を一括で自動生成。
(<ai>タグが、コンポーネントに追加されていることが確認できました)
3. 新しいSetup画面で、自然言語で「採用アプリの候補者オブジェクトのページを作って」とAIエージェントに指示。
4. AIエージェントが「Unified Catalog」を参照し、最適なコンポーネントを自動で配置したページを生成。
5. 生成されたページを少し手直しして、有効化。
AIで Experience Cloudサイト を構築する
■ローコードでのデモ
1. 「検索機能、FAQ、ケース登録機能があるヘルプセンターサイトを作って」という
詳細なプロンプト(指示)を入力。
2. AIはその指示から、詳細な要件定義書を自動生成。
3. 次に、その要件定義書を元に、技術的なタスクリスト
(テンプレート選択、ページ作成、CMSコンテンツ作成など)を自動生成。
4. 全てのタスクを自動実行し、数分で完全にカスタマイズされたExperience Cloudサイトが完成。
1. 「検索機能、FAQ、ケース登録機能があるヘルプセンターサイトを作って」という
詳細なプロンプト(指示)を入力。
2. AIはその指示から、詳細な要件定義書を自動生成。
3. 次に、その要件定義書を元に、技術的なタスクリスト
(テンプレート選択、ページ作成、CMSコンテンツ作成など)を自動生成。
4. 全てのタスクを自動実行し、数分で完全にカスタマイズされたExperience Cloudサイトが完成。
■プロコードでのデモ (「Agentforce Vibes IDE」)
1. 新しい開発環境「Agentforce Vibes IDE」を起動。
2. 「不動産管理のテナント向けポータルを作って」と簡単な指示を出す。
3. AIが「Lightning Web Componentsを使いますか?」など、対話形式で質問してくるため回答する。
4. AIが初期バージョンのサイトを生成。
5. 「もっと良い感じのメニューとバナー画像を追加して」と追加で指示。
6. AIが指示通りにサイトを更新。
1. 新しい開発環境「Agentforce Vibes IDE」を起動。
2. 「不動産管理のテナント向けポータルを作って」と簡単な指示を出す。
3. AIが「Lightning Web Componentsを使いますか?」など、対話形式で質問してくるため回答する。
4. AIが初期バージョンのサイトを生成。
5. 「もっと良い感じのメニューとバナー画像を追加して」と追加で指示。
6. AIが指示通りにサイトを更新。
【考察】現場で活かすためのポイントと今後の課題
改めてまとめながら、感じたことなどを記載します。
・すごいと感じるが、「どこまで思い通り・イメージ通りに作成してくれるか」は、
やはり実際に触ってみないと感覚がつかめなさそうである。
・「どのような設定がどこにあるから、こう工夫すべき」というSalesforceの設定の知識はもちろん、
これを使用するならばAIにとってわかりやすい指示をする ことが重要だと感じる。
(AIの作業時に、質問や確認事項を返してくれてはいますが……)
また、Apexトリガやbatchなどの裏で動くロジックとは異なり、
コンポーネント配置の使いやすさ/デザイン性/細かなこだわりなどを正しく伝えるために工夫が必要か。
・たたき台や初期案として素早く作成できるのはよい かつ
その後にユーザが確認し、不足部分を手で修正可能であるのがよい。
・もしも追加で指示をする場合は、
この後の指示で「ここはもう変えないで、そのままにしておいてほしい」など伝えておくべきか。
またデグレ(想定していない個所を直されてしまった)などがないかのチェック方法も確認したい。
・コンポーネント名やページ名、サイト名の細かな設定は途中でAIに伝えるのか。
決められたルールにそって自動で命名するなどの機能はあるのか。
・すごいと感じるが、「どこまで思い通り・イメージ通りに作成してくれるか」は、
やはり実際に触ってみないと感覚がつかめなさそうである。
・「どのような設定がどこにあるから、こう工夫すべき」というSalesforceの設定の知識はもちろん、
これを使用するならばAIにとってわかりやすい指示をする ことが重要だと感じる。
(AIの作業時に、質問や確認事項を返してくれてはいますが……)
また、Apexトリガやbatchなどの裏で動くロジックとは異なり、
コンポーネント配置の使いやすさ/デザイン性/細かなこだわりなどを正しく伝えるために工夫が必要か。
・たたき台や初期案として素早く作成できるのはよい かつ
その後にユーザが確認し、不足部分を手で修正可能であるのがよい。
・もしも追加で指示をする場合は、
この後の指示で「ここはもう変えないで、そのままにしておいてほしい」など伝えておくべきか。
またデグレ(想定していない個所を直されてしまった)などがないかのチェック方法も確認したい。
・コンポーネント名やページ名、サイト名の細かな設定は途中でAIに伝えるのか。
決められたルールにそって自動で命名するなどの機能はあるのか。
今後の展望
新しい選択肢、「React」!
これまではSalesforce独自のフレームワークが中心でしたが、
今後はWeb開発で広く使われている「React」がSalesforce上でサポートされるようになるとのことです!
今後のロードマップやアプリ開発の観点で、本セッションでもお話がありました。
ロードマップの資料にも載せてくださっていました。
今後はWeb開発で広く使われている「React」がSalesforce上でサポートされるようになるとのことです!
今後のロードマップやアプリ開発の観点で、本セッションでもお話がありました。
ロードマップの資料にも載せてくださっていました。
ロードマップ
資料を映してくださっていたため、写真を撮らせていただきました↑
■Experience Cloudサイト
Spring '26: Reactサイトの構築がベータ版として可能に。
Summer '26: Reactサイトの構築が正式リリース。
■Lightningページ
Winter '26: AIによる「新規ページ作成」がパイロット版として開始。
Spring '26: AIによる「ページの作成・編集」がベータ版に。
Summer '26: AIによる「ページの作成・編集」が正式リリース。
■開発ツール
Winter '26: AIによるメタデータへの「説明書」付与機能がパイロット版として開始。
Spring '26: 「説明書」の一括付与機能がベータ版に。
■Experience Cloudサイト
Spring '26: Reactサイトの構築がベータ版として可能に。
Summer '26: Reactサイトの構築が正式リリース。
■Lightningページ
Winter '26: AIによる「新規ページ作成」がパイロット版として開始。
Spring '26: AIによる「ページの作成・編集」がベータ版に。
Summer '26: AIによる「ページの作成・編集」が正式リリース。
■開発ツール
Winter '26: AIによるメタデータへの「説明書」付与機能がパイロット版として開始。
Spring '26: 「説明書」の一括付与機能がベータ版に。
おわりに
今回のセッションの内容は、Salesforceのアプリ開発において非常に大きな影響があると感じました。
開発スピードの向上はもちろん、会話形式でアイデアを素早くに形にできること……
私たちPL/PMや開発者にとって、自身のスキルやプロジェクトの進め方を見直すきっかけとなります。
やはりまずは、「どこまでをAIがやってくれるのか」を自分でも体験したいですね。
本記事にもいくつか記載しましたが、その中で気が付くことは多いだろうなと
今後のリリースを楽しみに待ちたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました!
開発スピードの向上はもちろん、会話形式でアイデアを素早くに形にできること……
私たちPL/PMや開発者にとって、自身のスキルやプロジェクトの進め方を見直すきっかけとなります。
やはりまずは、「どこまでをAIがやってくれるのか」を自分でも体験したいですね。
本記事にもいくつか記載しましたが、その中で気が付くことは多いだろうなと
今後のリリースを楽しみに待ちたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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