みなさん、こんにちは。製品開発部の村田です。
前々回のBlogからバージョンアップに関するご紹介をさせていただいておりますが、非常に多くの新しい機能の中から今回は「開発生産性の向上」につながる機能をご紹介させていただきたいと思います。
実際に連携処理を構築する流れで説明をすすめさせていただきます。
今回のシナリオ
基幹システムから出力される「顧客情報」CSVファイルのデータをSalesforceの「お客様情報」オブジェクトへ連携したい。
連携処理の設計
今回のシナリオを実現するための連携処理は、大きく分けると以下の3ステップで描くことができます。
Step1. 「顧客情報」CSVファイルを読み取り
Step2. マッピングで項目移送を定義
Step3. Salesforce「お客様情報」オブジェクトへデータ書き込み
マッピングの項目移送については、お互いの項目にどのような項目があり、どれをどこに渡すかという点を精査する必要がありますが、設計フェーズで、項目移送表などの設計書に仕様をまとめることが一般的にはよくあると思います。
では実際に簡易的な連携処理を作成してみましょう。
連携処理の開発
前述したステップをスクリプトで作成するとそれぞれこのようにアイコンを並べるイメージとなります。
Step2.の項目移送の定義は「入力データの項目を出力データの項目へ線をつなぐ」が基本的なマッピング操作となります。
事前にまとめておいた項目移送表を見ながら、1項目ずつドラッグ&ドロップで線をつなぎます。
このような流れで各項目の値をどこに受け渡すかをマウス操作だけで視覚的に定義することができるのが、SkyOnDemandの操作性の特長としてあげられます。
「開発生産性の向上」につながる機能
簡易的な連携処理を作成してみましたが、プログラムを自前で作成して実現するよりも、分かり易い上に操作性も良く、開発生産性に優れている点は十分に伝わったと思います。
しかしながら、実際に作成したい連携処理は、連携したい項目が100、200を超えることもあり、マウス操作でつなぐのにも非常に手間がかかる場合があります。
そんな時に有用なのが、「一括リンク」という機能です!!
これまでのバージョンでは、「一括リンク」機能として以下が提供されております。
- 名前ベースで一括リンク・・・入力項目と出力項目の「名前」が一致するものを自動でリンクします。
- 順番ベースで一括リンク・・・入力項目と出力項目を上から順番に自動でリンクします。
これらに該当すれば項目数が多かったとしても単純な受け渡しであれば自動でリンクできますが、上記で作成した簡易的な連携処理のように「名前」も「順番」も一致しない場合は、項目が多かったとしてもドラッグ&ドロップで線をつなぐ必要がありました。
そこで今回新たに追加されたのが「定義ファイルで一括リンク」という機能です!!
項目の紐づけを以下のような形式で定義し、その定義ファイルを読み込ませることで自動でリンクすることが可能となります!!
定義ファイルさえ作れれば大量項目のマッピングも容易に設定できてしまいますね。
ん。。。そういえば、設計時にExcelで項目移送表を作成したので。。。。ひょっとすると。。。
Excelの数式で取り込める形式にして定義ファイルを作成すれば!!バッチリですね!!
最後に
今回ご紹介した新機能は数多くの新機能のうちの一部となりますが、いかがでしたでしょうか。
これ以外にも様々な効果を発揮する機能がたくさんあり、次回以降のBlogでも引き続きご紹介していきますので、ご期待ください!!