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はじめに
SalesforceのSummer'25リリースでは、従来の承認プロセスに代わる「フロー承認プロセス」に多くの機能が追加されました。これまでの複雑な設定をよりシンプルにし、フローの強力な自動化機能を活用して承認プロセスを構築できるようになっています。
ここでは、その主な新機能と簡単な設定方法をご紹介します。
ここでは、その主な新機能と簡単な設定方法をご紹介します。
主な追加機能
① 承認アプリケーションからの作成が可能に
新たに、承認アプリケーションから直接、自動起動フロー承認プロセスを作成できるようになりました。カスタマイズが必要な場合は、Flow Builderからの構築も可能です。
② 承認申請のキャンセルに対応:取り消しパスの追加
フローに取り消しパスを追加できるようになり、申請者が承認申請を取り消した場合のアクションを簡単に設定できます。
③ 作業ガイドからの代理承認が可能に
オブジェクトのレコードページに作業ガイドを追加することで、承認者と代理ユーザーは未承認の作業項目を確認・完了できます。これにより、代理対応がスムーズに行えます。
新たに、承認アプリケーションから直接、自動起動フロー承認プロセスを作成できるようになりました。カスタマイズが必要な場合は、Flow Builderからの構築も可能です。
② 承認申請のキャンセルに対応:取り消しパスの追加
フローに取り消しパスを追加できるようになり、申請者が承認申請を取り消した場合のアクションを簡単に設定できます。
③ 作業ガイドからの代理承認が可能に
オブジェクトのレコードページに作業ガイドを追加することで、承認者と代理ユーザーは未承認の作業項目を確認・完了できます。これにより、代理対応がスムーズに行えます。
設定手順
さっそく、機能追加された承認アプリからフロー承認プロセスを作成していきたいと思います。
1. 承認アプリを開く
アプリケーションランチャーから「承認アプリ」を開き、「フロー承認プロセスを作成」をクリックします。
1. 承認アプリを開く
アプリケーションランチャーから「承認アプリ」を開き、「フロー承認プロセスを作成」をクリックします。
2. ウィザードを使用
表示された案内に従って、「ウィザードを使用」を選択します。
表示された案内に従って、「ウィザードを使用」を選択します。
3.フローの基本設定を入力
今回は以下の内容で設定します。
・承認レベルの数:1
・承認アクションの追加:あり
└ 承認時に、追加で実行されるアクションを定義できます。
・取り消しパスの追加:あり
└ 申請者が申請を「リコール(取り消し)」した場合の処理フローも設定します。
これにより、承認前の申請をユーザー側から取り下げられるようになります。
今回は以下の内容で設定します。
・承認レベルの数:1
・承認アクションの追加:あり
└ 承認時に、追加で実行されるアクションを定義できます。
・取り消しパスの追加:あり
└ 申請者が申請を「リコール(取り消し)」した場合の処理フローも設定します。
これにより、承認前の申請をユーザー側から取り下げられるようになります。
4. 承認者の設定
自動的にフローの枠組みが作成されるので、承認フェーズに承認者を設定します。
自動的にフローの枠組みが作成されるので、承認フェーズに承認者を設定します。
5. 承認時・却下時の追加アクション設定
バックグラウンドステップを追加し、事前に作成した承認状況ステータスを更新する自動起動フローを選択します。入力値には「recordId」を指定してください。却下時の処理も同様に設定可能です。
バックグラウンドステップを追加し、事前に作成した承認状況ステータスを更新する自動起動フローを選択します。入力値には「recordId」を指定してください。却下時の処理も同様に設定可能です。
(詳細)アクションに設定したフロー:承認ステータス更新_承認
6.保存と有効化
設定が完了したら、フローを保存して有効化します。
設定が完了したら、フローを保存して有効化します。
7.カスタムボタンの作成
フロー承認プロセスを呼び出すカスタムボタンの作成を行います。
URLがポイントで、SalesforceHelpに以下のように設定するよう記載されていました。
/flow/フロー承認プロセスのApi名?recordId={!オブジェクトのApi名.Id}&submitter={!$User.Id}&retURL={!オブジェクトのApi名.Id}
今回の場合、
/flow/Flow_OpportunityApproval?recordId={!Opportunity.Id}&submitter={!$User.Id}&retURL={!Opportunity.Id} と設定します。
フロー承認プロセスを呼び出すカスタムボタンの作成を行います。
URLがポイントで、SalesforceHelpに以下のように設定するよう記載されていました。
/flow/フロー承認プロセスのApi名?recordId={!オブジェクトのApi名.Id}&submitter={!$User.Id}&retURL={!オブジェクトのApi名.Id}
今回の場合、
/flow/Flow_OpportunityApproval?recordId={!Opportunity.Id}&submitter={!$User.Id}&retURL={!Opportunity.Id} と設定します。
8. Lightningページへの配置
必要なものをLightningレコードページに追加します
アクション
・(作成した)承認申請ボタン
コンポーネント
・フローオーケストレーション作業ガイド
・承認追跡
必要なものをLightningレコードページに追加します
アクション
・(作成した)承認申請ボタン
コンポーネント
・フローオーケストレーション作業ガイド
・承認追跡
動作確認
ようやく完成したので、実際に動くか確認してみましょう。
ようやく完成したので、実際に動くか確認してみましょう。
問題なく動くことが確認できました。
まとめ
今回、「フロー承認プロセス」を設定してみましたが、従来の承認プロセスと比較して、設定の柔軟性が高く、構築のしやすさも大きく改善されていました。
設定画面を見てみると、Salesforceでも「フロー承認プロセス」の使用が推奨されており、今後はこれが承認ワークフローのスタンダードになっていくと思われます。
設定画面を見てみると、Salesforceでも「フロー承認プロセス」の使用が推奨されており、今後はこれが承認ワークフローのスタンダードになっていくと思われます。
皆さんも、もし従来の承認プロセスをまだ使っているのであれば、この機会にぜひ「フロー承認プロセス」の便利さを体験してみてください!
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