こんにちは、鈴木です。
ようやく秋らしい気候になってきましたね。 みなさん、風邪は引いていませんか?
さて、前回の村田のBlog「データを「変換・加工」してみよう!」では、
データ連携時に有効活用頂ける、SkyOnDemandの「変換・加工」機能についてご紹介をしました。
SkyOnDemandは、データを読み書きするだけではなく、データを変換・加工するための機能が沢山備わっています。マウスの設定操作だけで、連携元から読み取ったデータを連携先システムが「欲しい形」にデータを変えてあげることが出来たら、連携開発の難易度が大きく削減されると思いませんか?
ということで、今回は前回に引き続き、「変換・加工」の1つである「マッピング」機能の中から、活用頻度の高い「コード置換」機能について、ご紹介したいと思います。
SkyOnDemandの「コード置換」機能について
システム間でデータの連携を行う際に、コード変換が必要になるケースは多くあると思います。
例えば以下のようなケースです。
【システムAのオーダー情報には「商品コード」だけが登録されているが、連携先であるWebサービスには、「商品コード」に加えて「商品名」もあわせて表示させたい。】
上記のようなケースには、SkyOnDemandの「コード置換」処理を利用することで、容易に変換処理を行うことが出来ます。
SkyOnDemandには「コード置換」の機能として、以下の3つの種類があります。
置換処理の内容や運用を考慮し、利用する機能を選択することが可能です。
コード置換の種類 | 内容 |
---|---|
文字列ごとに置換 | 入力文字列を変換テーブルにより置換して返します。変換するコードの種類が少ない場合に利用します。 |
CSVファイルによる置換 | CSVファイルにコードと名称が登録された変換テーブルがある場合に使用します。 |
DBテーブルによる置換 | データベースにコードと名称がセットで登録されたマスタテーブルがある場合に使用します。 |
では、上記より1つ取り上げて、「②CSVファイルによる置換」の設定方法をみていきたいと思います。
※今回は入力元データ、出力先データ共に、CSVファイルを使っていきたいと思います。
「CSVファイルによる置換」の設定方法
入力元のデータには商品コードのみが登録されていますが、SkyOnDemand内部で、コード置換用のCSVファイルを利用し変換処理を実施することで、出力先のCSVファイルに、商品コードと共に商品名を出力することができます。
連携処理の設定方法はこんな感じです。
- 「CSV読み取り」アイコンを使用し、CSVファイル「オーダー情報」を読み取る設定を行います。
- 「CSV書き込み」アイコンを使用し、CSVファイル「オーダー情報」を書き込む設定を行います。
- ①と②の間にデータフローとプロセスフローを引き、「mapping」アイコンを追加します。
- 「mapping」アイコンを開き、「コード置換」の変換ロジックを設定します。
- 右のツールパレットより、「文字列」>「変換」>「CSVファイルによる置換」を配置
- 「CSVファイルによる置換」の設定画面より、置換用のファイルを選択
- 「CSVファイルによる置換」アイコンが通るように、入力元の「商品コード」と出力先「商品名」をマッピング
このように、mappingアイコンの置換機能を使うことで、コード変換も柔軟に対応することが可能です。
対象の商品が増えた場合には、CSVファイルのメンテナンスをすればよいので、メンテナンス性も抜群ですよね。
前回のBlogでは、商品マスタ(商品名と商品コード)を変数に保管し、商品コードが一致する場合には出力先に商品名を書き込む、、といった設定を行いました。 「コード」を「名称」に変換する方法としては、他にもいくつか選択肢はありますが、「マッピング」の中で容易に設定ができる「コード置換」機能については、是非覚えて頂き、活用頂ければと思います。
それでは、本日は以上です。
次回もお楽しみに~!