みなさん如何お過ごしでしょうか。
最近雨の日が多いですね。写真だけでも少し青空にしていきたいと思います。
さて、SkyVisualEditorは 7/26(日) に V4.0 にバージョンアップをしました。
SkyVisualEditorバージョンアップのお知らせ
https://www.terrasky.co.jp/news/2015/06/skyvisualeditor.php
今回のバージョンアップは、お客様からご要望された数多くの機能追加/改善が含まれていますが、その中から厳選された(?)私のお薦め機能を3つ紹介します。
1. 待望の「テーブルフィルター」機能!
実はこの機能、3年以上前にとあるお客様からご要望を頂いていました。
しかし、(そのお客様からも含め)他にもっと対応してほしい機能が沢山あったため対応できていませんでしたが、今回いよいよリリースとなりました。
・機能内容
テーブル(データテーブル、複数行データテーブル、行動結合テーブル)に対して、デプロイ後のSalesforce画面上でフィルタをすることができるようになりました。
これまでは画面開発者がStudio画面で固定のフィルタ(絞込条件)を設定できましたが、今後はご利用ユーザー自身で表示されているレコードをフィルタできるようになります。活動履歴などレコード件数が多いテーブルに対して非常に有効です。
原則としてテーブルに文字列表示されている全項目を対象としている機能です。入力した文字列が、画面表示されている項目の何れかに存在するレコードのみ絞り込み表示をします。
・特徴
・テーブルに表示している全項目に対してフィルタを実施
・JavaScriptで画面上の "文字列" 値をフィルタリングしている
・検索画面では検索結果保持方式が"クライアントサイド"のみに対応
・ページング機能有効化時も動作可能
・ワンポイント
演算子を記述することでフィルターの種類を選択できます。記述方法は以下のようになります。
No |
演算子 |
フィルターの種類 |
例 |
1 |
(無指定) |
部分一致 |
"営業" |
2 |
= |
完全一致 |
"= 営業" |
3 |
< |
より小さい |
"< 100" |
4 |
<= |
以下 |
"<= 100" |
5 |
> |
より大きい |
"> 250000" |
6 |
>= |
以上 |
">= 250000" |
2. 大規模組織お待ちかねの「Apexクラスコード量削減」対応!
最近1年間で一番ご要望が多かったのがこの機能です。
大規模な開発をされてる組織の場合、開発しているApexクラスのコード使用率が高くなるため、Apexコード量の削減を望まれている声が非常に多く聞いていました。
そこで、下記の2つの対応を実施しました。
・Apexテストクラスを使用率の算出対象外に
今まではApexクラスのインナークラスとしてApexテストクラスを実装していました。使用率の対象外とするためにはアノテーション「@isTest」を付ける必要があるため、Apexテストクラスを別ファイルとして生成するように変更しました。尚、この変更をするために、使用しているSalesforceのAPIバージョンを 25.0から31.0 にバージョンアップしました。
・生成Apexクラスのインデントをスペースからタブに
Apexクラス内のインデント文字を スペース4文字からタブ1文字 に変更しました。
この2つの対応でどの程度効果があるのか測定してみました。
[測定画面]
使用レイアウト: Salesforceレイアウト
配置項目数 : 100 項目
配置テーブル数: 3つ
(テーブル内配置項目数:8項目/テーブル)
[結果]
<V3.5 で作成したApexクラス>
<V4.0 で作成したApexクラス>
なんと 22% 削減 されました。
削減効果は画面に配置する項目数やレイアウトによって異なりますので、お客様環境でお試しください。
3.ナレッジの公開&ドキュメントのWeb化
・ヘルプドキュメントのWeb化
今まではPDFファイルとしてヘルプドキュメントを公開してきましたが、検索をしにくいこともありWeb化しました。
SkyVisualEditor V4.0 ヘルプドキュメント
・ナレッジ公開
要件に合わせた複数機能の設定方法や、Tips集、サポートによくあるお問い合わせ内容等を公開しました。"こんな要望を叶えるためには何を使えば良いの?" というような、ナレッジに掲載してほしい記事があればどしどしご要望ください。
如何でしたでしょうか?
これからお試しする際に参考にしてください。