2024.08.27

承認申請のリストビュー作成方法

Just a moment... (33581)

リストビューとは?

Salesforceにはリストビューというレコードを一覧で確認し、特定の条件に基づいてフィルターをかけることができる非常に便利な機能が存在します。
リストビューでは、特定のステータスとなっているレコードのみを表示することができたり、データを昇順や降順に並べ替えることができたりする、どのユーザーでも作成・編集できる非常に便利な機能です。

「リストビューが作成できない!」というお客様からの要望

お客様から「承認済の申請も含めて、過去の承認申請を一覧表示するようなリストビューを作成したいのですがリストビューが作成できません」という連絡を受けました。

担当しているお客様はリストビューの作成方法がわからないのではないかと思い、実際に承認申請のリストビューを確認したところ、【新規】と活性化されたボタンが表示されていると思っていましたが、非活性化されていることを確認。
確かにこれでは作成できません...

Salesforceの売りの1つであるプロコード(プログラミング)開発なしでさまざまなカスタマイズが可能という強みがあるのにも関わらず、その標準機能であるリストビューを作成するためにメタデータを使用した開発が必要とは考えにくく、レコード一覧を表示するようなコンポーネントを開発するとも思えませんでした。
そのため、開発を行わずにリストビューを作成する方法を模索しました。

LightningからではなくClassicから作成

社内の過去導入実績資料を確認したところ、どうやらClassicからではないと作成できないみたいです。
とりあえず、資料に記載されている内容に従えば作成できるのか試してみます。
(以下内容が作成手順になります。)
①Lightning ExperienceからClassicへ移動
Lightningでは、リストビューの作成ができないため、Classicに切り替えてリストビューを作成する必要があります。
②URLのパスを変更
Salesforce Classicに移動した後、リストビュー作成ページのURLに直接アクセスします。
URLのパスを手動で変更してリストビュー作成ページに移動することで、承認申請のリストビュー作成が可能になります。
変更内容としては、SalesforceのURL「https://○○.my.salesforce.com/」の続きを以下パスに変更します。
~my.salesforce.com/ui/list/FilterEditPage?ftype=ProcessInstanceWorkitem
URLパス

③必要情報の入力
承認申請のリストビュー作成画面に移動するため、ビューの名前やフィルター条件を入力し、保存ボタンを押下します。
これでリストビューを作成は完了します。

★Lightningで確認
ClassicからLightningに環境を変更し、承認申請のリストビューへ遷移します。
ビュー名の右側にドロップダウンボタンがあるため、そこから作成したビューを選択し、Classicで作成したリストビューが使用できることを確認します。

手順通りに指示に従った結果、リストビューを作成できました!
Lightning ExperienceとClassicの両方のインターフェースをうまく使いこなして、承認申請のリストビューを活用する必要があるみたいですね。

リストビューが作成できるようになったけど

Salesforceにはデータをフィルタリングして一覧を表示する機能「レポート」が存在します。
リストビューを作成するためにいくつかステップを踏むやり方ではあるため、お客様に要望を聞きつつレポートで表示できそうであれば、リストビューよりかはレポートを提案した方がよい場面もあるかもしれません。

お客様の要望を聞いて、できないことをできるようにするのも仕事ですが、別の方法を提案しつつ、今後の運用をお客様と一緒に考えるのもエンジニアとしての醍醐味かと思います。

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