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はじめに
適切な在庫数を管理するには どのような情報が必要でしょうか?日々多くの注文を受け、適切な在庫管理が求められる製造業、小売業などの業務においては、物理的な数量を把握するだけではなく、払出予定のないフリーな在庫数の把握が必要になります。
今回は、Fujitsu GLOVIA OMで適切な在庫数を管理する際にとても重要な「使用可能」「予約」「現在庫」「受注残」という項目の動きに注目してみます。
今回は、Fujitsu GLOVIA OMで適切な在庫数を管理する際にとても重要な「使用可能」「予約」「現在庫」「受注残」という項目の動きに注目してみます。
シナリオ
GLOVIA OMの在庫は商品×在庫場所の単位で、商品在庫というオブジェクトで管理することができます。
今回のシナリオでは商品在庫オブジェクトでどのように在庫数が反映されるのか見ていこうと思います。商品在庫オブジェクトで注目していただきたい項目について解説します。
今回のシナリオでは商品在庫オブジェクトでどのように在庫数が反映されるのか見ていこうと思います。商品在庫オブジェクトで注目していただきたい項目について解説します。
項目名 | 解説 |
---|---|
使用可能 | フリーな在庫数のこと。
注文が入っていない在庫や注文が入っているだけで予約されていない在庫数のこと。
|
予約 | 注文に対して在庫が引き当てられている数のこと。 |
現在庫 | 「使用可能」「予約」の合計で、論理的に所有している在庫数のこと。 |
受注残 | 注文に対して在庫が不足している数のこと。 |
概要
以下の商品を用いて在庫数がどのような動きをするのか見ていこうと思います。
〇サンプル商品
使用可能:100.00
予約:0.00
現在庫:100.00
受注残:0.00
〇サンプル商品
使用可能:100.00
予約:0.00
現在庫:100.00
受注残:0.00
①サンプル商品50個を受注(販売および販売オーダーラインの作成)
②①で作成した受注に対して在庫を確保(在庫予約の実施)
★ここで在庫数確認
③サンプル商品60個を受注(販売および販売オーダーラインの作成)
④③で作成した受注に対して在庫を確保(在庫予約の実施)
★ここで在庫数確認
※入荷などによる在庫の増加は考慮しないこととする
②①で作成した受注に対して在庫を確保(在庫予約の実施)
★ここで在庫数確認
③サンプル商品60個を受注(販売および販売オーダーラインの作成)
④③で作成した受注に対して在庫を確保(在庫予約の実施)
★ここで在庫数確認
※入荷などによる在庫の増加は考慮しないこととする
デモ画面
①販売(受注の基本情報)を作成のうえ、サンプル商品50個の販売オーダーライン(受注の明細情報)を作成します。
②①で作成した販売オーダーラインの在庫予約を行います。
★在庫状況(使用可能→予約に50個の在庫が移動していること)の確認
〇サンプル商品
使用可能:50.00
予約:50.00
現在庫:100.00
受注残:0.00
〇サンプル商品
使用可能:50.00
予約:50.00
現在庫:100.00
受注残:0.00
③サンプル商品60個の販売オーダーラインを作成します。
④③で作成した販売オーダーラインの在庫予約を行います。
★在庫状況(使用可能→予約に50個の在庫が移動、在庫が確保できなかった10個は受注残に移動していること)の確認
〇サンプル商品
使用可能:-10.00
予約:100.00
現在庫:100.00
受注残:10.00
〇サンプル商品
使用可能:-10.00
予約:100.00
現在庫:100.00
受注残:10.00
シナリオを通して
今回は複数のオーダーを通して商品在庫がどのように管理されるのかを確認してみました。
2つ目のオーダーに対する在庫予約を行う上で、一つ目のオーダーに対する在庫予約を考慮した使用可能数を元に、在庫の引当ができるか否かが確認できました。
このようにGLOVIA OMではフリーな在庫である使用可能数に応じて適切な在庫管理が行われていることが分かります。
2つ目のオーダーに対する在庫予約を行う上で、一つ目のオーダーに対する在庫予約を考慮した使用可能数を元に、在庫の引当ができるか否かが確認できました。
このようにGLOVIA OMではフリーな在庫である使用可能数に応じて適切な在庫管理が行われていることが分かります。
おわりに
今回はGLOVIA OMで商品在庫の「現在庫」「使用可能」「予約」「受注残」の実際の動きについて見てみました。
「現在庫」のみの把握だと他の注文に対して在庫が引当されている可能性があります。それでは正確な在庫の把握ができているとは言えません。「使用可能」な在庫数をきちんと把握し、どれだけ払出予定がありどれだけ不足しているのかをSalesforce内で管理できるのが魅力ですね。
ただ、適切な在庫管理を行っていくためには業種業態に応じどのように在庫不足が生じないようにするか、調達手配するかなど含め、運用や体制を含めた仕組み作りが必要となります。
実際のプロジェクトでは、お客様の業務に応じ、GLOVIA OMの販売や購買の機能と合わせ、在庫管理の運用を検討していくこととなります。
GLOVIA OMの機能紹介については、以下のWebページをご確認いただければと思います。
https://glovia-om.terrasky.co.jp/
「現在庫」のみの把握だと他の注文に対して在庫が引当されている可能性があります。それでは正確な在庫の把握ができているとは言えません。「使用可能」な在庫数をきちんと把握し、どれだけ払出予定がありどれだけ不足しているのかをSalesforce内で管理できるのが魅力ですね。
ただ、適切な在庫管理を行っていくためには業種業態に応じどのように在庫不足が生じないようにするか、調達手配するかなど含め、運用や体制を含めた仕組み作りが必要となります。
実際のプロジェクトでは、お客様の業務に応じ、GLOVIA OMの販売や購買の機能と合わせ、在庫管理の運用を検討していくこととなります。
GLOVIA OMの機能紹介については、以下のWebページをご確認いただければと思います。
https://glovia-om.terrasky.co.jp/
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