2018.10.10

Dreamforce2018 day3:Developer Keynote:Build Apps of the Future

はじめに

今回、Dreamforce2018に参加させて頂きました。
参加したセッションの中から1つレポート報告したいと思います。

■セッション情報
Salesforce for Developers Keynote:Build the Future of Apps
Thursday, September 27, 1:00 PM – 2:00 PM
Moscone West, Keynote Room - Moscone West Level 3

■テーマ / アジェンダ

Salesforceデベロッパー向け基調講演:未来のアプリケーションを構築する

1.Build Apps Faster:より早く構築するために ~ Lightning Platform ~
2.Integrate Apps Easier:より簡潔に統合するために ~ MuleSoft ~
3.Make Apps Smarter:よりスマートに実現するために ~ Einstein ~
今回は、2番目に紹介されたMuleSoftについて、以下レポートをまとめたいと思います。
あらゆるデバイスと素早く繋がる事の解決策として、MuleSoftのデモが紹介されました。

アプリ達を素早く統合するには、MuleSoftが有効だと言っています

そもそも、MuleSoftって??

今年春先に、salesforce.comが買収した会社さんの名前で、そのMuleSoft社のウリである「AnyPoint Platform」をSalesforeceプラットフォームに統合&拡張して、今後展開していくようです。

買収の狙い、メリットは?

MuleSoftの機能は後程ご紹介するとして、簡潔に解釈すると、他システムを繋ぐのに有効な手段(API)を豊富に提供しています。
オンプレミスにあるレガシーシステムや、バックオフィスと呼ばれる基幹システムのデータを、すべてクラウド上に乗せ換えるとか、まして、すべてをSalesforce上に乗せる事は困難で、あまり現実的ではないと、個人的にも感じています。
こういった散財しているあらゆるシステムと接続する事で、フロントシステムとしてのSalesforceの重要性を更に高めようとする戦略と感じました。
私も、Salesforceを取り扱うSEとして大賛成です。

で、MuleSoft社のAnypoint Platformとは?

オンプレミス、クラウドを問わず、著名な各ベンダーのシステム同士を繋ぐためのコネクタ(API)を標準装備していたり、また各社保有のオンプレミスのレガシーシステムとも繋げられるよう、APIを簡易にカスタマイズできる機能等を有しているようです。 代表的な4つの機能は以下の通り。興味があればググってみて下さい。
1.Mule Runtime Engine 2.Design Center 3.AnyPoint Exchange 4.Management Center

では、本題

デモ:AnyPoint Platformを介してセンサーデータを読み取る

▲Salesforceの「Pressure Injury Preventyion」画面

検索窓に"101254"と入力して検索したが、何も変わらず。。 スピーカーの女性は「Ahahaha」と自分でウケています。 まだ、どの機器あるいはシステムとも繋がってないようです。 この表示しているSalesforce画面が、Integration Cloudなのか否かは、私には分かりませんでした。

▲Anypoint Platform 「ホーム」画面

ここで「Anypoint Platform」のホーム画面が登場して、 「Start designing」をクリックして「Design Center」画面に遷移します。

▲Anypoint Platform「Design Center」画面

次に「Patient and Sensor API」をクリックして、設定画面へに遷移します。

▲Anypoint Platform「Design Center」> API Summary

更に左上の「+Create」プルダウンメニューから「Response」を選択してURIのパラメータを設定するような画面へと遷移します(展開がはやいです。。)

▲Anypoint Platform「Design Center] > API Summary > GET Responses

「/sensor-status/{patiendid}」と入力して「URI Parameters」をクリックして「URI Parameter」を設定する画面へ。

▲Anypoint Platform「Design Center」> API Summary > GET Responses > URI Parameter

URIパラメータとして「patientid」に先程空ぶった"101254"を設定しました。

▲続き

画面右上がチェックマークになっているのが分かりますか? Mockの作成に成功しています。 そして、ベースURLを選択して、値をコピーしようとしています。

▲Salesforce > Setup > Named Credentials

ここで、再びSalesforceに戻って指定ログイン情報の画面を表示します。

▲Salesforce > Setup > Named Credentials(編集)

AnyPointへの接続URLに、先程コピーしたベースURLを設定して保存。

▲Salesforce「Pressure Injury Prevention」画面

最初の画面に戻ってきて、再び検索ボタンをクリックすると・・・

▲そのまま数秒後

AnyPoint Platformのモックと接続できたらしく、有効そうなデータが表示されました。 会場は拍手喝采!! (しかし、よく見ると、誕生日が2018年なんですよね・・・どうでもいいんですかね)

▲Anypoint Platform「Design Center」> Patient and Sensor Connector

お次は、センサーデータを、Salesforceオブジェクトにマッピングし始めました。 カスタムで用意した「payload」というオブジェクトでしょうか。

▲Anypoint Platform「Design Center」> Patient and Sensor Connector > Composite API Response Flow

「Run」ボタンをクリックして 右側の「Ready to run」が「Starting application」とステータス表記が変わります。 これがベースURLのコピーリンクになっているので、選択してコピーします。

▲Salesforce > Setup > Named Credentials

ここで、再びSalesforceの指定ログイン情報の画面を表示します。

▲Salesforce > Setup > Named Credentials(編集)

AnyPointへの接続URLに、先程コピーしたベースURLを設定して保存。

▲Salesforce「Pressure Injury Preventyion」画面

検索窓に"101254"を入力して検索ボタンをクリック。

▲そのまま数秒後

今度はモックではなく、AnyPoint Platformと介して、センサーと接続できたらしく、かつ個人情報が更新されました。 誕生日もまともな値になっていますね。

▲Salesforce > Setup > Platform Events

Salesforceのプラットフォームイベント設定画面 センサーからのイベント(値)をリアルタイムに取得するにはプラットフォームイベントの設定が必要なようです。

▲Anypoint Platform「Design Center」> Sensor Data to Platform Events Flow

▲上記Sensor Data to Platform Events Flowより「Choice」の設定内容

▲上記Sensor Data to Platform Events Flowより「Salesforce Connector」の設定内容

▲Anypoint Platform「Design Center」> Sensor Data to Platform Events Flow

「Run」ボタンをクリックします。

▲Salesforceの「Pressure Injury Prevention」画面

今度は、AnyPoint Platformと介して、センサーからのイベント(値)を、リアルタイムでの取得に成功したようです。 再び、拍手喝采です!!!

▲その他、AnyPoint Platformがデフォルトで持っている各システムとの接続API(コネクタ)が紹介されていました。

おわりに

少しでも臨場感を感じて頂ければと思い、デモの流れを細く載せてみました。
以下、自分の率直な感想です。
・センサー系機器からリアルタイムに値を取得するといった仕組みの実現が現実的に感じた。
・エンタープライズ系システムにおいて、基幹システムやオンプレミスから、フロントシステムに必要な値を集める、新たな選択肢として活用を検討したい。

私個人としては、4年振りにDreamforceに参加させて頂きました。
進化し続けるSalesforceを改めて感じるいい機会になったと共に、自身のキャッチアップが追いついていない事に焦りを感じてしまいました。。
とはいえ、自分達が取り扱っている商材が廃れるどころか、世の中に求められ続けている事はありがたい事です。

また、サンフランシスコという街については、
色々な景色を楽しめ、空気もカラっとしており、居心地のいい好きな場所なのですが、とにかく物価が高いのが気になりました。
今、世界で1番物価が高いのでは?の噂の通り、食事をする度に物価の高さを感じました。
4年前にはさほど感じなかったのですが。。
今年は諸事情により、あまり楽しめきれなかった心残りはありますが、
また、いつか機会があればと思います。
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