2020.12.07

DataSpider Cloudを使った開発の利点とチーム開発で学べたこと

はじめに

はじめまして。テラスカイの細田です。

私は去年新卒で入社してから、DataSpider Cloudを使ったSalesforceのデータ連携スクリプトの設計、開発業務に携わりました。
今回は、DataSpider Cloudを使ってみて感じられた利点と、チーム開発をするうえで学んだことをまとめてみます。

DataSpider Cloudを使った開発の利点

DataSpider Cloudの特徴であり利点だと思うところは、やはりGUIで開発が行えることでしょう。
フローチャートを可視化してスクリプトの開発が行えるので、プログラミングよりも処理のイメージが非常につかみやすかったです。
このためプログラミングが苦手、あまり知識がないという方でも簡単に開発が行えるのではないでしょうか。
また、デバッグ時にどこ段階で処理が止まるか、エラーが発生したかが、非常に分かりやすいことも利点です。

チームで開発するうえで学んだこと

また、チームで開発を進めた際に、以下のようなことを学びました。

1. 処理の共通化

私が携わった案件では、多くの人が参画しており、開発するスクリプトの数も膨大でした。
そこで最初に決められていたことが、スクリプトで共通する箇所(例:スクリプト開始時や終了時にメールを送るなど)を共通処理として一つのスクリプトとしてまとめることです。
当初は気にしておりませんでしたが、共通処理としてまとめることで、スクリプト固有の処理だけに集中できたので、設計書とスクリプトの作成、動作確認テストで非常に恩恵が得られたことが強く実感できました。
また、上記共通処理の作成以外にも、命名規則やファイルテンプレートなど個人によって微妙な差異が生じる点について早いうちにルールを決めることは、その後の作業をスムーズに進めるうえで大事なことであると思われます。

2. データの保全

作成した設計書やスクリプトなどの成果物は、チームで共有のストレージに管理すると思いますが、誤って削除や上書きしてしまった場合の復元方法を把握しておくことは重要です。 例えばGoogleDriveの場合、ゴミ箱やファイルのバージョン管理からデータを復元することは比較的容易です。
DataSpider Cloudの場合、プロジェクトファイルはバージョン管理されており、過去保存したバージョンの復元は可能ですが、プロジェクトファイル自体を削除してしまうと復元できません。そのため不測の事態に備えて、定期的にプロジェクトファイルをエクスポートしてバックアップを行うことが推奨されます。
また、DataSpider Cloud 1.4で新たにチーム開発機能が追加されました。こちらの機能では、プロジェクトをローカルに保存すること、サーバのプロジェクトに適宜コミットすることができるようになります。実装タイミングの関係で案件では利用できませんでしたが、プロジェクト編集作業の競合や肥大化予防に対して有効ですので、チーム開発を行う際にはぜひ利用したい機能です。
環境ごとにデータ管理方法が異なることは当然ではありますが、各ストレージの仕様、管理方法をチーム全体が正しく認識することで、誤って削除や上書きしてしまっても焦らずに対処することができますので大事なこととして挙げました。

おわりに

以上、DataSpider Cloudの利点とチーム開発で学んだことをまとめました。
少しでも参考になれば幸いです。

エンジニアとして経験が浅く、またこうしたブログを書くことも初めてだったので、いろいろと拙い内容になってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
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